2025年中国自動車フォーラム:上汽集団、長城汽車の講演
電動化と知能化技術、グローバル化
2025/08/08
要約
上汽集団は電動化と知能化の流れの中、従来の製造業からスマートモビリティ企業への転換を図っている。EV、HV、FCVの技術システムの構築を通じ、Huawei、Momenta、地平線(Horizon Robotics)、ByteDance、OPPOなどのテクノロジー企業と提携し、スマート運転や車とスマートフォンの連携、スマートコックピットなどの分野で深堀りを行っている。また、グローバル戦略を促進し、製品の輸出を標準化することで「グローバル+中国本土」モデルで海外市場を開拓する。今後は、2026年に自動運転L4の商業化を実現し、上汽集団傘下の零束(Z-ONE Technology Co., Ltd.)の銀河フルスタックアーキテクチャをAI大規模モデルに対応させ、人とクルマの深いインタラクションと共生を目指す。
長城汽車はフォーラムで、中国車の輸出は価格優位性から品質の向上へとシフトしており、車両1台当たりの価格は2018年の1.2万ドルから2024年には1.8万ドルへと上昇していると述べた。「Go Long. Go With The World」をグローバル化戦略の核とし、「ONE GWM」ブランドを展開する。各国のNEVの普及状況に基づき市場を4つに分類し、製品の差別化戦略を行い、世界的な主力製品戦略を推進し、長期的視点とグローバル化を発展させる戦略を示した。
本レポートは、2025年7月に上海で開催された中国自動車フォーラムでの上汽集団と長城汽車による講演内容の一部を取り上げる。