中国自動車メーカーの海外動向:BYD、Geely
BYDはブラジル、ハンガリーなどに工場を建設、Geelyの2024年の輸出目標は38万台
2024/09/09
- 要約
- 中国の輸出状況:2024年上半期の輸出台数は前年同期比30.5%増
- BYD:ブラジル、ハンガリーなどに工場を建設、タイでNEV工場が稼働、メキシコでピックアップトラックを初披露
- Geely:2024年の輸出目標を38万台へ、Zeekrブランドのグローバル展開を加速
要約
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BYDの自動車専用船 (出所:BYD) |
中国自動車工業協会(CAAM)の発表によると2024年上半期(1-6月)の中国自動車輸出台数は前年同期比30.5%増の279.3万台。うち、新エネルギー車(以下、NEV)の輸出は、前年同期比13.2%増の60.5万台となった。
2023年にBYDは海外進出を加速させた。同社のNEV乗用車は日本、ドイツ、オーストラリア、ブラジル、UAEなど50以上の国と地域に参入し、主にPHEVやBEVなどを輸出している。2024年8月1日時点でBYDのNEVは世界88の国や地域で展開され、NEV乗用車の累計輸出台数は51万台を超えている。
Geelyの2024年上半期の輸出台数は前年同期比67%増の19.7万台。内燃エンジン車(ICE)、HEV、PHEV、EVなどを輸出している。2024年8月時点で、Geelyはミャンマー、カンボジア、ラオス、フィリピン、ベトナム、シンガポール、タイ、マレーシア、インドネシアを含む東南アジア9カ国に18製品を輸出している。さらに、2024年上半期には、グローバルで新たに120以上の販売・サービス拠点を開設し、累計で世界76カ国に650以上の販売拠点を設置している。
本レポートは主に中国自動車輸出の現状およびBYD、Geelyの最近の海外進出動向をまとめたものである。
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