Detroit Diesel Corporation 2013年12月期までの動向

ハイライト

受注

-2013年、Freightlinerのトラック「Cascadia」にテレマティクスシステム「Detroit Connect」が採用されたと発表。このモデルはCummins製のディーゼルエンジンおよび天然ガスエンジンを搭載している。「Detroit Connect」は、2014年第1四半期から工場装着用に納入される予定。車両、ドライバー、フリート管理者の連携を高めることで、動作可能時間や効率の向上に貢献する。この「Detroit Connect」には、フリート管理ソフトウェア「Visibility」と新型の車載タブレットが含まれる。(2013年10月21日付プレスリリースより)

-2013年、同社製のDD13エンジンを搭載するFreightlinerのトラック「Cascadia」に、同社製のAMTであるDT12が採用されたと発表。DT12は複数のドライビングモードと空気圧アクチュエーターなどを備えることで効率を高めている。(2013年9月18日付プレスリリースより)

-2013年、Oshkosh Corporationの子会社Pierce Manufacturingへの供給契約を5年間延長すると発表。2018年までPierceの消防車や救急車などの緊急車両専用に同社製のDD13が供給される。(2013年6月25日付プレスリリースより)

-2012年、FreightlinerのClass 8トラック「Cascadia Evolution」の2014年モデルに、新設計の「DD15」エンジンが採用されたと発表。このトラックの生産は2013年に開始となる予定。なお、新型エンジンには、非対称ターボチャージャーおよび増圧コモンレールシステム (ACRS) が搭載されている。(2012年5月30日付プレスリリースより)

-2012年、SCRシステム「BlueTec」を採用した同社製エンジン「DD15」が、Western Star 「4900 set-back (SB)」トラックの「Fuel Efficiency (FE)」パッケージの一部として採用されたと発表。なお、このパッケージには「DD13」エンジンおよびCummins製エンジン「ISX」シリーズも含まれている。(2012年3月22日付プレスリリースより)

-2011年、同社はWestern Starのデイキャブトラック「4900」に、同社のエンジン「DD13」が搭載されていると発表。また、2012年1月に発売予定のWestern Starのトラック「4700」にも「DD13」が採用される。(2011年10月26日付プレスリリースより)

国内事業

-2013年、同社製ステアアクスルの累計生産数が50万ユニットに達したと発表。このアクスルはミシガン州にあるRedford工場で生産されている。幅広いオプション設定が可能で、Daimler Trucksの全てのブレーキシステムに対応するという。(2013年9月4日付プレスリリースより)

-2013年、自動マニュアルトランスミッション「DT12」の生産を、ドイツGaggenauにあるDaimlerのパワートレイン工場で開始したと発表。2015年まで同拠点で生産を行い、その後、米国ミシガン州RedfordのDetroit本社へ移管する予定。なお、この「DT12」は、Freightliner 「Cascadia」に搭載される「Detroit DD15」エンジン専用となっている。(2013年4月29日付プレスリリースより)

-2011年、同社は米国ミシガン州・Redford工場のDD Platform組立ラインにおいて、エンジンの累計生産数が10万基を達成したと発表。この大型車用エンジンDD Platformには、「DD13」・「DD15」・「DD16」が含まれる。開発は、Daimler Trucksのドイツ・日本・米国拠点と共同で行われた。最初に発表されたのは「DD15」で、2007年に生産を開始している。(2011年11月30日付プレスリリースより)

開発動向

製品開発

テレマティクスシステム
-2013年、テレマティクスブランド「Detroit Connect」を発売。商用車向けにテレマティクスソリューションズを提供する「Detroit Connect」は動作可能時間や性能を高めた新製品。ドライブコミュニケーションに、より適した新開発の車載タブレット「On-Board Tablet」、車載故障診断装置「Detroit Virtual Technician」、GPSや無線通信を使ってフリートのリアルタイムデータをセキュリティを高めたウェブサイトに提供するフリート管理ソフトウェア「Visibility」などを搭載する。(2013年9月18日付プレスリリース)

自動マニュアルトランスミッション

-2012年、自動マニュアルトランスミッション「Detroit DT12」を発表した。ATの扱いやすさとMTの効率性の両方を備えるもの。Freightliner 「Cascadia」に採用されるなど、長距離走行車両における燃費効率を高める。従来のマニュアルギアボックスに高速コンピューター制御のシフトおよびクラッチアクチュエーターを組み合わせることで、自動的に常時適切なシフトパターンの選択を可能にする。さらにこの「DT12」には、低速から巡航速度へトランスミッションを素早くシフトできる自動ギアスキップ機能「Skip Shift」のほか、アイドリングスピードでのエンジン運転において、下り坂の惰性走行を可能にする「eCoast」などの先進技術が搭載されている。(2012年8月8日付プレスリリースより)

ディーゼルエンジン
-2012年、同社は2013年型エンジンの新製品群を発表した。温室効果ガス排出基準「Greenhouse Gas 2014 (GHG14)」に対応するため、これらの大型エンジンの新製品は燃費向上に向けたエンジン、エレクトロニクス、BlueTec排ガスシステムを搭載している。新型のDetroit「DD15」エンジンは、非対称ターボチャージャーおよび次世代の増圧式コモンレールシステム (ACRS) を装備。さらに、ピストン設計を最適化し、改良したオイルコントロールリングを使用することでオイル消費を低減する。また、「DD13」エンジンは従来に比べてサービス間隔を延長。フューエルインジェクターノズルを改良するとともに、車載式故障診断システム (OBD) 規制対応の新型クランクケースを装備している。さらに同社は、ターボ付きエンジン「DD15 TC」を引き続き提供する。新型電子制御 (DDEC) システムや改良型の燃料フィルターシステムを搭載するなど、様々なアップグレードが行われた。「DD15 TC」エンジンは、FreightlinerおよびWestern Starの多数のトラックに搭載される予定。このほか「DD16」エンジンは、「DD15」エンジンと比べて選択可能な馬力・トルクの幅を拡大している。(2012年6月20日付プレスリリースより)

設備投資

国内投資

-2013年、米ミネソタ州Hibbingの工場を移転するとともに、3万平方フィート拡張すると発表。拡張分はエレクトロニクス製品やリビルト部品の製造に使用される。拡張が完了すれば、工場人員は既存の100名に加え、3~5年以内に30~50名増員される。既存業務の移転は2015年初めに完了する予定。(2013年8月14日付プレスリリースより)