自動車メーカーのターボチャージャーに関する技術動向

トヨタ、マツダによる特許出願動向

2021/03/08

要約

  本レポートは、トヨタテクニカルディベロップメント株式会社(TTDC)が提供している「技術情報配信サービス-swimy」の特許情報をもとに、昨今の自動車業界を取り巻く技術トピックスに関するレポートをMarkLinesが作成した。TTDCは、知的財産(IP)事業と計測制御事業を展開。知的財産(IP)事業では世界の自動車開発に関する情報収集と解析を行い、研究企画のコンサルティングをはじめ、外国語特許の出願や技術翻訳を実施している。

  近年の日本、欧州、アメリカ、中国など、走行1kmあたりの二酸化炭素(CO2)排出量の規制強化を背景に、エンジンの燃費改善や環境負荷低減等に対応するために、今後はエンジン車でのターボ搭載が増加すると見込まれ、2025年にはエンジン車のターボ搭載率は55~60%になる見通といわれている。そこで今回は、日本における自動車メーカーのターボチャージャーに関する特許出願動向を示す。

  自動車メーカーにおいて、ターボチャージャーに関する出願は、2016年に250件を超えて一旦ピークに達したが、その後減少傾向がみられる。出願件数が多いのは、トヨタ自動車、マツダ、いすゞ自動車等である。各社が出願したターボチャージャーの技術について、ターボチャージャーシステム(特許分類:F02B37)に関する出願は、ターボチャージャー本体(特許分類:F02B39)より多い傾向がみられる。出願件数上位2社の出願人について、出願した特許の技術的特徴を示すワードクラウドグラフでは、両社同様に、特徴であるワードが「電動」、「電動コンプレッサ」などの電動化に関連するワードが多くみられる。

トヨタテクニカルディベロップメント株式会社

技術情報配信サービス-swimy URL:https://ip.toyota-td.jp/service6/
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