WCX 2022 (2) 電動化の進展と懸念
EVの増加と充電インフラの整備、サステナビリティの実現に向けた課題
2022/05/25
- 要約
- 環境・社会的側面から見た電動化車両の持続可能性
- 充電インフラの整備と利用拡大における留意点
- 自動車パワートレイン・ポートフォリオの今後の進化
- 駆動系・変速系の電動化動向
要約
WCX 2022 展示会場 |
WCX World Congress Experience 2022は、SAE Internationalの主催で、2022年4月5日から4月7日まで、米国ミシガン州デトロイトの展示会場「ハンティントン・プレイス」において、対面イベントとオンライン・イベントの組み合わせで開催された。2021年はオンラインのみの開催、2020年は新型コロナウイルスのパンデミックにより中止となり、2022年は3年ぶりのライブ・イベント開催となった。ライブ・イベントでは、電動化、コネクティビティ、自動化など自動車のトレンドに焦点を当てたディスカッション・パネルが開催され、展示会場には60社以上の出展者が参加した。
WCX2022のリーダーシップ・サミットでは、代替パワートレインに重点が置かれ、4月6日と7日に開催されたパネルでは、主に自動車の電動化とその拡大に関連するテーマに焦点があてられた。別のセッションでは、電動化が一般的な持続可能性に与える影響について取り上げられた。また、EVのインフラ整備の重要性と方法論について議論された。3つ目のセッションでは、現在および将来の車両ラインアップにおけるパワートレイン・ミックスについて検討された。最後に、駆動系と変速系の電動化に焦点を当てたセッションが行われた。
本レポートは、WCX2022の内容を紹介するシリーズの第2弾である。今回は、自動車の電動化とサステナビリティをテーマとしたディスカッション・パネルに焦点を当てる。1本目のレポートでは、WCX2022で展示されたコンパクト・ピックアップトラックのモデルと、データや運転支援システムに関するパネルセッションの詳細を紹介した。
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