電動車(xEV)販売月報 2026年5月
燃料高が押し上げるBEV、HEVは底堅く成長
電動車のグローバル販売台数とパワートレイン別構成比(BEV/PHEV/HEV)
主要12カ国と北欧3カ国(計15カ国)における5月の電動車(xEV)販売台数は前年同月比4.9%増(前月比11.0%増)の199.8万台となり、自動車販売全体の39.1%を占める。
中国におけるxEV販売台数は100万台超まで回復し、市場シェアは過去最高の72.0%に達している。中国市場はNEV政策の変更や市場構造の変化などでICE車を含む国内販売全体では低迷しているが、燃料高の影響もあり、BEV新モデルが電動車の販売増を牽引している。また、中国からの輸出も引き続き増加しており、欧州各国で中国メーカーのBEVが台頭している。タイのBEV市場では中国メーカー間の競争が見られ、現地生産・輸出拠点化の動きも進行している。
15カ国全体でのBEV販売台数は前年同月比9.7%増(前月比13.5%増)の103.0万台、市場シェアは20.2%となった。市場規模の大きい中国国内でのBEV販売回復に加え、中国車の海外販売拡大により欧州やブラジルでもBEVが増加傾向にある。HEVは前年同月比18.6%増(前月比7.3%増)の53.2万台で、市場シェアは10.4%。燃料価格の高騰により、米国で日本車のHEVモデルが販売上位を占めている。燃料高の影響は世界各国に及び、米国以外の市場でもHEV販売が着実に増えている。PHEVは前年同月比15.6%減の43.6万台。前月比では10.0%増と回復基調にあり、市場シェアは8.5%となった。
1~5月の電動車(xEV)累計販売台数は前年同期比3.2%減の845.6万台で、自動車販売全体に占めるシェアは34.6%となった。内訳はBEVが409.1万台(シェア16.7%)、PHEVが186.7万台(同7.6%)、HEVが249.7万台(同10.2%)。
5月のxEV販売実績は、メーカー各社にとってパワートレイン戦略の多角化(マルチパスウェイ)の必要性を示す結果となった。米国・イラン紛争によるホルムズ海峡封鎖の影響で燃料価格が高騰し、各国で電動車(xEV)販売が増加する一因となっている。EV普及策を促進する中国や欧州でBEVの需要拡大がさらに進む一方、EVインセンティブが消失した米国では燃費と車両コストを抑えられるHEV技術が見直され、安定的な販売を確保する要因となっている。
電動車(xEV)販売台数とシェアの推移(主要12カ国と北欧3カ国の合計)
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