マツダ: 為替影響とSKYACTIV車販売拡大により営業利益が3.4倍

メキシコ工場の本格稼働、タイAT工場の新設等でグローバル生産体制を再構築

2014/06/04

要 約

マツダの連結業績

マツダのlight vehicle 生産予測
SKYACTIV車好調で販売拡大

マツダの2013年度の世界販売台数は、前年度比7.8%増の133.1万台。走行・環境性能の向上と生産コスト削減を追求したSKYACTIV技術搭載車の販売が拡大した。CX-5とMazda6 (日本名:Atenza) が引き続き好調で、新型Mazda3 (日本名:Axela) の導入がグローバルで順調に進み、販売台数に占めるSKYACTIV搭載車の比率は51%に上昇した。

2013年度の営業利益は前期の3.4倍

連結業績では、売上高が前年度比22.1%増の2兆6,922億円。営業利益は3.4倍の1,821億円で過去最高を記録した。マツダは2008年度から2011年度まで4期連続で最終赤字を計上。この業績低迷から脱するために、「SKYACTIV技術」や「モノ造り革新」を主要施策とする「構造改革プラン」を実施し、その成果が現れている。

2014年度も過去最高益を更新する見通し

2013年度の増益要因では、円安効果による為替影響が1,127億円にのぼったが、SKYACTIV搭載車の販売増効果も550億円となった。2014年度見通しでは、為替影響は30億円の減益要因となるが、SKYACTIV搭載車の販売増効果は600億円となり、営業利益は過去最高を更新する2,100億円となる見込み。

メキシコ、タイ、マレーシア等で生産体制増強

生産面では、中長期的な展望から、為替変動に強い生産体制を構築し、SKYACTIV車を競争力ある形でグロ-バル展開するために、海外の生産体制を増強する計画。米州や欧州向けの生産拠点となるメキシコ工場を2014年に本格稼働するほか、タイでトランスミッション工場を新設、マレーシアでも生産を拡大する。

関連レポート

マツダ:SKYACTIV搭載のCX-5と新型アテンザが利益増に貢献 (2013年4月)
マツダのモノ造り革新:新しいクルマ造りによるコスト改善

(2012年3月)



構造改革プランの経営指標:2015年度の世界販売目標は152万台

 マツダは、2012年2月に「構造改革プラン」のゴールとなる2015年度の経営指標を発表していたが、新興国経済の先行き懸念や為替の円高修正など、事業環境の変化を踏まえて、2014年4月にこれを修正した。営業利益目標を上方修正し、売上高営業利益率の目標も7%以上に引き上げたが、中国等アジア圏でSKYACTIV技術搭載車の投入が遅れる見通しから、世界販売目標は152万台に引き下げた。

 マツダは中長期的な戦略として、今後も下表の通り、構造改革プランの4つの施策を継続強化していく。

2015年度の経営指標を修正 (2014年4月)

2012年2月発表 2014年4月発表
グローバル販売台数 170万台 152万台
連結営業利益 1,500億円 2,300億円
連結売上高営業利益率 (ROS) 6%以上 7%以上
(前提為替レート) 1米ドル77円、1ユーロ100円 1米ドル100円、1ユーロ135円

資料:マツダ 決算短信 2014.4.25

 

構造改革プランの4つの施策:中長期的な戦略

(1) SKYACTIVによるビジネス革新  正価販売を継続、台数成長を実現、ラインナップ拡充、競合力強化、広告宣伝活動を強化、ブランド戦略を加速
(2) モノ造り革新による更なるコスト改善の加速  「一括企画」により開発・設備投資を効率化、今後の新商品でもコスト改善を推進、グローバル最適調達を推進
(3) 新興国事業強化とグローバル生産体制の再構築 メキシコ工場の本格稼働・能力増強、タイ新AT工場の立ち上げ、ロシア・マレーシアでの生産拡大
(4) グローバルアライアンスの推進 ・トヨタ:ハイブリッドシステムの技術ライセンス、メキシコ工場でMazda2ベースのトヨタブランド車の生産
・Fiat:Alfa Romeoブランドのオープン2シータースポーツカーをRoadster/MX-5をベースにマツダ本社工場で生産
・日産へ、SKYACTIV技術搭載のPremacyをOEM供給
・スズキがインドネシアで生産する3列シートMPV ErtigaをOEM調達

 

 



主要市場の動向

日本市場

マツダの地域別販売台数 日本市場での2013年度の販売台数は、前年度比13.0%増の24.4万台。SKYACTIV搭載車が販売を牽引しており、2013年10月に投入した新型Axelaが計画を大幅に上回る受注を獲得。CX-5は2年連続SUV販売台数1位。Atenzaや、一部改良してSKYACTIVエンジンと変速機を搭載したミニバン PremacyとBianteも好調。

 CX-5のディーゼルエンジン搭載車の販売比率は約8割に達し、同エンジンを設定する新型AxelaやAtenzaとともに日本のクリーンディーゼル乗用車市場の拡大を牽引している。


マツダのグローバル販売台数

(1,000台)
2007年度 2008年度 2009年度 2010年度 2011年度 2012年度 2013年度 2014年度計画
日本 256 219 221 206 206 216 244 230
北米 406 347 307 342 372 372 391 440
欧州 327 322 239 212 183 172 207 220
中国 101 135 196 236 223 175 196 230
豪州・ASEAN等 273 238 230 277 263 300 293 300
合計 1,363 1,261 1,193 1,273 1,247 1,235 1,331 1,420

資料:マツダ決算発表資料 2014.4.25

 

日本国内のモデル別販売台数(暦年)

(台)
2009年 2010年 2011年 2012年 2013年 2013年
1-4月
2014年
1-4月
Atenza 7,397 7,105 4,584 5,222 22,388 8,473 5,415
Axela 26,761 26,704 18,935 16,282 17,991 4,707 19,517
RX-8 1,515 964 938 1,848 289 256 1
MPV 7,033 6,239 4,910 3,016 1,563 721 307
CX-7 573 642 568 33 1 1 0
CX-5 - - - 35,438 38,520 12,769 12,916
Premacy 15,204 25,564 20,434 15,234 17,778 6,677 5,726
Roadster 1,947 1,112 1,082 939 758 324 259
Biante 10,864 11,909 9,656 8,741 8,490 1,930 2,959
Demio 55,603 65,949 61,736 57,820 43,573 18,010 14,120
Verisa 10,163 10,610 7,575 6,217 4,227 1,755 1,345
商用車他 17,986 17,004 14,034 14,965 14,525 4,785 5,458
登録車計 155,046 173,802 144,452 165,755 170,103 60,408 68,023
軽自動車計 49,249 49,945 45,473 52,606 57,986 19,796 24,733
合計 204,295 223,747 189,925 218,361 228,089 80,204 92,756

資料:日本自動車販売協会連合会、全国軽自動車協会連合会

 

北米・欧州・中国・その他 (豪州・ASEAN等)の市場

海外市場の動向

北米  2013年度の販売台数は、前年度比5.1%増の39.1万台。米国では4.0%増の28.4万台。引き続きCX-5、Mazda6が販売増に貢献し、2013年10月投入の新型Mazda3は、インセンティブを抑制しながら、下期ではノンフリートで前年を上回る販売を達成。メキシコでは過去最高の3.3万台を販売。
欧州  2013年度の販売台数は、需要が前期並みにとどまる中、ドイツ、ロシア、英国の販売が好調で、前年度比20.3%増の20.7万台。SKYACTIV搭載車が販売を牽引した。
ロシア:2013年4月、マツダとSollersの合弁会社 MAZDA SOLLERS Manufacturing Rus は、ウラジオストク工場でMazda6の生産を開始。同工場は2012年10月に操業を開始し、CX-5を生産。立ち上がり時の年産能力は5万台で、将来は10万台に増強する計画。
中国  2013年度の販売台数は、前年度比12.0%増の19.6万台。現地生産のMazda6とCX-5が販売を牽引した。中国では、新デザインテーマ 「魂動」およびSKYACTIVを中心としたマツダブランド広告を継続。店舗数は2014年3月末現在435店 (前年同月比39店増)。
長安マツダ:2012年11月、3社合弁の生産・販売会社 長安フォードマツダは、長安マツダと長安フォードの合弁2社に再編された。南京工場を継承した長安マツダは、2013年7月に CX-5、2014年 4月に新型 Mazda3 の生産を開始。3社合弁を維持するエンジン工場では、2013年6月にSKYACTIV-Gエンジンの生産を開始した。
一汽乗用車:長春市にある生産委託会社、一汽乗用車では、2014年4月に新型 Mazda6 の生産を開始。マツダは、人気の高い Mazda6 の初代モデルの生産・販売も継続する。
その他の市場  2013年度の販売は、豪州が好調を維持したものの、政情不安の続くタイの販売が減少し、前年度比2.3%減の29.3万台。
ASEAN
地域
インドネシア:2013年5月、スズキがインドネシアで生産する3列シートのMPV Ertiga を OEM調達し、新モデル VX-1として発売した。
 ベトナム:2013年7月、ベトナムの生産・販売会社 Vina Mazda で Mazda6 の生産を開始した。また、同月、ベトナムからラオスにMazda2, Mazda3, CX-5の輸出を開始した。今後、カンボジア、ミャンマーへの輸出も開始し、2014年には3,000台を輸出する計画。
 カンボジア:2013年8月、首都プノンペン市にマツダ車のディーラー第1号店がオープンした。タイと日本から輸出する。
ミャンマー:2014年上期にミャンマー市場に再参入することが決定した。これでマツダは、ASEAN加盟の全10カ国でマツダ車を販売することになる。
タイ:2014年3月、AutoAlliance (Thailand) で新型 Mazda3 の生産を開始。同月からタイ市場向けに販売も開始した。 また、マツダはタイの第2期エコカープログラムに申請を検討していると述べた (第1期は申請していない)。対象モデルはMazda2と報じられている (2014年3月)。
その他
の地域
南アフリカ:2013年7月、販売統括会社 Mazda Southern Africa (MSA) を設立。2014年7月に営業を開始する。MSAは、従来の販売会社であるFordの関連会社から、マツダに関するすべての業務を引き継ぐ。南アフリカは年間販売台数が約60万台と、アフリカ大陸最大の自動車市場。
台湾:2013年11月、新たな販売統括会社を設立し、2014年上期に営業を開始すると発表した。これにより、台湾販売で約15年間続けてきたFordとの協業を終了する。ただし、台湾向けの Mazda3 と Mazda5 の現地組立については、今後も Ford傘下の福特六和汽車に委託する。
コロンビア:2014年5月、生産子会社でのマツダ車の生産を停止したと発表。ピックアップトラック BT-50などを年間数千台組み立てていたが、同国の自由貿易協定 (FTA) を背景に、日本やメキシコ工場からの輸入車販売に切り替える。

 

 



モデル計画:次期Demioを示唆するコンセプト車「跳(HAZUMI)」を発表

マツダの新型車投入計画 (2013年秋~2015年)

モデル 発売年月 概要
新型
Axela/Mazda3
2013年11月 SKYACTIV技術と新デザインテーマ「魂動」を全面採用したモデルの第3弾。マツダの基幹車種で小型セダン/5ドアハッチバック。単一車種でガソリンエンジン、ディーゼルエンジン、ハイブリッドシステムという3種類のパワートレインを設定するのは日本メーカー初。
1.5-2.5Lガソリンエンジン、2.2Lディーゼルエンジンを市場ごとに適切なラインナップで展開する。日本市場にはハイブリッドシステムをセダンモデルに搭載する。マツダ初のハイブリッドシステムはトヨタからのOEM供給。
装備には、フラッグシップのAtenzaに採用した先進安全技術 i-ACTIVSENSEを使用。事故を未然に防止する技術や事故に遭うリスクや被害を軽減する技術を採用。また、新カーコネクティビティシステム MAZDA CONNECTを初搭載。スマートフォンなどの新しい通信技術の利便性や楽しさを、自動車に適した形で安全に提供する。
Flair Crossover 2014年 1月 軽ワゴンの性能を併せ持つ軽SUV。スズキ HustlerのOEM車。広い室内空間と個性的なデザインが特徴。JC08モード燃費は29.2km/L。
新型
Demio/Mazda2
2014年 秋 5ドアハッチバックのサブコンパクトカー。2014年3月開催のジュネーブモーターショーに出展された跳 (HAZUMI) コンセプト車がベースとなるとされる。「跳」はSKYACTIV技術と新デザインテーマ「魂動」を全面採用し、新開発の1.5Lディーゼルエンジン SKYACTIV-D 1.5を搭載している。
新型
Roadster/MX-5
2015年 2人乗りのオープンスポーツカー。次期型 Roadster/MX-5に採用される予定の新開発 SKYACTIVシャシーを、2014年4月開催のニューヨークモーターショーで公開した。SKYACTIV搭載車初となるフロントミッドシップエンジンと後輪駆動のレイアウト。車両重量は、従来比で100kg以上軽量化を目指す。
同モデルのFRアーキテクチャをベースに、Fiat傘下のAlfa Romeo向けモデルが開発され、2015年よりマツダの本社工場で生産される予定。マツダとFiatは、それぞれ独自のデザインを持ち、独自のエンジンを搭載する (2013年1月発表)。
小型SUV 2015年 CX-5より一回り小さいSUV。新型Demioのプラットフォームを採用する予定。新開発の1.5Lディーゼルエンジン SKYACTIV-D 1.5 も搭載する見込み。

 

 



生産体制:日本、メキシコ、タイでSKYACTIVエンジン・変速機の生産能力増強

 2013年度には、マツダは世界生産の77%を日本で生産し、その81%を輸出している。円高是正は進んだが、マツダは中長期的には為替変動の影響を最小化し、SKYACTIV車を競争力ある形で世界展開できる生産体制を構築する方針。そのため、日本の生産規模を維持しつつ、海外での生産体制を拡充する。

 日本では、SKYACIV搭載車の世界販売拡大に対応するため、SKYACTIVエンジンの年産能力を80万基から100万基へ、トランスミッションの生産能力を75万基から114万基へ拡充する。海外では、メキシコ新工場が2014年1月に稼働開始。SKYACTIVエンジンを生産する新たなエンジン機械加工工場も追加される。マレーシアでは現地生産体制強化のため、車両組立工場の建設を開始。タイでは、SKYACTIV対応の変速機を年40万基生産する新AT工場を建設している。

マツダのグローバル生産台数

(台)
2007年度 2008年度 2009年度 2010年度 2011年度 2012年度 2013年度
日本での生産 1,046,948 899,448 827,910 866,992 846,574 879,129 972,533
(日本での生産比率) 79.0% 79.3% 72.4% 67.9% 71.4% 73.3% 76.6%
海外生産 279,042 234,707 315,594 410,502 338,372 320,712 296,763
世界生産 1,325,990 1,134,155 1,143,504 1,277,494 1,184,946 1,199,841 1,269,296
日本からの輸出台数
輸出台数 825,153 742,571 649,260 719,445 653,847 702,608 790,800
輸出比率 78.8% 82.6% 78.4% 83.0% 77.2% 79.9% 81.3%

資料:マツダ 生産・販売状況 (速報) 2014.4.23
(注) 海外生産台数は、マツダブランド車のラインオフ台数 (CKD を除く)。

 

日本のエンジンおよびトランスミッション生産体制の強化

工場 稼働開始 概要
本社エンジン工場 2014年末まで SKYACTIV技術搭載車の販売拡大に対応するため、SKYACTIV-GとSKYACTIV-Dの合計年産能力を現在の80万基から100万基に増強する (2013年8月発表)。汎用性の高いエンジン機械加工ラインを新設するとともに、これまで直列4気筒エンジン (MZR1.8~2.5L) 専用であった組立ラインを、SKYACTIV技術エンジンも混流できるように改造する。
防府工場中関地区 2014年7月まで SKYACTIV技術のトランスミッションの年産能力を現在の75万基から114万基に増強する (2013年7月発表)。関連企業の建屋に加工ラインと組立ラインを増設する。SKYACTIV-DRIVEおよびSKYACTIV-MTを生産する予定。

 

海外生産体制の強化

工場 生産開始 概要
メキシコ・車両
組立工場
2014年 1月 マツダは住友商事と合弁で、メキシコに車両組立工場を建設。マツダの構造改革の中で、最も重要なグローバル生産拠点とされる。出資比率はマツダが70%、住友商事が30%。総投資額は6.5億ドル。当初の年産能力は14万台で、2015年度に23万台に引き上げる。エンジン組立工場も併設する。
2014年1月に北米向けMazda3の生産を開始。4月からメキシコ向けも生産する。7月から2直交替にしてフル稼働し、Mazda2の生産を開始する計画。欧州への輸出も開始する。2015年夏から、Mazda2ベースの小型車をトヨタにOEM供給する (年5万台)。
メキシコ・エンジン
機械加工工場
2014年 10月 マツダはメキシコ工場に1.2億ドルを追加投資しして、エンジン機械加工工場を新設する。Mazda2やMazda3に搭載するSKYACTIVエンジンを生産する。年産能力は23万基規模。
マレーシア・マツダ
専用工場
2014年5月 マツダは、従来から生産を委託しているInokom社の敷地内にマツダ車専用の車両組立工場を建設し、マレーシアとタイ向けのCX-5の生産を開始した。生産作業は引き続きInokom社が請け負う。2014年中に、Mazda3 の生産もInokom社の既存工場から移管する計画。
マツダは既にInokom社からプレスや溶接を手掛ける車体工場を取得しており、専用組立工場の建設により、現地年産能力は6,000台から2万台 (1直定時) に高まる。マツダと現地Bermaz Motorとの合弁である生産販売統括会社 Mazda Malaysiaは、車体工場の取得と専用組立工場の建設に約1億リンギット(約30億円) を投資した。
タイ・トランス
ミッション工場
2015年度上期 マツダは260億円を投資して Mazda Powertrain Manufacturing (Thailand) を設立し、日本の防府工場に続くマツダ第2のトランスミッション工場をタイに建設する。2013年7月にチョンブリ県で起工式を実施。SKYACTIV対応の変速機 SKYACTIV-DRIVEを年間約40万基生産する予定。これにより、SKYACTIV対応変速機の世界年産能力は、防府工場と合わせて約154万基となる。

 

 



2014年度の営業利益は過去最高を更新する2,100億円の見込み

 2014年度は、米国や欧州で引き続き景気が緩やかに回復する一方、日本は消費税増税の影響が懸念されるほか、新興国経済の動向にも不透明感が残る。しかしマツダは、構造改革プランをさらに進めることにより、売上高は前年度比7.7%増の2兆9,000億円、営業利益は過去最高を更新する2,100億円を見込む。

 2013年度の営業利益の増益要因では、円安効果による為替影響が1,127億円にのぼり、SKYACTIV搭載車の販売増効果が550億円となった。2014年度は、為替影響が30億円の減益要因となるが、SKYACTIV搭載車の販売増効果はさらに広がり、600億円となる見通し。

マツダの連結業績

(100万円)
2007年度 2008年度 2009年度 2010年度 2011年度 2012年度 2013年度 2014年度計画
売上高 国内 880,100 620,300 575,000 541,500 560,200 588,000 655,700 630,000
海外 2,595,700 1,915,600 1,588,900 1,784,200 1,472,900 1,617,300 2,036,500 2,270,000
合計 3,475,789 2,535,902 2,163,949 2,325,689 2,033,058 2,205,300 2,692,200 2,900,000
営業利益
経常利益
当期純利益
162,147
148,461
91,835
(28,381)
(18,680)
(71,489)
9,458
4,644
(6,478)
23,835
36,862
(60,042)
(33,718)
(36,817)
(107,733)
53,900
33,100
34,300
182,100
140,700
135,700
210,000
210,000
160,000
設備投資
研究開発費
75,500
114,400
81,800
96,000
29,800
85,200
44,700
91,000
78,000
91,700
77,200
89,900
133,200
99,400
150,000
100,000
為替
レート
円/US$ 114 101 93 86 79 83 100 100
円/EUR 162 144 131 113 109 107 134 135

 

マツダ:営業利益変動要因

(億円)
台数・構成 為替 コスト改善 販売費用 その他 対前年増減 営業利益
2013年度 550 1,127 220 (192) (423) + 1,282 1,821
2014年度 (計画) 600 (30) 100 (150) (241) + 279 2,100

資料:マツダ決算参考資料および決算発表資料 2014.4.25
(注) 台数・構成はSKYACTIV搭載車両を中心とする販売拡大とミックス改善効果。販売費用は新型車の導入、ブランド強化のための広告宣伝活動費用。その他は開発費、工場立ち上げ費用等、将来に向けた成長投資。

 

 

 



LMC Automotive 生産予測:マツダのグローバル生産は2017年に178万台に達する見込み

(LMC Automotive社、2014年4月)

 マツダの2013年のlight vehicle 生産は、前年比13%増の137万台となった。特に中国と日本で生産が拡大しており、日本での増産を支えたのは、AxelaとCX-5に対する需要が国内外で高まったためである。中国での生産は、2012年11月以降、両国の政治的緊張から落ち込んでいたが、最近は回復の兆しを見せている。また、CX-5の販売が好調なことも増産につながった。

 LMC Automotive社が2014年4月に発表した予測によると、マツダのlight vehicle生産は2014年以降も引き続き増加し、2017年には178万台に達する見込み。マツダがメキシコに新設した工場は、2014年1月から操業を開始した。まず、米国向けにMazda3とMazda2を生産し、2015年からはMazda2をベースにトヨタにOEM供給する車両を生産する。メキシコ工場は、米国のほか、中南米や欧州への輸出拠点としての役割も期待されている。

 LMC Automotive社は、海外生産が徐々に増加し、世界生産に占める日本での生産比率は、今後の日本国内での需要の大きさによって変動する、と予測している。2013年の日本での生産比率は74%であったが、2017年には54%に縮小する見通し。

(注) このLMCA社の生産台数には、マツダが他社からOEM供給を受けているモデルもマツダの生産台数に含んでいる。

マツダの国別 light vehicle 生産予測 (LMC Automotive社)

(台)
Country 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017
Global total 1,239,891 1,208,556 1,369,420 1,532,593 1,728,278 1,806,556 1,784,889
Japan 841,837 881,525 1,014,274 1,012,852 1,061,467 1,029,519 969,641
China 212,609 169,518 187,261 257,375 301,534 328,833 352,387
Mexico 0 0 0 89,661 163,250 175,327 174,033
Thailand 75,624 60,357 95,111 89,205 102,578 169,226 182,060
Russia 0 3,436 25,006 27,844 24,548 21,985 19,316
Colombia 11,963 9,943 7,784 13,230 15,864 16,695 18,836
Taiwan 14,529 12,240 9,730 9,900 10,345 10,711 11,153
Iran 24,002 15,562 11,566 9,669 24,569 27,980 31,281
Malaysia 1,580 2,599 5,114 9,204 10,370 11,605 11,359
Ecuador 8,129 9,826 8,152 7,330 6,462 7,005 6,920
South Africa 4,117 6,184 4,586 5,515 6,648 7,098 7,346
Indonesia 0 0 836 808 643 572 557
USA 43,527 37,366 0 0 0 0 0
Philippines 1,974 0 0 0 0 0 0
Source: LMC Automotive "Global Automotive Production Forecast (April 2014)"
(注) 1. データは、小型車 (乗用車+車両総重量 6t以下の小型商用車)の数値。
2. 本表の無断転載を禁じます。転載には LMC Automotive 社の許諾が必要となります。
モデル別やパワートレインタイプ別等のより詳細な予測データのご用命、お問い合わせはこちらのページへ

                     <自動車産業ポータル、マークラインズ>