米国市場分析:SUVの割合が40%へ

米国/カナダ生産モデルが全体の2/3を占めるが、メキシコ生産モデルの販売が増加

2017/03/31

米国市場の概況

米国のライトビークル年率換算販売台数の推移 2016年11月の米国大統領選挙で保護主義を掲げるトランプ政権の誕生が決まってから、米国のみならず世界の自動車業界が、トランプ米大統領の一挙一動を固唾をのんで見守る日々が続いている。その中、米国の2016年ライトビークル販売台数は、前年をわずかに上回る約1,756万台(MarkLines集計)となり、過去最高を2年連続で更新した。当初は前年を下回ると予測されていたが、2016年10月以降に販売が伸びた。 
 しかし、市場の拡大が減速したことから競争環境が厳しくなっており、流通在庫の業界平均が適正水準と言われる60日を上回っている。そのため、インセンティブ(販売奨励金)が、2016年は業界平均で3,600ドル程度と前年より2割近く上昇していると報道されており、自動車メーカー各社の財務業績に悪影響を及ぼし始めている。

 2017年のライトビークル市場は、経済状況が好調であること、トランプ政権の成長促進型の経済政策への期待という追い風がある。一方で、経済不況後に買い控えをしていた層の買い換え需要の一巡、金利先高感、トランプ政権の政策リスクという向かい風もある。そのため、2017年の販売台数は2016年と同程度かやや下回るとみる自動車アナリストが多い。2017年1-2月累計のライトビークル販売台数は前年同期比0.6%減の247.6万台となっている。

 英国の調査会社 LMC Automotiveは下記「トランプ大統領の北米通商政策」のレポートの中で、「 基本シナリオとして、(政策的な不確実性はあるものの)米国ライトビークル市場が今後数年の間1,750万台から1,760万台の範囲で推移すると予測する」としている。

関連レポート:

トランプ大統領の北米通商政策 – リスクに晒される北米の自動車生産 (2017年1月)

デトロイトモーターショー2017 取材レポート
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