2023年中国自動車フォーラム:NEVの開発動向と戦略

BYD、一汽集団、広汽集団、TELD、CAAM

2023/08/03

要約

2023中国汽车论坛现场
2023年中国自動車フォーラム会場

 中国汽車工業協会(以下、CAAM)が主催する2023年中国自動車フォーラムが757日に上海市嘉定区で開催された。1つのエクスクルーシブな会議、1つの大会フォーラム、16のテーマ別セッションを含む合計18の会合が設定され、政府部門、業界団体、完成車/部品メーカー、科学技術企業、大学及び研究機関等が参加した。200名余りのゲストが講演を行い、来場者は2,000人以上に及んだ。この他、自動車メーカー16社(国有/民営/新興企業)が共同で《自動車産業における公平な競争市場秩序の維持に関する承諾書》に署名した。

 本レポートでは、テーマ別セッション1「第5回世界自動車技術発展リーダーシップサミット(The 5th Global Auto Technology Leaders' Summit)」、テーマ別セッション2「戦略ガイダンス イノベーションとインテグレーション(Strategy Guiding Innovation and Integration)、テーマ別セッション11「グリーン転換と産業発展(Green Transformation and Industrial Development)」の中から新エネルギー車(以下、NEV)の発展動向と戦略計画に関する一部講演内容を抜粋して紹介する。講演ではBYD、一汽集団、広汽集団、特来電(TELD)及びCAAMのゲストが登壇した。

 BYDはBEVPHEV、駆動用バッテリー及び充電分野の今後の発展方向について紹介した。一汽集団はBEV産業の現状、発展動向及び紅旗ブランドの低炭素技術の実践について紹介した。広汽集団は「兆広汽1578発展概要(Trillion GAC 1578 development outline」を発表し、2030年までに生産・販売台数475万台を目標に掲げる。特来電は「充電ネットワーク+マイクログリッド+エネルギー貯蔵ネットワーク」によるカーボンニュートラルと仮想発電所の構築に注力し、CAAMはFCV産業化の発展状況を紹介するとともにFCV関連の提案を行った。

 

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