カーボンニュートラル製品・素材の展示取材(1)バイオマス
バイオフューエル、バイオプラスチック、セルロースナノファイバー(CNF)
2023/10/19
- 要約
- ミドリムシを原料とした次世代バイオディーゼル燃料(いすゞ)
- 間伐材を活用したバイオマス素材「TABWD」(トヨタ車体、東海エレクトロニクス)
- バイオプラスチック(東海理化、日本精機、日立Astemo、ユニチカ、トヨタ紡織)
- 塗装レス・バイオエンプラ(マツダ、ユニチカ)
- セルロースナノファイバー(CNF)(環境省、リョービ)
- バイオマス原料・接着剤(ThreeBond、リケンテクノス)
- バイオ由来樹脂の開発(日立ハイテク)
要約
自動車業界はサプライチェーン全体でカーボンニュートラルに向けた取り組みを強化している。日本で開催される展示会においては、2022年ごろから当初は自動車メーカーや大手サプライヤーの取り組みが講演で紹介されはじめ、次第に各社の展示ブースでカーボンニュートラル関連製品・活動内容が出展されるようになった。最近では各社の取り組み内容もScope 1~3(注:温室効果ガス(GHG)排出量算定、報告の基準の1つ)へ拡がり、部品・素材、エネルギー分野まで様々な事例が紹介されている。
本稿ではマークラインズが約1年にわたり取材したカーボンニュートラル関連展示のうち、バイオフューエル、バイオマス素材、セルロースナノファイバーなど、生物由来の資源を活用するバイオマスの事例を取り上げる。これらは石油由来の原材料の代替としてCO2削減を図るとともに、間伐材の活用やリサイクルなど環境負荷の低減にもつながる。
展示会名 | 主催 | 会期 |
---|---|---|
エコプロ2022(SDGs Week EXPO) | (一社)サステナブル経営推進機構、日本経済新聞社 | 2022/12/7~9 |
オートモーティブワールド2023 | RX Japan株式会社 | 2023/1/25~27 |
スマートエネルギーWeek | RX Japan株式会社 | 2023/3/15~17 |
人とくるまのテクノロジー展2023 | 公益社団法人自動車技術会 | 2023/5/24~26 |
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