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トヨタの電池の開発・供給:2030年までに累計1.5兆円を投資

~ 電池・カーボンニュートラルに関する説明会より ~

要約

全固体電池搭載の試作車を制作し、試験走行している
全固体電池搭載の試作車を制作し、試験走行している(出典:トヨタ)

  トヨタは2021年9月、「~カーボンニュートラル実現に向けて~ トヨタの電池の開発・供給」と題して、メディアおよび投資家向け向け説明会を行った。トヨタの電動車のコア技術は「モーター」「電池」「パワーコントロールユニット」の3項目だが、本説明会では「電池」について、トヨタが電動車を量産するなかで培ってきた独自の考え方や競争力について解説した。

  トヨタは、2030年にグローバルで電動車800万台、うち「BEV + FCEV」を200万台販売する構想。そのために2030年に200GWh以上の電池の生産が必要と判断し、生産・供給に1兆円、開発に5,000億円、合計1.5兆円(累計)を投資する計画。

  トヨタはフルラインアップの電動車を揃える方針で、電池もフルラインアップを構築する。2021年7月発売の新型アクアに、新構造「バイポーラ型」ニッケル水素電池を搭載した。

  次世代リチウムイオン電池として、全固体電池を2020年代前半に実用化し、まずHEVから搭載する。2020年代後半には、液系電池において材料を進化させた角型電池および新構造を採用した電池を導入する。

  電池の大幅コスト低減も計画している。2022年発売予定のEV bZ4X に採用される電池コストは、昨年発売した C-HR/IZOA/UXに搭載した電池 から40%低減される。さらに 2020年代後半に導入する電池のコストは、bZ4Xから台当たりコストを50%削減する計画。

  トヨタは、同社が車両・電池を一体開発していることのメリットを強調した。車に関する豊富なデータがあり、それが電池の作動に及ぼす影響を解析して、電池の改善やコスト低減につなげる。また車両開発でも軽量化や抵抗の低減などで電費を低減し、それが電池容量を低減してコスト低減に貢献する。そうした地道な努力を積み重ねていることがトヨタの強みだとしている。


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