第一汽車:2025年にNEV販売145万台へ

紅旗ブランドのNEV販売を50万台に、VWおよびトヨタとの合弁で電動車モデルの投入を加速

2023/09/06

要約

红旗2023上海国际车展媒体发布会
紅旗の2023年上海モーターショーメディア発表会(出所:一汽)

 MarkLinesのデータによると中国第一汽車集団有限公司(以下、一汽グループ)の2022年の販売台数は前年比8.0%減の321.5万台で、中国の自動車グループで第2位となった。このうち自主ブランドは56.6万台、外資合弁ブランドは264.9万台。商用車は18.2万台、乗用車は303.3万台で新エネルギー乗用車は6.9万台となっている。2023年は販売台数400万台、新エネルギー車(以下、NEV)の販売台数38.4万台、2025年にはNEVの販売台数145万台、自主ブランドの比率50%以上を目指す。

 自主ブランドに関しては、紅旗(Hongqi)が2023年上海モーターショーで「紅旗黄金ひまわり」、「紅旗新能源」、「紅旗省エネ車」の3つのサブブランドを発表するとともに、全車両の電動化を推進するとした。2025年には販売台数50万台超を目指す。奔騰(Bestune)は、ブランドロゴを刷新し2023年にはNEVへの転換を全面的に推進し販売台数20万台を目標に掲げる。初の微型BEVモデルが2023年の上海モーターショーで初披露された。解放は、BEV/バッテリー交換式BEV、PHV、FCVの3つの技術路線を展開し「第14次5カ年計画期間(2021~2025年)」に300億元超を投入し、NEVおよびコアとなる部品拠点を構築する。また、商用車のインテリジェントコネクテッド化を深化させる。

 外資合弁では、一汽VWでMEB電動プラットフォームをベースとしたID.4 CROZZ、ID.6 CROZZ、Audi e-tron等のNEVモデルをリリースした。NEVモデルと後継モデルを生産するために、天津工場および佛山工場で現在アップグレードを行っている。2024年末には、Audi一汽長春工場で生産が開始される予定。一汽トヨタは、初のBEV SUVのbZ4Xと初のBEVセダンのbZ3をリリースした。年産20万台の天津NEV工場が生産を開始した。アップグレードを行っている成都工場では一汽トヨタの最新ハイブリッドシステムを搭載するSUVを投入する計画である。

 

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