電気自動車(BEV/PHV/FCV)販売月報 2024年2月
2月の電気自動車販売台数は前年同月比0.7%減の68.1万台(主要12ヵ国+北欧3ヵ国)
2024/03/25
- 電気自動車(BEV/PHV/FCV)のシェア
- 各国の電気自動車シェアと推移
- 主要メーカーの電気自動車販売台数推移とパワートレイン別販売構成比
- 主要12ヵ国の乗用車販売動向(電気自動車だけではなく、内燃機関など全てのパワートレインを含む)
電気自動車(BEV/PHV/FCV)のシェア
本レポートは、世界自動車販売台数(注1)の約83%をカバーする主要12カ国に北欧3カ国(注2)を加えた計15カ国の新車販売台数(マークラインズ集計データ、商用車を除く、推計値を含む。)を対象にグローバル市場における電気自動車(BEV/PHV/FCV)の動向を分析する。
主要12カ国:中国、米国、日本、インド、ドイツ、フランス、ブラジル、英国、韓国、カナダ、イタリア、タイ
北欧3カ国:ノルウェー、スウェーデン、フィンランド
電気自動車の世界販売に占めるこれら15カ国の割合は約90%。
(注1)2024年3月22日集計
過去の台数データの一部に修正が入りました。
2024年1月よりタイを集計対象に加えました。
中国の販売台数(出荷台数)は輸出台数を除く集計値となります。
シェアの数字は、千台単位の台数を基に集計しております。
(注2)北欧諸国の電動化率が高い理由
1. 国民の元々の環境意識が高い
2. 水力、風力等、再生可能エネルギーによる電力比率が高い(潤沢な再生可能エネルギーを電気自動車に使うという意識)
3. 補助金、税制面でのインセンティブ、充電インフラ整備などの手厚い政策
4. 電気自動車のモデルラインナップが多い
主要12カ国とノルウェー、スウェーデン、フィンランドの北欧3カ国(計15カ国)における2月の電気自動車販売台数は、68.1万台となった。前年同月比で0.7%の減少、前月比でも24.2%減となった。2月の電気自動車シェアは16.5%で、前月と比較して2.5ポイント減となった。2月は自動車販売台数全体が前年同期比で4.8%減少しており、電気自動車も同様に販売台数が落ち込んだ。1~2月の電気自動車の累計販売台数は、前年同期比28.5%増の158.0万台となり、自動車販売台数全体に占めるシェアは17.8%だった。
HVの2月の販売台数は前年同月比6.1%増、前月比で9.3%減の31.3万台。電気自動車ほどの落ち込みはなく、比較的漸増傾向にあり、シェアは前月から0.3ポイント増の7.6%となった。1~2月のHV累計販売台数は65.8万台、前年同期比で15.2%増加し、自動車販売台数全体に占めるシェアは7.4%となった。
2月は欧州で電気自動車充電インフラ整備に関する動きが見られた。英国では5日に「Plan for Drivers」が発表された。これは充電設備の購入・設置費用に助成金が出るというもので、国営の学校などへの設置が対象となる。アイルランドでは14日に電気自動車充電インフラ整備の為、高速道路と二車線道路網を対象とした補助金を発表している。
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