BYD:中国市場で販売台数トップ、海外進出を加速
2024年の販売台数は2019年の9倍に
2025/02/07
- 要約
- 2024年販売:前年比41.3%増の427.2万台で中国トップ、Dセグメントが主流
- 製品動向:モデル拡充、各ブランドの海外展開が加速
- コア技術:EVとPHVを推進、電動化とスマート化の開発力を深化
- 生産拠点:東南アジア、欧州、南米などの地域に展開
- 海外動向:2024年の海外乗用車販売は41.7万台
- 経営状況:売上高が大幅増、グローバルでの従業員数は100万人超
- BYDの中国国内販売台数(工場出荷台数)
- GlobalData販売予測:BYD2027年ライトビークル販売台数は508万台へ
要約
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BYDの生産・販売台数は近年大幅に増加し、2024年には中国市場での販売台数が初めてトップになり、グローバル市場におけるNEVの販売台数でもトップとなった。2024年の生産台数は430.4万台、販売台数は427.2万台と、いずれも前年比40%増で、2019年比では9倍となっている。BYDは海外展開を加速し、2024年の海外販売台数は前年比71.9%増。パワートレイン別では、PHVモデルの販売比率が大幅に増加した。
ブランド別では、最新技術を搭載した王朝シリーズの「秦L DM-i」及びPHVの中大型スマートフラッグシップMPV「夏」が発売された。海洋シリーズは引き続きブランドイメージを強化し、中型電動SUV「海獅(Sealion)07」を発売した。
技術面では、電動化と知能化を融合した璇璣(Xuanji)アーキテクチャ、3.0 Evo EVプラットフォーム、第5世代DM PHV技術等、数多くの革新的な技術を打ち出している。2024年11月、1,000億元を投資し、人工知能(AI)と自動車の深化を推進することに重点的に取り組み、車両のスマート化技術の全面的なアップグレードとイノベーションの実現を目指すと発表した。
海外動向については、ハンガリー、ブラジル、タイ、ウズベキスタン、インドネシア、トルコ等で工場の建設や拡張を行った。そのうち一部の工場はすでに操業を開始している。
売上高、純利益も順調に増加し、従業員数はすでに100万人超えた。11の主要な研究機関を保有し、11万人のエンジニアを抱え、1日あたり平均32件の特許を出願している。
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