Frankfurt Motor Show 2019:欧州メーカーの展示取材
ドイツほか欧州メーカー各社はEV・電動車へ生産シフト
2019/10/08
- 要約
- Mercedes-Benz/Smart:サスティナブル・モダン・ラグジュアリー
- BMW/MINI:電動化を軸に多彩なラインアップを展開
- Audi:新世代のRS 6とRS 7を投入し、電動化へシフト
- Volkswagen:新たな企業ロゴマークを公開、ID.3を披露
- Skoda:初の量産型EVを出展
- SEAT:IAA 2019で電動車攻勢を開始
- Porsche:電動化を推進
- Lamborghini:スーパーキャパシタ・ベースのハイブリッドカー
- Jaguar Land Rover:新型Defenderを発表、i-Paceを出展
- Opel:新型Astra、新型Corsa、Grandland X プラグインハイブリッドを世界初公開
- Renault:新型Capturを出展
要約
IAA 2019 会場風景 |
9月12日から22日にかけて開催されたFrankfurt国際モーターショー2019は、IAA 2019(Internationale Automobil-Ausstellungの略)とも称され、「Driving tomorrow」が今回のスローガンとして掲げられた。会期中に来場した一般客並びに業界関係者は、モビリティサービス・プロバイダーやハイテク企業各社によって紹介された様々なイノベーションに接する機会を持った。
今年のIAAでの最も注目すべきテーマは、電気自動車や電動車の存在感が一層大きくなる点にあった。多くのメーカーから様々な電動モデルが出展されたことは、自動車業界の動きを明確に表していると共に、欧州議会が可決した2019/631規制(EU)に対する自動車メーカーのコミットメントを示すものと言える。同規制は化石燃料の利用抑制とCO2排出量削減に向けた取り組み強化を求めている。
今年のIAAでは不参加の企業も目立った。マツダ、日産、トヨタ、スバル、スズキ、三菱などといったアジアの自動車メーカーが参加を控えたのに加え、Fiat、Jeep、Volvo、Peugeot、Citroën、DS、Daciaなど欧米大手メーカー/ブランドも出展を取りやめた。出展企業の総数も2017年の994社から838社に減少した。
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