中国省エネルギー車・NEV技術ロードマップ2.0:グリーン社会に向けて炭素排出量を抑制へ

2035年に販売台数の50%以上をNEVに、従来のエネルギー乗用車は全てHVに

2021/04/20

要約

EV及びPHEVの販売台数推移

 2021年4月9日の中国汽車工業会(CAAM)の発表によると、3月のNEVの販売台数は前年同月比247.4%増の21.6万台。1-3月の販売台数は前年同期比318.6%増の53.3万台となった。ここ数年で電動化モデルを製造する新興EVメーカーが次々と設立され、既存のOEMからも電動化モデルが投入された。企業間の競争が激化し、一部のメーカーは市場からの撤退を余儀なくされた。

 2016年10月に中国汽車工程学会(China-SAE)が発表した「省エネルギー車と新エネルギー車の技術ロードマップ1.0」(以下、ロードマップ1.0)では、中国の電動化の方向性を示した。2017年9月には「乗用車企業平均燃費と新エネルギー車のクレジット同時管理方法」が公布され、乗用車を生産する全ての企業に対して、年度ごとの燃費目標の設定と一定台数のNEV生産(または輸入)が義務付けられることとなった。2020年には改訂版が発表された。

 2020年10月下旬に「省エネルギー車と新エネルギー車の技術ロードマップ2.0」(以下、ロードマップ2.0)が中国汽車工程学会より発表された。本ロードマップは中国工業和信息化部(工信部、MIIT)の委託を受けて、中国汽車工程学会(China-SAE)に所属する1,000名余りの専門家が、2035年までの中国自動車産業における省エネルギー車及び新エネルギー車の方向性を示したものである。今回のレポートでは、ロードマップ2.0の一部を取り上げる。

2025年 2030年 2035年
中国生産/販売台数(年) 3,200万 3,800万 4,000万
NEV 20%以上 40%以上 50%以上
BEVの割合 90%以上 93%以上 95%以上
2025年 2030年 2035年
従来のエネルギー
乗用車HVの割合
50%-60% 75%-85% 100%

 

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