米自動車販売、10月は1.3%減の135.5万台

・オートデータが1日に発表した10月の米国新車販売台数(速報値)は、前年同月比1.3%減の135万4,875台となった。10月の季節調整済み年率換算(SAAR)は1,809万台/年だった。1-10月の米国市場の累計販売は1,422万9,348台で前年同期比1.7%減となった。
・車型別の販売では、乗用車が前年同月比9.1%減、ライトトラックは3.6%増となった。乗用車の販売減少が続いており、乗用車工場は生産調整を実施している。
・安定した労働市場、低金利、低いガソリン価格、高い消費者心理など販売を後押しする環境は続いている。
・10月は営業日が前年と比べて1日少なかったが、前年同月比で僅かな減少にとどまった。季節調整済み年率換算の販売ペースでみると1,800万台超で高水準の販売だった。

米国の新車販売台数(2017年10月)

2017年
10月
2016年
10月
増減率
2017年
1-10月
2016年
1-10月
増減率
乗用車
478,735
526,462
-9.1%
5,333,374
5,949,227
-10.4%
ライトトラック
876,140
845,858
3.6%
8,895,974
8,530,180
4.3%
合計
1,354,875
1,372,320
-1.3%
14,229,348
14,479,407
-1.7%

出所:Autodata, U.S. Market Light Vehicle Deliveries - October 2017 (November 1, 2017)より抜粋

・米国メーカーの10月販売は、GMが前年同月比2.3%減、フォードは6.4%増、FCA US (クライスラー)は13.2%減となった。GMは個人向け販売が3カ月連続でシェア17%超だったとしている。フォードは個人向け販売は3.5%増、フリート販売が14.6%増だった。特に大型ピックアップ「Fシリーズ」が15.9%増の7万5,974台となって貢献した。FCAは個人向け販売が4%減だったがフリート販売が43%減となった。
・日本車は、トヨタが前年同月比1.1%増。ホンダは0.9%増、日産は8.4%増、スバルは0.5%増、マツダは8.4%減、三菱は3.4%減だった。
・韓国車は、現代自動車が15.2%減、起亜は9.4%減となった。
・米国VWグループは10.7%増、ディーゼル車排気規制の不正スキャンダル解決の目処がついたVWが11.9%増、アウディが9.6%増だった。アウディは82カ月連続で前年同月比増を更新している。
・高級車では、メルセデス・ベンツが1.0%増の2万8,955台、レクサスが7.7%減の2万2,894台だった。 BMWブランドの販売台数は未発表で、オートデータは2万3,200台と推定している。