人とくるまのテクノロジー展2015:マツダデミオの最新車体技術
高価格な材料を使わず、スチールでの従来工法の追求で優れた衝突安全性と軽量化を両立
2015/06/01
- 要 約
- 新型デミオ車両の狙いと車体の開発課題
- 車体の軽量化は35.6kg
- 車体フレームレイアウトの最適化
- フレーム断面の稜線を増やしてエネルギー吸収効率を向上
- 車体パネルに荷重を分散させる考え方
- 性能最大化断面
- 高張力鋼板の拡大採用
- 軽量化35.6kg実現の内訳
- 車両性能の向上
要 約
マツダ(株)車両開発本部ボデー開発部 アシスタントマネージャー 松岡秀典氏 |
人とくるまのテクノロジー展2015(パシフィコ横浜:5/20~22開催)の自動車技術会春季大会フォーラムにおいて、マツダより「新型デミオの車体技術」について講演があった。講演では開発を担当した車両開発本部ボデー開発部松岡秀典氏が、デミオの開発に織り込まれた、衝突安全性能や車体剛性に関連する各種性能の向上と軽量化を両立する車体の最新技術を解説した。新型デミオは高コスト工法や高価格材料には頼らず、従来の工法でかつスチールを用いながら、より高効率な効果を狙った取り組みが行われた。講演会場前にデミオの車体を展示し、参加者との活発な質疑応答も行われた。本レポートでは、今回の講演で解説されたデミオの車体構造の技術について解説する。
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