第一汽車:2025年までに販売台数650万台、NEV比率20%を目指す

紅旗をトップクラスのブランドへ、AudiやトヨタとNEVプロジェクトを展開

2022/03/23

要約

一汽集团销量

 MarkLinesのデータによると、中国第一汽車集団有限公司(以下、一汽グループ)の2021年の販売台数は351万台で、そのうち紅旗ブランドが30万台、奔騰ブランドが7万台、解放ブランドが45万台。外資合弁ブランドでは、一汽-大衆汽車有限公司(以下、一汽VW)の販売台数が180万台、一汽トヨタ汽車有限公司(以下、一汽トヨタ)の販売台数が84万台となっている。

 一汽グループは紅旗、奔騰、解放などの自主ブランドと、VW、Audi、トヨタなどの外資合弁ブランドを保有する中国国営の大型企業グループ。傘下の完成車メーカーは、自主ブランド乗用車の製造・販売を行う中国第一汽車股份有限公司(以下、一汽股份)や紅旗分公司、一汽奔騰轎車有限公司(以下、一汽奔騰)、自主ブランド商用車の製造・販売を行う一汽解放汽車有限公司(以下、一汽解放)、一汽紅塔雲南汽車制造有限公司(以下、一汽紅塔)、および外資合弁の一汽VW、一汽トヨタなどが含まれる。さらに近年では、CASE分野の子会社/合弁会社で人工知能(AI)の開発を行う一汽(南京)科技開発有限公司(以下、一汽南京)やスマートコックピットの開発を行う北京旗偲智能科技有限公司(以下、旗偲智能)などを積極的に整備している。

 第14次5カ年計画期間(2021-2025年)中に、一汽グループは世界トップクラスの環境に優しく、消費者の信頼を獲得したモビリティサービス企業の構築に力を入れ、年間販売台数650万台、うち自主ブランド200万台超、NEVの販売比率はグループ全体で20%、自主ブランド乗用車で30%超の達成を目指す。また、製品と技術の”五化”(電動化、インリジェントコネクテッド化、ドライビング体験、安全衛生、省エネ化)を鍵として、世界トップクラスの技術イノベーションシステムを構築するとしている。2030年までに自主ブランド乗用車の大部分を電動化し、また世界トップクラスの企業を構築するという目標を掲げる。

 

関連レポート:
2021年中国市場: 新車販売台数3.8%増の2,627.5万台、NEVは352.1万台(2022年2月)
中国市場2021年第4四半期(1):上汽、一汽、広汽がRobotaxiに注力(2022年1月)
SAE China 2021(3):第7回中国トラック技術年会および商用車技術分科会(2021年12月)
中国市場2021年第3四半期(1):一汽、東風、吉利などの多くの企業が五カ年計画を発表(2021年10月)
中国市場2021年第2四半期(1):中国政府系および民営の完成車メーカー動向(2021年7月)
中国市場2021年第1四半期:NEVの販売台数は50万台超、中国OEMはCASEを加速(2021年5月)
上海モーターショー2021:上汽、東風、一汽(2021年5月)  
第一汽車: 2020年にグループ販売400万台、うち自主ブランドで200万台(2016年12月)

 

このレポートは有料会員限定です。 残り 7 章
無料会員登録により、期間限定で続きをお読みいただけます。