BYD第5世代PHEV技術
秦L DM-iと海豹06 DM-iに搭載
2024/07/29
- 概要
- 動力アーキテクチャ
- 車両熱管理アーキテクチャ
- E/Eアーキテクチャ
- 秦L DM-i と海豹06 DM-i
- 第4世代DM技術と第5世代DM技術の比較
- BYDのアーキテクチャの理解(参考)
概要
第5世代のPHEV技術を搭載した秦L DM-iと海豹06 DM-i (出所:BYD) |
BYDは自社で研究開発した最新のPHEV技術「第5世代DM技術」を2024年5月28日に発表した。本レポートは主に、第5世代のDM(PHEV)技術を用いた動力アーキテクチャ、熱管理アーキテクチャ、E/Eアーキテクチャのアップグレードに関する内容をまとめたものである。
董事長の王伝福 氏は、BYDのPHEV販売台数は累計で360万台となり、中国車は世界の自動車技術イノベーションの先駆者となったと述べた。2000年以降BYDは、研究開発に総額1,400億元を投資。現在、研究開発チームは10万人を超える。2021年には第5世代のDM技術の研究開発に着手し、燃費のさらなる低減を図った。また、BYDグループの上級副総裁兼DM技術チーフデザイナーの楊冬生 氏は、第5世代のDM技術の詳細を明らかにした。同氏は世界屈指の燃費性能を実現できたのは、技術チームが細部まで掘り下げて、最適化する行動の積み重ねの成果だと述べた。
今回発表された新モデル秦L DM-iと海豹(SEAL)06 DM-iは、第5世代DM技術が採用されている。第5世代DM技術のエンジン熱効率は46.06%、バッテリーが切れた後の100kmあたりの燃費は2.9Lで、満タン燃料/満充電での航続距離は2,100km。0-100km/h加速は7.5秒。
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