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第一汽車: 2020年にグループ販売400万台、うち自主ブランドで200万台

自主ブランドは早急に組織の立て直し、合弁ブランドは生産体制の強化を図る

要約

第一汽車グループの販売台数

 中国第一汽車集団(以下、一汽グループ)は、中国東北部吉林省長春に本部を置く、中国で最も歴史のある自動車製造を柱とした政府系グループ企業である。一汽グループの前身は、中華人民共和国建国4年後の1953年に設立された「第一汽車製造厰」で、1956年にトラック「解放」、その後中国政府公用車「紅旗」の生産を開始している。

 1991年にVW、2000年代初頭にはトヨタ自動車と合弁契約を締結し、中国自動車産業の発展とともに成長してきたが、近年では民営や地方政府系の自動車メーカーにおされている。

 多くの中国自動車グループ企業が上場する中、一汽グループ内のいくつかの子会社は上場しているものの、本体は未上場である。2015年3月、グループトップの徐健一 氏が重大な規律違反と違法行為の疑いにより、共産党中央規律検査委員会に取り調べを受け、その後辞任。中国自動車業界を揺るがす事件となった。

 一汽グループの自動車販売台数(工場出荷台数)は、2013年は291万台、2014年には300万台を突破したものの、2015年は前年比7.9%減の284万台と減少。自主ブランドは前年比18.8%減の50万台、外資ブランドも前年同期比5.1%減の234万台となった。なお、外資ブランドでは、一汽トヨタのみ前年同期比プラスとなった。また、2010年中国市場での一汽グループの市場占有率は14.2%であったが、以降縮小し続け、2015年には11.6%となった。なお、2016年1-10月の販売台数は、前年同期比12.2%増の255万台となったが、市場占有率は2015年通年と変わらない。

 一汽グループは今後、高品質・高収益企業を目指し、2020年までグループ全体で販売台数を400万台以上、うち自主ブランド200万台、市場占有率15%以上を目標に掲げている。目標達成のために、グループ内に点在している自主ブランドメーカーの一部を整理統合し、効率化を図ることで強い自主ブランドづくりを構築する方向で進めている。



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