デトロイトモーターショー2022 (2):ブランドのレガシーと変遷を示すハイブリッド車

ハイブリッド車はEVと内燃機関車の架け橋に、フォードとGMは高性能モデルを披露

2022/10/28

要約

Ford Mustang display
Ford Mustang 展示

 2022年北米国際自動車ショー(NAIAS)は3年以上にわたる休止期間を経て、2022年9月14日から25日までデトロイトで開催された。新型コロナウイルスのパンデミックにより、2020年と2021年のNAIASは中止を余儀なくされたが、その代わりとして2021年にはモーターベラ(Motor Bella)が開催された。主催者は、2022 NAIASに約40万人が来場したと推定しているが、正確な来場者数は不明としている。2019 NAIASの来場者数は77万4,179人であった。

 2022 NAIASでは、BEV(バッテリー電気自動車)が大きく強調された一方で、OEM各社は非電動モデルを多数出展し、レガシーとパフォーマンス、電気への移行を示した。2022 NAIASのハイライトの1つは、フォードが最も象徴的なモデルの1つである第7世代の「マスタング」を発表したことである。リンカーンブランドでは、プラグインハイブリッドパワートレインのオプションを含む新型「コルセア」を発表した。同様にステランティスは、ダッジ「ホーネット」やジープ「グランドチェロキー4xe」の限定モデル、「ラングラー4xe」など、内燃エンジンモデルとBEVモデルの架け橋となるハイブリッドモデルを展示した。さらに、ステランティスはモデル製造終了に向けて限定モデルのクライスラー「300C」を発表した。

 GMは既存モデルのパフォーマンスと性能を強化した、非BEVモデルを中心に据えた。これは、シボレーブランドが「タホRST」パフォーマンスエディションと、オフロードトラバース用に設計した「シルバラードZR2バイソン」を展示したことからも明らかである。キャデラックブランドは、市場で購入できる最もパワフルなフルサイズSUVと言われる「エスカレードV」を展示した。デトロイト3以外では、トヨタが1972年に北米にハイブリッドモデルのみを投入して以来となる「クラウン」を展示した。

 本稿は2022 NAIASに出展された自動車コンテンツに焦点を当てた2本のレポートのうちの2本目である。本稿では、フォード、ステランティス、GM、トヨタが出展したBEV以外のモデルに焦点を当てる。2022 NAIASで発表されたBEVモデルと充電ソリューションについてはNAIASレポート(1)に掲載している。

 

関連レポート:
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Ford(上):事業戦略「Ford+」のもとでEV、商用車に注力(2022年3月)


デトロイトモーターショー、Motor Bella レポート:

デトロイトモーターショー2022 (1):電気自動車に重点を置く米国のOEM各社(2022年10月)
Motor Bella 2021: 自動車メーカー各社が米国でのEVラインナップを拡大(2021年11月)
Motor Bella 2021:米国のSUVとライトトラック需要は堅調に推移(2021年10月)