中国OEMによる新車開発の高速化(2)
20カ月開発はどう実現するのか:中国OEMが進める開発プロセス改革
2026/10/27
要約
第1部「新車開発は20カ月へ:吉利・奇瑞にみる開発期間短縮の仕組み」では、中国メーカーと日本メーカーの開発期間の違いを概観するとともに、吉利汽車と奇瑞汽車の開発プロセスを取り上げた。吉利では正式な車種開発に先立つ造形や、アーキテクチャの先行開発・技術検証を進めており、奇瑞ではプラットフォーム化、モジュール化、部品・技術の共通化によって、新車開発の効率化を図っている。こうした事例から、個別車種の開発期間を短縮するうえで、先行開発や、既存の開発基盤の活用が重要な役割を果たしている。
本レポート(第2部)では、広州汽車が経営改革の一環として取り組む開発期間短縮と、BYDが日本に投入した軽EV「ラッコ (Racco)」の開発の事例を取り上げ、部門間の連携や意思決定、工程の並行化が開発期間の短縮にどうつながるのかを探る。さらに、中国OEM 4社の取り組みを横断的に比較し、造形・技術検証の前倒し、ソフトウェアとハードウェアの開発の分離、プラットフォーム・共通技術の活用、意思決定の迅速化という観点から、開発プロセスの変化を整理する。
※本レポートは、各社の公表資料や幹部発言、取材情報をもとに、新車開発期間の短縮と開発プロセスの変化を分析している。個別車種の開発日程や設計・検証内容の詳細については、公表されている情報の範囲に限定して記述した。



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