Renault:欧州市場の回復とラインアップ刷新により業績が大幅改善

2016年には小型MPVの新型Scenic、1トンピックアップのAlaskan等を投入

2016/09/30

概要

Renault Group の売上高(まもなく目標達成)
Renault Group の営業利益率(2年前倒しで目標達成)

”Drive the Change”の中期目標を前倒し達成

 Renault Groupは2014年2月に発表した中期経営計画 “Drive the Change” で、2017年に売上高を500億ユーロ、営業利益率を5%以上とする目標を掲げた。2015年の売上高は453億ユーロまで増加。営業利益率は5.1%で、目標を2年前倒しで達成。今後もラインアップの刷新により販売増加を図って売上高を拡大するとともに、コスト削減により営業利益率を維持する方針。

2016年に新型車10車種を投入

 2016年にも新型車攻勢を継続し、欧州では新型Megane、Talisman Estate、新型Scenic等を投入する。欧州外では、中国で小型SUVのKadjar、南米で1トンピックアップのAlaskan、新興国向けに新型Megane Sedan、グローバル向けに大型SUVの新型Koleosを投入する計画。

欧州の販売比率が61.8%に拡大

 欧州では自動車市場が回復しつつあるのに対し、欧州外ではEurasia地域のロシアと中南米地域のブラジルが低迷。2016年上期には、欧州の販売比率が61.8%となった。欧州外では、アフリカ・中東・インド地域は販売が拡大した。フランスでは2013年に生産と雇用を拡大する労働協約を締結したため、日産車の生産や他国からの生産移管により生産が拡大。欧州外での事業拡大も続け、ブラジルへの投資計画は維持して、SUV3車種を追加投入する。中国では合弁会社の東風Renaultが武漢工場を稼働させ、小型SUV Kadjarの生産を開始した。

Renault-日産アライアンス:自動運転・コネクティビティ技術戦略を発表

 Renault-日産アライアンスの2015年のシナジーは43億ユーロで、2016年の目標を1年早く達成。コモン・モジュール・ファミリー(CMF)の導入や購買・開発・生産機能等の統合によりシナジーが加速した。また、同アライアンスは自動運転技術とコネクティビティ技術の投入計画を発表した。

2016年上期の業績と通年見通し

 2016年上期の販売台数は157万台で上期としては過去最高。売上高は前年同期比13.5%増の252億ユーロ、営業利益は40.6%増の15.4億ユーロで、営業利益率は6.1%となった。2016年7月時点のRenault Groupの見通しによると、為替レートが同様であれば、2016年通年の売上高と営業利益率は2015年(453億ユーロと5.1%)を上回る見込み。


関連レポート:
Renaultの商品戦略:日産・Daimlerとの提携を活用し、新型車攻勢 (2015年4月)
ジュネーブショー2016:Renault New SCENIC MPV プレミア (2016年4月)
北京ショー2016:Renault 武漢工場稼働後の初めてのモーターショーでSUVを展示 (2016年5月)



ラインアップの刷新:欧州に新型Megane、新型Scenic、Talisman Estateを投入

 Renaultは2016年も新型車攻勢を継続。欧州内外合わせて10車種の新型車を投入する。欧州では新型Meganeのハッチバックとステーションワゴン、DセグメントのTalisman Estate、5人乗りMPVの新型Scenicと5/7人乗りの新型Grand Scenicを投入する。いずれも日産と共同開発したCMF C/Dを採用している。

 欧州外では、中国とロシアにそれぞれSUVのKadjarとKaptur(ロシア以外での名称はCaptur)を投入し、SUVの需要増に対応する。南米には、2015年に発売した南米向けピックアップのDuster Orochに続き、グローバル向けの1トンピックアップAlaskanを投入する。

CセグメントMPVの新型Renault Scenic(写真:Renault)

CセグメントMPVの新型Renault Scenic(写真:Renault)

Renault 初の1トンピックアップ Alaskan(写真:Renault)

Renault 初の1トンピックアップ Alaskan(写真:Renault)

欧州における新型車投入(2016年)

新型 Megane Hatchback 2016年1月 Cセグメントのハッチバック。日産と共同開発したモジュラーアーキテクチャー CMF C/Dを採用。旧モデルより全長が 64mm長く(4,359mm)、全高が 25mm低い(1,447mm)。スペイン・Palencia工場で生産。
新型 Megane Estate 2016年2月 Cセグメントのステーションワゴン。CMF C/Dを採用。5人乗りの Megane Estate GTは Cセグメント最長の荷室を備える。
Talisman Estate 2016年上期 Dセグメントのステーションワゴン。2015年に Laguna後継車として発売したセダンタイプと同じボディサイズ。荷室容量は 1,700Lを確保。CMF C/Dを採用。
新型 Scenic 2016年下期 Cセグメントの 5人乗りMPV。Meganeや Kadjarと同じ車台 CMF-C/Dを採用。現行モデルより最低地上高が高く、リアオーバーハングが短く、トレッドが広くなっている。
新型 Grand Scenic 2016年下期 新型Scenicより 24cm長い、全長 4,634mmの MPV。新型Scenicと同様、CMF C/Dを採用。5人/7人乗りバージョンがある。



欧州外における新型車投入(2016年)

Kadjar 2016年上期
(中国)
CセグメントのコンパクトSUV。日産の Qashqai と同じ CMF C/D を採用。Capturと Koleosの中間に位置する。中国向けは中国・武漢工場で生産(他市場向けはスペイン・Palencia工場)。
新型 Koleos
(韓国名:QM6)
2016年下期 CMF C/Dを採用し、大型化して Renault初の DセグメントSUVとなった。広い車室空間を備え、後席ニールームは 289mmでクラストップ。韓国・釜山工場で世界80カ国向けに生産し、中国向けは武漢工場で生産する。
Alaskan 2016年下期
(南米)
日産 NP300 Navara/Frontierをベースに開発した Renault初の 1トンピックアップ。グローバルに販売するが、まず南米市場に投入する。生産はメキシコ、アルゼンチン、スペインで行う。
Kaptur 2016年下期
(ロシア)
BセグメントのクロスオーバーSUV。ロシア以外での名称は Captur。Kapturのボディサイズは、欧州向け Capturより一回り大きい。ロシアの厳しい気象条件に対応して4輪駆動を設定。モスクワ工場で生産する。
新型 Megane Sedan 2016年9月 Cセグメントのセダン。ハッチバック、ステーションワゴンに続き、新型 Meganeの3車種目。CMF C/Dを使用。トルコにある合弁会社  OYAK-Renault の Bursa工場で生産し、アルジェリア、サウジアラビア、豪州、トルコなど 20カ国で販売する。


欧州:フランスとスペインでは生産拡大

 Renault Groupは、フランスでは労働協約に基づき、生産と雇用を拡大している。2016年からはFlins工場で日産Micraを、Sandouville工場で日産NV300の生産を開始。スペインではPalencia工場とValladolid工場の設備を更新し、新型Megane等を生産している。

フランス:生産と雇用の拡大

399名の人員採用 2016年2月、Renault はフランスの 7拠点で 399名の採用を発表した。これは、2013年に 3つの組合と締結した労働協約に基づくもので、2016年中に、工場とロジスティックセンターで 1,000名の従業員と 1,000名の見習い訓練生を雇用する計画。
フランスでの生産拡大計画 上記の労働協約により、Renaultはフランスにおける生産と雇用を増やしている。
・欧州向け日産 Micra (日本名:March)の生産を Flins工場に移管し、2016年末から年間 13.2万台を生産する。
・ポルトガルで生産していたギアボックスの生産を Cleon工場に移管し、年間 6.5万基を生産する
日産NV300を生産へ また、2016年2月、Renaultは Sandouville工場で、日産Primastarの後継車の新型バン NV300 を生産すると発表した。2016-2026年に計 10万台生産する計画。同工場には過去 3年間で総額 2.3億ユーロを投じ、バン生産のために改修を行っていた。現在、同工場では、NV300の姉妹車である Renault Trafic、Opel Vivaro を生産しており、今後、やはり姉妹車の Fiat Talentoも生産する予定。



スペイン:Palencia工場で新型 Meganeの生産開始

Palencia工場 Renault は 2014年から 2016年までに 6億ユーロを投じ、Palencia工場の車体、塗装、組立等の設備をアップグレード。2015年春の Kadjarに続き、同年 11月から新型Meganeの生産を開始した。それに応じ、過去18カ月間に従業員を 1,900人から 4,200人に引き上げた。Meganeは Kadjarと同様、CMF C/D を採用。
Valladolid工場 Renaultは2016年5月、Valladolid 工場に6億ユーロを投じて新型車生産のために設備を更新すると発表。2017-2020年のプロジェクトとして新型車と新型エンジンを生産する計画。


中南米:ブラジル、アルゼンチンでは生産設備拡充

 ブラジルでは経済低迷にもかかわらず、投資計画を継続。2017年からSUVのCapturとKwidの現地生産を開始し、上級SUVのKoleosは輸入販売する。アルゼンチンでは、Renault-日産アライアンスが投資し、Renault、日産、Daimler向けのピックアップ生産ラインを建設する。

ブラジル:SUV3車種を追加投入、従来の投資計画は維持

SUVの生産・販売追加 2016年8月、Renaultはブラジルに、コンパクトSUVの Renault Dusterに加え、SUV 3車種を追加投入すると発表。急成長している SUV市場でシェア拡大を図る。2017年前半には BセグメントSUVの Capturを、2017年中には Aセグメント SUVの Kwidと上級SUVの Koleosを投入する。Koleosは輸入販売するが、Capturと Kwidはブラジル・Curitiba工場で生産する計画。
投資計画は維持 ブラジル経済は低迷しているが、従来の投資計画は維持すると発表(2016年8月)。第1期の2010-2015年には予定より早く15億レアルの投資を完了。第2期の2014-2019年には5億レアルを投資する計画。



アルゼンチン:Renault-日産アライアンスが2018年までに8億米ドルを投資

Renault、 日産、Daimler向けピックアップを生産 2016年7月、Renault-日産アライアンスは、2018年までにアルゼンチンに8億米ドルを投資すると発表した。うち6億米ドルは、Renault、日産、Daimler向けに供給するピックアップの専用組立ラインの建設に充てられる。専用組立ラインは Renaultの Cordoba工場内に設置され、年産能力は 7万台。2018年に日産 NP300 Frontier、続いて Renault Alaskan、2019年内に Daimlerブランドのピックアップの生産を開始する計画。
Renaultが生産車種を拡大 あとの2億米ドルは Renaultが投資する。同社は、2015年 3月に Sandero、Sandero Stepway、Loganの生産のために 1億米ドルを投資すると発表した。さらに、新型車の生産のために 1億米ドルを投資する計画。


中国:東風汽車との合弁工場でKadjarの生産を開始

中国:東風Renault が武漢工場の稼働開始

Kadjar の生産開始 東風汽車集団と Renaultの合弁会社である東風Renaultは、2016年 2月に武漢工場の稼働を開始。第1号モデルとしてコンパクトSUV Kadjar の生産を開始し、同年 3月に発売した。年産能力は15万台で、将来は30万台に引き上げる計画。Renault ブランド車の現地化率は80%に達した。
Koleosを生産へ Renault は2016年4月の北京モーターショーで、フラッグシップ SUV Koleos を発表。中国向け  Koleos は武漢工場で生産する計画(世界80カ国向けには韓国の釜山工場で生産する)。
EVを生産へ 東風Renaultは2017年に電気自動車 (EV) の生産を開始すると発表した(2015年9月)。Renault Fluence Z.E. をベースとする EVで、武漢工場で生産する計画。東風ブランドで、中国市場にのみ投入する。


その他の市場:インド、トルコ、モロッコでの動向

インド:MPVのLodgy, Lodgy Stepway, SUVのKwidで市場シェア拡大

Lodgyを発売 Renaultは2015年4月に、インド市場では同社初の MPV Lodgy (欧州では Daciaブランドで販売)を発売した。8人乗りが基本で、7人乗りも選べる。Renault-日産アライアンスの Oragadam 工場で生産する。価格は 75.9万~97.4万ルピー。MPV市場に参入することにより、インドでの市場シェアを 2014年の 2%から 2年以内に 5%まで引き上げる計画。
Lodgy Stepwayを発売 2015年6月には、Lodgy に クロスオーバー車的テイストを持たせ新バージョン Lodgy Stepwayを発売。価格は 119.9万~122.9万ルピー。
Kwid を発売 2015年秋にはインドで、SUV風の小型ハッチバック Kwid を発売した。日産と共同開発したモジュラーアーキテクチャー CMF-A を初採用し、3気筒800ccエンジンを搭載。2016年夏には 1.0L エンジンを追加。Renault-日産アライアンスのインド・Oragadam工場で生産。価格は 26.4万~39.6万ルピー。他の新興国やグローバル市場でも販売する計画。



トルコ:OYAK-Renault合弁工場で新型Megane sedan を生産

Renault は2016年9月、トルコにある合弁会社 OYAK-Renault の Bursa工場で Cセグメントの新型Megane sedan の生産を開始した。同セダンは新型Meganeシリーズの 3番目のバージョン。この生産のため、Renaultは研究開発、設備・機械の刷新等に総額2億ユーロを投資した。Megane sedan は同工場でのみ生産される。年間 9万台を生産し、うち 80%を輸出してアルジェリア、サウジアラビア、豪州など 20カ国で販売する計画。



モロッコ:政府と提携してサプライヤーパークを建設

Renaultは 2016年4月、モロッコ政府とサプライヤーパーク ecosystemの建設について、パートナーシップ契約を締結した。投資額は 104億モロッコ・ディルハム(MAD)。サプライヤーはモロッコの Tangier工場だけでなく、Renaultの世界の工場に部品を供給する。今回の投資により、部品現地調達率は現在の 32%から 65%に引き上げられ、部品の年間売上高は 200億ディルハムにのぼる見通し。Tangier工場の年産能力は 34万台だが、将来は 40万台に拡大する計画。(注:2016年9月末現在、1 MAD = 約 0.103 USD)


Renault-日産アライアンス:自動運転・コネクティビティ技術でも協力

 Renault-日産アライアンスは、共同開発したコモン・モジュール・ファミリー(CMF)の採用が本格化し、購買・開発・生産の分野でもシナジーが加速している。今後は、自動運転やコネクティビティなど先進技術の研究開発でも協力するとして、同技術の投入計画を発表した。

Renault-日産アライアンス:統合シナジー目標 1年前倒しで達成

43億ユーロの目標達成 2016年7月、Renault-日産アライアンスは2015年のアライアンスのシナジーが前年比 13%増の 43億ユーロとなったと発表した。両社は2014年に、研究・開発、生産技術・物流、部品調達、人事の 4つの主要機能を統合。コスト削減や売上増により、2016年までに統合シナジーを 43億ユーロまで引き上げることを目標としており、1年前倒しで目標を達成した。
2018年は55億ユーロの見通し アライアンスは2020年までに車両の 70%を CMFベースとする計画。また、車両の相互生産で、生産分野でのシナジーを拡大する。今後は、自動運転や車両コネクティビティなど先進技術の研究開発でも協力する。ゴーン会長兼CEOによると、2018年には少なくとも 55億ユーロのシナジーを創出する見通しとしている。



Renault-日産アライアンス:自動運転技術の投入計画

Renault-日産アライアンスは2016年1月、2020年までに自動運転技術を 10車種以上に採用すると発表した。日本、欧州、米国、中国における主力車種に採用する予定。
2016年 高速道路上の単一レーンで安全な自動運転を可能にする技術を投入。日産は、ProPILOTと呼ぶ同技術を2016年8月発売の Serenaに搭載した。
2018年 危険回避や車線変更を自動的に行う、複数レーンでの自動運転技術を導入。
2020年 交差点を含む一般道でドライバーが運転に介入しない自動運転技術を導入。(アライアンスの自動運転技術は、ドライバーの意思で自動運転モードのオン・オフが可能)



Renault-日産アライアンス:コネクティビティ技術の投入計画

Renault-日産アライアンスは自動運転技術の投入計画と同時に、コネクティビティ技術の投入計画も発表した。これにより、クルマの中で仕事、娯楽、SNS等を行うことができる。
2016年後半 遠隔でクルマとのやり取りができるモバイル端末向けの新アプリを投入。
2017年 "Alliance Multimedia System" と呼ばれる、スマートフォンと連動する機能や無線で地図情報を更新することもできるナビゲーションシステムを導入。
2018年 "Virtual Personal Assistant" 機能をサポートする専用の Alliance Connectivity & Internet of Thingsプラットフォームを個人および法人向けに投入する予定。



Renault-日産アライアンス:コネクテッドカー技術開発のための買収・提携

仏ソフトウェア会社を買収 Renault-日産アライアンスは2016年9月、フランスのソフトウェア会社 Sylpheo を買収したと発表した。買収額は未発表。同社は従業員 40名で、クラウド技術に強いソフトウェア開発会社。同社の技術を利用して、コネクテッドカーやモビリティサービスの開発を促進する計画。同アライアンスは2016年1月、コネクティビティ技術開発のため専門家 300名の募集を開始している。
Microsoft と提携 Renault-日産アライアンスと Microsoftは2016年9月、次世代コネクテッドカー技術の開発で提携すると発表し、複数年契約を締結した。両社は Microsoftのクラウドプラットフォーム Microsoft Azureを活用し、次世代のコネクテッドサービスを開発する。新サービスには先進ナビゲーションシステム、車両の遠隔モニタリング、自動運転ソフトウェアの無線アップデート等が含まれる。


2016年上期の販売台数は156.8万台で上期としては過去最高

Renault Group の地域別販売台数

 Renault Groupの 2016年上期の販売台数は前年同期比13.4%増の156.8万台で上期としては過去最高。欧州ではRenaultブランドの新型車Kadjar、Espace、Talisman、Meganeが好調で14%増。欧州外地域では12.5%増で、特にアフリカ・中東・インド地域は38.2%増と大幅に増加。SUV風の小型ハッチバックKwidが好調なインドと市場が再開したイランで販売が増加した。

 ブランド別では、Renaultブランドは新型車が好調で16%増、Daciaブランドは2.7%増で、両ブランドとも過去最高を記録。Renault Samsungブランドは、3月に発売された中型セダンSM6(Renault Talismanベース)の牽引により25.9%増加した。









Renault Group の地域別販売台数

(台)

  2014年 2015年 2014/2015増減率 2015年
1-6月
2016年
1-6月
H1 2015/
H1 2016
増減率
Europe 1,464,611 1,613,499 10.2% 849,436 968,632 14.0%
Americas 416,934 355,151 -14.8% 163,288 158,390 -3.0%
Asia-pacific 133,172 116,868 -12.2% 59,168 66,727 12.8%
Africa Middle-East India 308,012 359,858 16.8% 151,041 208,715 38.2%
Eurasia 389,703 356,216 -8.6% 159,189 165,510 4.0%
Group 2,712,432 2,801,592 3.3% 1,382,122 1,567,974 13.4%
資料:Renault Earnings Report 各年版, H1 2015 & 2016

(注)1. Renault は2014年に地域区分を変更した。各地域の内訳は、Europeは西欧と中欧、Americasは中南米(米国とカナダでの販売はない)、Asia-Pacificは日本・中国・韓国・他アジア各国、Africa Middle-East Indiaはアフリカ・中東・インド・パキスタン、Eurasia はロシア・CIS諸国・東欧・トルコ。 2. 中国の販売台数は従来、卸売台数を示していたが、2016年1月より小売台数を示す。上表の2015年1-6月および2016年1-6月は小売台数。



Renault Group のブランド別販売台数

(台)

  2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 2015年
1-6月
2016年
1-6月
Renault 2,261,271 2,122,892 2,131,490 2,118,844 2,170,644 1,055,078 1,223,448
Dacia 343,477 360,039 429,596 511,465 550,920 289,775 297,609
Renault Samsung 118,135 65,691 67,097 82,123 80,028 37,269 46,917
合計 2,722,883 2,548,622 2,628,183 2,712,432 2,801,592 1,382,122 1,567,974
乗用車 2,360,142 2,211,794 2,304,439 2,368,090 2,414,503 1,198,275 1,353,660
商用車 362,741 336,828 323,744 344,342 387,089 183,847 214,314
資料:Renault Earnings Report 各年版, H1 2015 & 2016


2016年上期の営業利益は過去最高の15.4億ユーロ

Renault Group の地域別販売台数

 Renault Groupの2016年上期の売上高は前年同期比13.5%増の251億8,500万ユーロ、営業利益が40.6%増の15億4,100万ユーロで、営業利益率は1.2%ポイント改善して6.1%となった。新型車が好調で、各地域に対応した多様なラインアップが奏効し、過去最高の上期の営業利益を達成。

 営業利益の増益要因は、販売増加、商品構成、原材料費低下。減益要因は為替差損、コスト増(ディーゼル問題対応に伴う研究開発費、新型車立ち上げ費用の増加)。2016年下期は、コスト削減を進めるとしている。

 Renault Groupによる2016年通年見通し(2016年7月時点)は、為替レートが昨年と同様であれば、売上高と営業利益率は前年を上回る見込み。







Renault Group の連結業績

(100万ユーロ)

  2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 2015年
1-6月
2016年
1-6月
Group revenues 42,628 40,720 40,932 41,055 45,327 22,197 25,185
  (内 Automotive) 40,679 38,612 38,775 38,874 43,108 21,065 24,078
Group operating profit 1,091 782 1,242 1,609 2,320 1,096 1,541
% of revenues 2.6% 1.9% 3.0% 3.9% 5.1% 4.9% 6.1%
  (内 Automotive) 330 34 495 858 1,496 680 1,121
Contribution from associated companies 1,524 1,475 1,444 1,362 1,371 678 895
  (内 日産) 1,332 1,213 1,498 1,559 1,976 749 979
  (内 Avtovaz) 49 186 (34) (182) (620) (75) (87)
Net income 2,139 1,712 695 1,998 2,960 1,567 1,452
資料:Renault Earnings Report 各年版, H1 2015 & 2016


LMC Automotive 生産予測:Renault Groupの世界生産は2019年に404万台へ

(LMC Automotive, 2016年8月)

Renault Group の生産予測

 強力なモデル戦略と欧州市場の急回復により、Renault Groupの2016年の滑り出しは好調。LMC Automotiveが2016年8月に発表した予測によると、同グループの2016年の世界生産(Renault、Dacia、Samsung、Ladaブランド車の合計)は前年比10.8%増の346万台となる見込み。その後も生産は増え続け、2019年には2016年比16.8%増の404万台に達する見通し。

 欧州では、モデルライフが比較的若いRenault Groupのラインアップは競争力が高いが、EU離脱決定により英国市場が打撃を受け、販売拡大に歯止めをかけられるだろう。

 フランスでは、工場再編と他国の生産拠点からの生産移管により、一部の工場での稼働率が高まっている。Renault Groupの2016年の生産は前年比10.9%増の709,953台の見込み。LMC Automotiveの予測によると、その後は生産が徐々に減少し、2019年には2016年比8.8%減の647,221台となる見通し。

 ロシア市場の衰退に伴い、同国でのRenault Groupの2016年の生産は、前年比3.2%減の418,132台にとどまる見込み。ロシアでのLadaブランド車事業は長期的には回復すると見込まれ、2017年の生産は481,386台と増加に転ずる。その後、生産は増え続け、2019年には2016年比52.3%増の636,792台となる見通し。

 インドでは、Renault Groupの2016年の生産は前年の約2.5倍に増え、力強い成長を示す見込み。これは、SUV風エントリー車Renault Kwidが非常に好調なためである。LMC Automotiveの予測によると、同国での生産はその後も増え続け、2019年には2016年比39.8%増の200,994台に達する見込み。

 中国では、Renault Groupと東風汽車との合弁会社、Dongfeng Renault Automotive Companyが2016年2月にRenault ブランド車の生産を開始。新たに投入されたKadjarは、武漢工場で生産される最初のモデルとなった。2016年の中国での生産は31,955台となる見込み。LMC Automotiveの予測によると、今後3年間で同国での生産は5倍以上に増加し、2019年には168,643台に達する見通し。


Renault Group の市場・ブランド別生産予測(LMC Automotive, 2016年8月)

(台)

COUNTRY GLOBAL MAKE 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019
Renault Group Renault 1,571,285 1,582,537 1,755,047 2,035,236 2,090,153 2,095,557 2,227,342
Dacia 1,063,846 1,063,555 1,048,770 1,120,751 1,134,741 1,301,337 1,324,219
Lada 505,320 395,034 307,527 293,495 366,501 437,195 481,796
Samsung 4,185 4,993 8,717 6,495 6,173 6,709 4,621
Total 3,144,636 3,046,119 3,120,061 3,455,977 3,597,568 3,840,798 4,037,978
France Renault 485,249 510,922 640,253 709,953 695,040 674,912 647,221
Russia Lada 497,173 390,324 305,631 286,742 352,086 418,544 460,722
Dacia 187,645 188,897 124,516 115,742 97,076 99,599 104,122
Renault 10,754 13,379 2,006 15,648 32,224 39,696 71,948
Samsung 426 0 0 0 0 0 0
Russia sub-total 695,998 592,600 432,153 418,132 481,386 557,839 636,792
Spain Renault 324,583 390,264 465,316 561,466 553,586 529,322 472,853
Romania Dacia 333,707 338,593 339,204 312,559 311,564 376,798 335,896
Renault 0 0 0 0 0 0 40,365
Romania sub-total 333,707 338,593 339,204 312,559 311,564 376,798 376,261
Morocco Dacia 161,399 226,141 289,465 325,172 335,904 343,229 346,947
Renault 5,000 0 0 0 0 0 0
Morocco sub-total 166,399 226,141 289,465 325,172 335,904 343,229 346,947
Turkey Renault 324,252 305,840 337,474 330,248 282,272 248,639 277,469
Iran Dacia 31,773 27,319 37,986 81,072 102,985 134,316 160,351
Renault 3,450 171 0 0 14,837 44,535 58,303
Iran sub-total 35,223 27,490 37,986 81,072 117,822 178,851 218,654
India Renault 12,854 5,069 20,922 114,956 112,994 117,391 160,235
Dacia 60,200 46,353 35,067 28,793 31,008 33,181 40,759
India sub-total 73,054 51,422 55,989 143,749 144,002 150,572 200,994
Brazil Dacia 205,855 177,721 141,129 133,108 102,917 111,144 118,319
Renault 63,167 37,132 42,006 33,362 54,909 63,572 70,165
Brazil sub-total 269,022 214,853 183,135 166,470 157,826 174,716 188,484
China Renault 0 0 0 31,955 65,356 89,657 168,643
Korea Renault 121,701 120,677 78,777 97,791 136,234 149,687 126,956
Samsung 3,759 4,993 8,717 6,495 6,173 6,709 4,621
Korea sub-total 125,460 125,670 87,494 104,286 142,407 156,396 131,577
Slovenia Renault 93,693 106,514 87,926 83,821 104,044 103,492 94,602
Argentina Dacia 0 0 0 14,170 28,428 50,137 58,224
Renault 117,635 80,877 75,610 52,001 35,771 24,108 25,708
Argentina sub-total 117,635 80,877 75,610 66,171 64,199 74,245 83,932
Algeria Dacia 0 1,445 19,352 39,384 54,486 66,235 73,346
Colombia Dacia 61,899 36,223 43,305 58,150 60,646 62,148 63,395
Renault 8,927 11,159 4,670 4,022 2,886 3,147 3,466
Colombia sub-total 70,826 47,382 47,975 62,172 63,532 65,295 66,861
South Africa Dacia 21,201 20,398 18,322 12,364 9,668 24,485 22,778
Kazakhstan Lada 6,953 4,589 1,896 6,753 14,415 18,651 21,074
Mexico Renault 0 0 0 0 0 7,399 9,408
Indonesia Dacia 167 465 424 237 59 65 82
UK Renault 20 0 0 0 0 0 0
Ukraine Lada 1,194 121 0 0 0 0 0
Malaysia Renault 0 533 87 13 0 0 0
Source: LMC Automotive "Global Automotive Production Forecast (August 2016)
(注) 1. データは、小型車(乗用車+車両総重量 6t以下の小型商用車)の数値。
2. 本表の無断転載を禁じます。転載には LMC Automotive 社の許諾が必要になります。
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キーワード
ルノー、欧州、SUV、フランス

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