ハノーバーショー2018:第67回IAA国際商用車ショー報告(上)
Mercedes-Benz、TRATON、MAN、Scania、Volvo、Renault Trucks
2018/10/23
- 要約
- 欧州商用車市場の動向・ハノーバー商用車ショーの概要
- Mercedes-Benz (Daimler):電動トラック「eActros」、電動バス「eCitaro」、乗用車/貨物車にボディを交換できる電動車コンセプト
- TRATON (VW Truck & Bus):VW商用車部門のグループ展示
- MAN:eMobilityを訴求、電動トラック「CitE」や電動路線バスを披露
- Scania:出展車両はすべて代替燃料車/電動車、トロリー型トラックも初出展
- Volvo:旗艦モデル「FH」25周年記念モデル、電動トラックを出展
- Renault Trucks (Volvo Group):電動トラック Z.E.シリーズ、電動・自律走行コンセプト車
要約
第67回IAA国際商用車ショーが独ハノーバーで開催された(会期:2018年9月20~27日)。今回のテーマは「Driving tomorrow」。大手商用車メーカーの出展概要は下記のとおり。
◎ Mercedes-Benz、Volvo、Scania等:近距離用に量産型の電動化トラックを発表(プラグインハイブリッドを含む)。
◎ Scania、Iveco等:LNG、CNG、バイオディーゼル等の代替燃料パワートレインシリーズ化が顕著。
◎ Mercedes-Benz、ZF、Bosch:デジタルコックピットをはじめ、量産デジタル化要素技術を発表。
◎ Volvo、DAF、Renault Trucks等:訴求力として様々な記念モデルを展示。
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左)VDA資料 右)取材者撮影
ドイツ自動車工業会(VDA)によると、今回のショーは、デジタル化、接続性、自動運転、代替パワートレインという今後の商用車の革新の原動力を訴求。その原動力は大都市圏をはじめとする各地域において、移動性をよりスムーズ且つ効率的にするための新しい機会をもたらす。また、物流チェーンにおける様々な輸送モードの接続性を改善し、燃料消費量とCO2排出量の削減に寄与する。一方、2030年までにトラックからのCO2排出量を少なくとも30%削減、2025年までに15%削減する目標を導入する欧州委員会の提案は、製品開発サイクルが長くなるにつれて非現実的とのVDA見解もある。
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