車載半導体:自動運転の実現に向けたNVIDIA、Mobileyeなどの動向

ITベンダーによるEV推進、Apple、鴻海など自動車業界における水平分業の動き

2021/08/20

要約

  2021年7月29日、ルネサスエレクトロニクス(以下、ルネサス)の4-6月期決算発表が行われた。売上高が前年同期比で30.7%増、当期利益は同93.2%増という好決算で、7-9月期も同30%以上の増収が期待できる見通しだという。同社はNXP Semiconductor(以下、NXP)、Infineon Technologies(以下、Infineon)とともに車載半導体業界を代表する半導体メーカーであり、同社にとっても自動車は売上の約半分を占める重要なアプリケーションである。その自動車業界からの半導体需要が極めて旺盛なことは、同社にとっても強い追い風だが、この傾向はいつまで続くのか、中長期的な見通しはどうなのか。そもそもルネサスを含む車載半導体メーカー各社は「CASE」の流れの中で、どのような戦略を立てようとしているのか。

  ここでは半導体業界の視点から、CASEの流れを分析してみたい。

 

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