日産セレナ (C27)、ADAS ECU ベンチマークレポート

2017/07/07

要約

 2016年8月に発売された、日産セレナに搭載された‘ProPILOT’は、日産が開発する自動運転技術。高速道路の同じ車線での走行を自動運転によってサポートする機能で日本初の技術である。カメラモジュールと制御 ECUとの組み合わせによって速度制御、先行車の追従と停止、停止保持、全車速域でのステアリング制御を実現している。

 カメラモジュールは、TRW社製で3基板(カメラ基板、制御基板、コネクタ基板)で構成されている。制御基板は10層ビルドアップ基板を採用しており、高性能単眼カメラから得た情報をMobileye製EyeQ3による画像処理を行い、下記機能を実現している。制御基板は、内部電源ブロック、CAN通信、画像処理部、マイコン制御部の機能を有している。 モジュールの裏面にはTIM(Thermal Interface Material)が配置されており、放熱対策が施されている。また、筐体の材質にマグネシウム(Mg)が含まれていることも特徴の一つである。

Fig.1-1 カメラモジュール製品外観
Fig.1-1 カメラモジュール製品外観
Fig.1-2 カメラモジュール製品裏面
Fig.1-2 カメラモジュール製品裏面
Fig.2 カメラモジュール制御基板外観 Fig.3 パッケージ写真 Mobileye製
EyeQ3
Fig.4-1 チップ全体写真 Fig.4-1 チップマーキングMobileye製EyeQ3
Fig.4-1 チップ全体写真
Mobileye製EyeQ3
Fig.4-2 チップマーキング
Mobileye製EyeQ3
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