VWの中国事業(2):販売体制/モデル事業などの中期事業計画

2016年からPHV/EV乗用車生産、販売目標は2015年355万台

2013/11/11

要 約

 VWグループ (Audi/SKODAを含む) の中国事業の調査レポートシリーズの2本目として、VWの中国における中期事業計画、販売目標、販売体制、ならびに省エネ・新エネルギー車事業などの最新情報をまとめた。


 VWは、現地生産体制の整備と併行して、華南/西部/内陸部地域での拡販を狙う中国中期事業計画を着実に進めている。VWは乗用車の中国販売目標 (現地製のみ、工場出荷ベース) を、2013年の300万台から、2015年に約355万台、2020年に約400万台 (中国市場シェア20%) へと、これまでの発表を上方修正してきている。

 これに併せて、中国での市販車ラインナップを現在の約80車種から2015年までに90車種以上に増やす。さらに、2016年には現地開発の動力システム搭載の新エネルギー車 (PHV/EV) の現地生産を開始する。

 また、ディーラー網を2012年初の1,590店舗から2015年には3,000店舗にほぼ倍増する計画。これに加えて、上海VW傘下の一部ディーラーに輸入車専売ブースを併設する。

 中国事業拡大のため、VWは中国合弁会社のキャッシュフロー(純利益と減価償却費)を投資に振り向け、2013~2015年の3年間は98億ユーロを拠出し、主に生産体制拡充と新型エコカーの開発に投資している。

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