Escape (Ford)

 ニュース
2020年04月17日(金)

・フォードの中国法人である福特汽車(中国)有限公司(以下、フォード中国)は4月16日、2020年第1四半期の台湾を含む中国における販売実績を発表した。
・新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、第1四半期の販売は前年同期比34.9%減の8万8,770台となった。中国国内の感染が抑えられたことで、3月の販売は2月に比べ明らかな回復を見せた。3月末にはすべてのディーラーが営業を再開したため、3月の販売は4万台超と前年同月の75%まで回復した。
・フォードブランドの第1四半期販売は約5万3,000台で前年同期比29.1%減。うち、フォードディーラー(National Distribution Services Division: NDSD)による販売は約4万台で31.8%減。「テリトリー(Territory、領界)」は11.9%増、12月に発売した「エスケープ(Escape、鋭際)」は約2,700台で受注残が6,000台超となっている。
・江鈴汽車はコロナウイルスの影響を受け救急車の受注が急増し、バンの「トランジット(Transit、全順)」の第1四半期販売は約6,900台となった。前年同期比では16.8%減となった。
・台湾・福特六和汽車の第1四半期販売は前年同期比25.5%増の約4,900台となった。「フォーカス(Focus)」は89%増、「クーガ(Kuga)」は20%強の増加となった。
リンカーンブランドの第1四半期販売は前年同期比37%減の約6,100台となった。「コルセア(Corsair、冒険家)」を3月12日に発売し、11月に発売した大型SUV「アビエーター(Aviator、飛行家)」の第1四半期の納車台数が740台超となった。
・自主ブランドであるJMCの第1四半期販売は前年同期比42.8%減の約2万9,800台となった。
フォード中国のリリース1/2に基づく

2020年03月18日(水)

・デトロイトフリープレスは3月16日、フォードのミシガン州ディアボーントラック(Dearborn Truck)工場の従業員が属する全米自動車労働組合ローカル600(UAW Local 600)のリーダー達が15日、会社側に2週間の同工場の休止を求める要求書を提出したと報じた。従業員の一部は、新型コロナウイルスを恐れてストライキの実施に言及しているという。
・最上級グレードのラプター(Raptor)を含むフルサイズピックアップ「F-150」を生産する同工場のUAW Local 600リーダーは、今我々が仕事から離れれば人々に更なる安心感を与えるはずだと語った。
・ミシガン州ロメオ(Romeo)エンジン工場のUAWリーダーであるRandy Lashbrook氏は、UAW Local 400の約600名のメンバーが組立ラインで近接状態で働くことによる安全衛生へのリスクを心配していると語った。
・同氏は、「年老いた両親がいたり、自宅に子供と暮らす組合員が多くいる。一人親の世帯もある」と語った。
・同じような声はケンタッキー州ルイビル(Louisville)工場からもあがっている。UAW Local 862のリーダーであるHerb Hibbs氏は、「新型コロナウイルスを心配している従業員から何千もの電話やメールを受け取っており、予防策として2週間の工場休止を要求した」と語った。ルイビル工場では、コンパクトクロスオーバーSUVの「エスケープ(Escape)」やリンカーン「コルセア(Corsair)」を生産している。
・フォードの広報担当のKelli Felker氏は声明で同社の行動指針について、「従業員が陽性となった場合、24時間建物への立ち入りを禁止し清掃や消毒を実施する。感染者が3名となった場合には、状況の分析と是正が必要となるため、無期限で建物への立ち入りを禁止する」と語っている。
(Detroit Free Press article on March 16, 2020)

2020年02月14日(金)

・トヨタ vsフォード
フォードの販売はフルサイズピックアップ「F-150」が牽引したものの、トヨタがグループとしての強みを発揮し、2019年の販売でフォードを3万7,100台上回った。2020年のライトビークル(乗用車+ライトトラック)市場では、最量販車(ピックアップを除く)の地位を堅持するとみられるトヨタのクロスオーバーSUV「RAV4」の人気が寄与し、フォードとの差をさらに6万400台まで広げると予測する。さらに、トヨタの「タコマ(Tacoma)」がミッドサイズピックアップセグメントで首位を維持するとみていることに加えて、新型「ハイランダー(Highlander)」が通年で販売に寄与する。2019年、フォードはコンパクトSUV「エスケープ(Escape)」やミッドサイズSUV「エクスプローラー(Explorer)」のフルモデルチェンジが不発で、2020年後期に投入予定の新型フルサイズピックアップ「F-150」にとっても悪い兆しとなっている。

・フルサイズピックアップの競争激化
2019年のラムの販売台数は、ブランド史上最大の68万台を達成した。「ラム(Ram) 1500」は新旧モデルの並行販売、インセンティブの引き上げを実施し、初めてシボレー「シルバラード(Silverado)」の販売を上回った。LMCのパートナーであるJ.D. Powerによると、ラムブランドのインセンティブは1台当たり平均5,604ドルで、金額では過去2番目に高く、同年6月、11月、12月には6,000ドル超が提供されたという。一方、「シルバラード」は全バージョンが当初に投入されなかったうえに、UAWのストライキがさらなる在庫不足を招いていた。2020年の予測としては、ラインナップが出揃い在庫の問題も解消することで、「シルバラード」が「ラム 1500」の販売をわずかに上回る予測。

・SUV vs 乗用車
SUVの販売は前年比2.5%増となり、世界金融危機以降、最も低い成長となった。それでも、2019年8月、11月、12月のSUVシェアは50%を超え、2019年通年では48.8%となった。コンパクトSUVは米国最大のセグメントで、市場の減速に伴い販売減となったが、19.2%のシェアを維持した。2020年、コンパクトSUVセグメントのシェアは、初の通年販売となるフォードの新型「エスケープ」やトヨタ「RAV4」とホンダ「CR-V」の人気に支えられ、20%まで僅かながら伸びるとみている。

・ルノー・日産・三菱自動車の不振
日産はインセンティブを抑制しフリート販売を自粛しようと試みたものの、ラインナップの老朽化により競争力を保てず、販売は8.7%減少した。通年で見ると、インセンティブの価格は前年を維持したが、フリート販売頼みの姿勢を強めてしまい、2019年のフリート販売のシェアは前年の32.9%から37.5%に増加した。プレミアム市場ではインフィニティ(Infiniti)も、アルファロメオ(Alfa Romeo)よりは良かったものの、2019年は苦戦した。新型車や改良車の投入もなく、コンパクトSUV「QX30」の生産終了が響き、インフィニティの販売は21.2%減少した。日産SUVの陳腐化と、インフィニティに新車投入がないことから、日産ブランド、インフィニティブランドともに2020年は販売がさらに縮小するとみている。

・LMC Automotiveは、2020年のライトビークル販売を前年比1.2%減の1,680万台と予測する。インセンティブやフリート向け販売の増加で、低下する需要に対して自動車メーカーがどのように対応するのかに注目される。

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