マツダ:SUVモデル投入を継続、2018年度のSUV比率を最大50%へ

「モノ造り革新」をグローバルに展開し、海外工場で増産

2016/09/23

要約

新型CX-9
北米で発売した新型CX-9(写真:マツダ)

  マツダは、2016-2018年度の中期経営計画「構造改革ステージ2」に取り組んでいる。その前の中計2012-2015年度「構造改革プラン」では、SKYACTIV技術を搭載する新世代商品群6モデルを投入、またメキシコ・タイ・ロシア・マレーシアでの生産体制を強化するなど、事業構造の転換は大きく進捗した。

  「構造改革ステージ2」では、2016年度前半にCX-9とCX-4を発売するなどSKYACTIVモデル投入を継続し、中計後半ではSKYACTIV<GEN2>モデルの開発・投入を開始する予定。

  販売・生産計画では、世界的に販売が好調なSUVを増産して、世界販売を2015年度実績の153万台から2018年度165万台に拡大する計画。また2018年度に、SUV比率50%も可能なフレキシブルな生産体制を確立する(2015年度のSUV比率は約34%)。

  また、国内外の工場のフレキシビリティを向上させ、国内工場と海外工場が相互に補完するスイング生産を導入しながら海外の生産拠点をフル活用し、新工場は建設せずに2018年度165万台達成を目指す(2016年初め以来の円高への対策でもある)。

  SKYACTIVモデルは、一括企画/コモンアーキテクチャーでの開発を進めている。その効果により、多品種少量生産でも効率的な生産を可能にした。

  なお、2019年度からの次期中計では、SKYACTIV<GEN2>モデルの本格投入、電気駆動強化、さらに量的拡大に向けた生産能力拡充を目指すとしている。


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