CES 2019:ユーザーエクスペリエンス、自動運転車、モビリティソリューション
自動車の新しい使われ方や機能面で先行する業界トレンド
2019/02/26
- 要約
- 車室内での新たなインタラクションのかたち
- 試験、調査研究、アプリケーションなど自動運転開発の進展を示す展示
- 自動車の新しい使い方や能力を提起するモビリティ・コンセプト
要約
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BMW Vision iNEXT concept |
CES 2019は、2019年1月8日から11日までネバダ州Las Vegasで開催された。自動車関連の展示スペースは約30万平方フィート(約2.8万平方メートル)に及び、OEMおよびサプライヤー各社から、市場投入が間近なシステムと、コンセプト段階のテクノロジーの両分野で様々な出展が行われた。
今回のショーの一貫したテーマの1つは、車室内体験をより豊かにするというもの。起亜、アイシン、Hyundai Mobis、トヨタ紡織といった企業が、乗員の心理状態を分析し、それに応じた働きをするシステムを紹介した。Audiの車載エンターテインメントシステムは、乗り物を移動手段から感覚的なエンターテインメント体験の場へ変える。BMWがVision iNEXTのデモンストレーションで披露した「Shy Tech」では、車をコントロールするテクノロジーをインテリアに巧みに溶け込ませている。
自動運転もまた重要なポイントとなっていた。走行テストとデータ収集を目的としてWaymoが開発した自動運転車のChrysler Pacificaから、自動運転向けにMagneti Marelliが開発したシステム統合コンセプトまで、自動運転分野に関する様々なシステムが紹介された。ホンダは様々な異なる場面で利用者のサポートを行う各種自動ロボットを出展した。
モビリティソリューションのテーマでは、Mercedes-BenzのUrbanetic、起亜のSEED Car、ContinentalのCUbE、ZFのe.GO Moverなど、多くの企業から都市部での展開を念頭に置いたソリューションが紹介された。現代はプレスカンファレンスの場で、車輪付きの動く脚を使って難路を踏破するElevateコンセプトのプロトタイプを公開した。
本編はCES 2019での自動車関連の展示に焦点を当てたレポートの一部であり、車室内ユーザー体験、自動運転車、およびモビリティコンセプトをテーマにした出展について詳細な報告を行う。
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