トヨタのビッグデータを活用した車両安全技術開発

ホンダはレベル3自動運転を搭載する新型LEGENDを発売

2021/04/12

要約

レベル3自動運転を搭載する新型LEGEND
レベル3自動運転を搭載する新型LEGEND(出典:ホンダ)

  本レポートは、2021年3月に開催された第5回ReVisionモビリティサミットにおける、トヨタとホンダの新しい安全技術紹介の講演概要を報告する。

  トヨタ自動車株式会社 先進技術統括部 安全技術企画G主査 池田 幸洋氏より「ビッグデータを活用した車両安全技術開発~急アクセル時加速抑制機能~」と題した講演があった。ドライバーの運転操作データなどのビッグデータを活用して開発した、ペダル踏み間違い事故の解消を目指す「急アクセル時加速抑制機能」を解説、さらにその他のビッグデータを活用した開発事例として、「D-Call Net」や「通れた道マップ」を紹介した。一般車両に搭載される車載カメラや衛星写真などの映像を活用し、自動運転用高精度地図を作成するAMP(Automated Mapping Platform)計画も進んでいる。

  次いで、株式会社本田技術研究所 先進技術研究所 知能化領域兼AD/ADAS研究開発室エグゼクティブチーフエンジニア 杉本 洋一氏より、「自動運転レベル3の意義と技術進化がもたらす未来」と題した講演があった。

  ホンダは2021年3月に、世界初のレベル3自動運転技術を搭載する新型LEGENDを発売した。ホンダは、LEGENDが搭載する新安全技術を「Honda SENSING Elite」と命名し、5つの高度な安全運転支援機能を実現した。すなわち、高速道路本線上においてハンズオフ状態での1)車線維持支援、2)車線変更支援、3)システムが主導する車線変更および追い越し支援、を提供する。さらに、4)トラフィックジャムパイロット(渋滞運転機能)は、渋滞に遭遇すると一定の条件下でドライバーに代わってシステムが周辺を監視しながらアクセル、ブレーキ、ステアリングを操作する「条件付自動運転(レベル3)」の機能である。また、ドライバーがシステムからの操作要求に応じつづけなかった場合、左車線へ車線変更しながら減速・停車を支援する、5)緊急時停車支援機能も設定した。

  ホンダは、Honda SENSING Eliteの技術と知見を活用し、安全運転支援をさらに大きく進化させるとしている。


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