CES 2022:主要自動車メーカー、EVへの取り組みを加速

GMとBMWは今後投入するモデル、MercedesとStellantisは先進技術を探求するコンセプトカーを披露

2022/02/14

要約

Entrance to CES 2022 convention hall
CES 2022 コンベンションホールの入口

  CES 2022は、バーチャル形式では1月を通して開催されたが、新型コロナウイルス・オミクロン株流行のあおりを受け、米国ネバダ州ラスベガスにおける対面形式のイベントは2022年1月5日から1月7日までに限定された。そのため、参加者数や出展社数は2020年の前回イベントに比べて大幅に減少した。さらに、GMやメルセデス・ベンツなどの主要企業は、対面形式の参加を取りやめ、技術紹介をバーチャル展示で行った。

  既存の自動車メーカー各社はCES 2022で、電気自動車(EV)の重要性を引き続き強調した。GMはバーチャルで基調講演を行い、シボレー「シルバラードEV(Silverado EV)」を公開し、シボレー「エキノックスEV(Equinox EV)」とシボレー「ブレイザーEV(Blazer)」を発表して、ゼロエミッション戦略を強調した。ステランティスは、クライスラー「エアフローコンセプト(Airflow Concept)」を初公開してさまざまな将来技術を紹介するとともに、2028年までにクライスラーブランドが完全にEV化されることを発表した。メルセデス・ベンツは「Vision EQXX」コンセプトカーを公開し、効率改善のためのさまざまな技術をアピールした。BMWは「iX M60」を公開してバッテリーEVの性能を強調した。

  本レポートは、CES 2022で発表された自動車関連コンテンツに焦点を当てたレポートの第2報で、GM、ステランティス、メルセデス・ベンツ、BMWなどの主要OEMが発表・展示したモデルに焦点を当てている。なお、VinFast、ソニー、Fisker、Toggなどの新興OEMに焦点を当てたレポートは第1報に掲載した。

 

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