[CEATEC 2018] 三菱電機、電子ミラーへの組み込みを想定した遠方物体認識技術を紹介

・三菱電機は幕張メッセで開催している「CEATEC JAPAN 2018」で、遠方物体認識技術を紹介している。同技術は認識の範囲を限定することで組み込み向けマイコンで動作可能としており、将来的にはバックミラーやサイドミラーをカメラとモニターで代替する電子ミラーシステムに適応することを想定してる。三菱電機は同技術のソフトを開発。ブースでは車両の後側方を認識しているデモ動画を流しており、上写真にある青色の四角はトラックを、オレンジ色は乗用車を示している。
・遠方物体認識技術は三菱電機が開発した、視野内の目立つ領域に優先的に注意を向ける人の習性をアルゴリズム化した「視覚認知モデル」を採用している。「視覚認知モデル」の採用により、100m程度の後側方にある物体の認識が可能となった。さらに、「視覚認知モデル」を三菱電機のAI技術「Maisart」に取り入れることで、検知した物体が何かを識別することも可能となった。また、検出から識別までの少ない演算量により、リアルタイムでの動作を実現している。
・遠方物体認識技術は特に高速道路の車線変更時におけるドライバーへの早期警告を可能としている。今後は夜間や悪天候、連続するカーブなどの走行環境に対応することで自動運転時の車線変更に応用することも検討している。