トヨタのEV戦略:「TOYOTA bZ4X」と「Lexus LF-Z Electrified」を発表
2025年までにEV 15車種をグローバル市場に投入、LEXUSの電動車を10車種以上投入
2021/04/26
- 要約
- e-TNGAプラットフォームベースのEVをグローバル展開
- 新EVシリーズ「TOYOTA bZ」を-2021年上海モーターショーで発表
- LEXUSの電動化戦略:2025年までに10車種以上の電動車を投入、「LF-Z Electrified」を世界初公開
- 高度運転支援技術「Advanced Drive」を発表、LF-Z Electrifiedコンセプトにも設定
- 日本市場で超小型EV「C+pod」を限定販売、2022年を目途に本格販売を開始
要約
上海モーターショー2021で新EVシリーズ「TOYOTA bZ」を発表 |
本レポートは、トヨタのEV投入に向けた最近の動向を報告する。トヨタは2020年に、中国を皮切りにEVの本格投入を開始した。さらにトヨタは、
1)グローバル展開のEV
2)EVを普及させるために ~日本での超小型EVの展開~
の2つのタイプに分けてEVを投入する。
グローバル展開するEVはe-TNGAプラットフォームベースで開発する。同プラットフォームは、柔軟な構造で、異なった全長、全幅、全高に対応し、また異なった出力のモーターを搭載可能で、前輪駆動、後輪駆動、4WDに対応できる。
トヨタは2021年上海モーターショーで、新EVシリーズ「TOYOTA bZ」を発表。第1弾となるe-TNGAプラットフォームベースのSUVタイプEVコンセプトカー「TOYOTA bZ4X」を出展した。日本と中国で生産し、2022年年央までにグローバルに発売する予定。
トヨタは2021年3月、LEXUSブランド変革に向けた取り組みを発表し、同時に次世代LEXUSを象徴するEVコンセプトカー「LF-Z Electrified」を世界初公開した。4月に開催される2021年上海モーターショーにも出展した。
LEXUSは電動化を走行性能の新たな基準を確立する絶好の機会と捉えている。「LF-Z Electrified」は、2025年までに実現を見据えた走り、デザインや技術を搭載。LEXUS初のEV専用プラットフォームを採用し、そのプラットフォームに新たな四輪駆動力制御技術「DIRECT4」とステアバイワイヤを統合し、ドライバーの感性に寄り添った走りを実現する。
日本市場向けには2020年12月に2人乗り超小型EV「C+pod」を投入し、特定ユーザーや自治体を対象に限定販売を開始した。9.06kWhのリチウムイオン電池を搭載し、軽自動車(超小型モビリティ・型式指定車)に分類される。個人向けを含めた本格販売については2022年を目途に開始する予定。
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