インド(上):自動車産業を10年間で4倍に拡大する構想
Automotive Mission Plan 2026
2015/12/21
- 要 約
- Automotive Mission Plan (AMP 2026):自動車産業を10年間で4倍増
- 車検制度と廃車制度 "End of Life" を導入
- インド自動車業界は、現在生産400万台、国内販売は350万台規模
- セグメント別販売台数:Compact/Miniセグメントが乗用車の6割強を占める
- Maruti SuzukiとHyundaiが乗用車の60%のシェアを保持
- LMC Automotive 生産予測:インドでの2018年ライトビークル生産台数は500万台規模に到達
要 約
Maruti Suzukiがインドで生産し世界で販売する戦略車Baleno (東京モーターショー2015から) |
本レポートは、インド自動車産業全体の動向について報告する。各自動車メーカーの最近の動きや計画については、別途報告する予定。
インド政府とインド自動車工業会(SIAM)は、2015年9月、インド自動車産業の今後10年間にわたる総合的なビジョン "Automotive Mission Plan (AMP 2026)" を発表した。インド自動車産業の規模(年間生産高)を、10年間で現状(2014年4月~2015年3月期)の3.5~4倍に拡大する構想。インドでは、海外からの投資を促進する "Make in India" プログラムを進めており、AMP 2026は、そのエンジンの役割を果たすことが期待されている。
インドの国内市場は、2013-2014年度に減少したが、2014年5月にモディ首相就任後上向き、2015年4~11月期には前年同期比8.7%増加した。
LMC Automotive社によると、インドでの生産台数は2018年に500万台規模に到達する。レポート末尾に、同社の2018年までの生産台数予測を掲載した。
各自動車メーカーは、多くの新興国市場で減速が懸念されているなか、インドを特に有力な市場として注力する方針。
関連レポート:
インド(上):国内販売は2014年6月から前年超え、4~9月期は1.2%増の回復 (2014年10月)
インド(下):OEMの戦略:市場の将来性をにらんで、新型車を積極投入 (2014年10月)
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