第22回 CTI Symposium：カーボンフリー・モビリティ

VW、トヨタ、ZF、Amstedの講演より

2024/03/07

要約
電動パワートレインサプライヤーへの変革ストーリー（Volkswagen Group Components）
燃料電池搭載ハイラックス試作車の開発（Toyota Motor Europe）
I²SM - 持続可能でコンパクト、高効率なeドライブシステム（ZF Friedrichshafen）
EVドライブトレイン用新型多機能シフトシステム（Amsted Automotive）

要約

　CTIシンポジウム（CTI Symposium）は、2002年にドイツで設立された、乗用車および商用車の持続可能なパワートレイン技術に焦点を当てた年次国際会議である。CTIシンポジウムは米国でも開催されている。

　2023年12月5日から6日までの2日間、ベルリンで開催された。このシンポジウムは、ユーロフォーラムドイツ（Euroforum Deutschland GmbH）の一部門であるCTI（Car Training Institute / 自動車トレーニング研究所）によって開催され、展示エリアの約40のブースでは、主要な自動車サプライヤー、エンジニアリングの企業により、最新の製品とソリューションが展示された。

　今回のCTIシンポジウムは、「カーボンフリー・モビリティに向けた戦略と技術」をテーマとして全体会議（Plenary Session）、そして並行して7つの会場では、パワートレインシステム、バッテリー、電気モーター、電気駆動装置などの最新技術開発について、この分野の専門家による約40のDeep Diveセッションが行われた。

　また開会式では、CTI SYMPOSIUM GERMANYの共同創設者であり、議長を務めるFerit Küçükay教授がMalte Jaensch教授（ミュンヘン工科大学Sustainable Mobile Powertrain学科長）に議長の座を引き継ぐことを発表し、Küçüka教授の20年以上にわたる功績を称えるセレモニーが行われた。Ferit Küçükay教授は、創立会長としてシンポジウムに残る。

　このレポートは2日間にわたって開催された全体会議（Plenary Session）と専門家によるプレゼンテーションの内容をまとめたものである。


Plenary Session会場（22^nd CTI Symposium、主催：© CTI - Car Training Institute - A division of Euroforum Deutschland GmbH）画像：© CTI Symposium Germany 2023/Photo by Vogt