中国OEMによる新車開発の高速化(1)
新車開発は20カ月へ:吉利・奇瑞にみる開発期間短縮の仕組み
2026/10/20
要約
中国の自動車メーカーでは、新車開発期間を従来の3~4年から20カ月前後へ短縮する動きが進んでいる。こうした短縮は、どのような開発の仕組みや体制によって実現しているのか。
本レポートでは、開発活動に要する時間の構造と、開発の進め方や役割分担の変化に着目し、中国メーカー各社の取り組みを具体的に検証する。さらに、中国市場における日系メーカーの現地開発や日産の開発プロセス刷新を取り上げ、新車開発の高速化の実態を考察する。以下の3部構成でまとめた。
第1部は「新車開発は20カ月へ:吉利・奇瑞にみる開発期間短縮の仕組み」をテーマとして、日本メーカーとの開発期間の比較を出発点に、吉利汽車と奇瑞汽車の事例から、開発期間の捉え方とアーキテクチャ・プラットフォームの活用を検証する。
第2部は「20カ月開発はどう実現するのか:中国OEMが進める開発プロセス改革」をテーマとして、広州汽車とBYDの事例を加え、意思決定の迅速化や工程の並行化など、期間短縮を実現する仕組みを整理する。
第3部は「日本メーカーの新車開発も変わる:中国現地開発の進展と日産のプロセス刷新」をテーマとして、トヨタ「bZ4X」、広汽トヨタ「bZ3X」および東風日産「N7」の開発、日産の開発プロセス刷新取り組みについて取り上げ、日本メーカーにも広がる変化を考察する。
※本レポートは、各社の公表資料や幹部発言、取材情報をもとに、新車開発期間の短縮と開発プロセスの変化を分析している。個別車種の開発日程や設計・検証内容の詳細については、公表されている情報の範囲に限定して記述した。



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