MG、タイのバッテリー工場を2024年に本格稼働へ
・上海汽車のタイ合弁会社でMGブランド車の生産および配給を行うSAIC Motor-CPと販売会社のMG Sales Thailandは10月31日、電気自動車(EV)用バッテリー工場となるHASCO-CP Battery Shopの開設式を実施したと発表した。
・新工場は、チョンブリ県のWHA Eastern Seaboard Industrial Estate 2 (WHA ESIE 2)内の新エネルギー工業団地に設置された。現在は生産に向けた準備を行っており、2024年に本格稼働を開始する予定。
・工場は大きく2つのエリアに分かれている。ひとつはバッテリー組立エリアで、最先端のロボット技術、正確性を高めるレーザー溶接、車両搭載前にバッテリー品質をプロトタイプとクロスチェックするCCDセンサーなどを導入し完全に自動化した。もうひとつはバッテリー規格テストのためのエリアで、充放電、エアリーク試験、絶縁試験、静的試験といった60以上のプロセスをテストすることができる。工場はCell-To-Pack (CTP)バッテリーを年間 5万ユニット生産できる能力を備える。生産したバッテリーはまず「MG4 エレクトリック(Electric)」に搭載し、その後採用車種を拡大していく計画。
・今後は5億バーツ(約21億円)を追加投資し、「ルービックキューブ」バッテリー技術を導入したCTPバッテリーを生産する計画。上海汽車集団とHASCO-CPは、タイ国内および海外向け、とくにASEAN各国向けの生産ハブとして確立していく。