・フォードが米国でコンパクトオフロードSUV「ブロンコスポーツ(Bronco Sport)」とコンパクトピックアップトラック 「マーベリック(Maverick)」45万台超をリコールすると発表したと、4月17日付のデトロイトニュースが報じた。バッテリーの検出機能の問題で駆動力が失われ、衝突のリスクが高まる可能性があるという。
・米国運輸省道路交通安全局(NHTSA)が公表した資料によると、「ブロンコスポーツ」と「マーベリック」のボディ及びパワートレイン制御モジュールは、バッテリー残量の変化を検出できない可能性があるという。
・検出できない場合、バッテリー残量が少なくなると、突然エンストしたり、再始動できなくなったりするなどの予期しない駆動力の低下や、ハザードランプなどの他の電気系統の機能が使えなくなることがあるとしている。
・2020年2月から2024年3月までに生産された2021-2024年型モデルの「ブロンコスポーツ」約40万2,978台と、2021年2月から2022年10月までに生産された2022-2023年型モデルの「マーベリック」約5万3,587台の計45万6,565台がリコール対象車となる。
・この問題を是正するため、フォードは5月13日にオーナーに通知書を郵送し、ディーラーが対象車のボディ及びパワートレイン制御モジュールを無償で再調整するという。
・フォードは4月8日の週にも、「ブロンコスポーツ」とコンパクトクロスオーバーSUV「エスケープ(Escape)」の一部約4万3,000台について、ガソリンが燃料噴射装置から高温のエンジン表面に漏れ出し、火災の危険性が高まるとしてリコールを発表している。しかし、このリコール対策には燃料漏れの修理が含まれていなかったため、連邦政府機関による調査が行われている。
(Detroit News article on April 17, 2024) (U.S. NHTSA document on April 12, 2024)