ZF Friedrichshafen AG 2006年度の動向
ハイライト
業績
( 単位:百万ユーロ ) | 2006年度 | 2005年度 | 増減率 | 要因 |
ZFグループ | ||||
売上高 |
11,659 | 10,833 | +7.6 | 下記 1) 参照 |
部門別売上(自動車) | ||||
乗用車ドライブライン部門 | 1,979 | 1,917 | +3.2 | 下記 2) 参照 |
乗用車シャシー部門 | 2,329 | 2,075 | +12.2 | 下記 3) 参照 |
商用車及び特殊ドライブライン部門 | 1,776 | 1,647 | +7.8 | 下記 4) 参照 |
オフロード車両用ドライブライン及びアクスルシステム部門 | 1,692 | 1,411 | +19.9 | 下記 5) 参照 |
パワートレーン及びサスペンション部品部門 | 2,125 | 2,028 | +4.8 | 下記 6) 参照 |
ラバーメタル技術部門 | 515 | 535 | (3.7) | 下記 7) 参照 |
ZF Lenksysteme GmbH | 1,174 | 1,114 | +5.4 | 下記 8) 参照 |
分野別売上比率(連結)
分野 | 比率 |
乗用車、軽商用車 (6トン以下) | 65 % |
商用車 (6トン以上) | 22 % |
その他 (建設、農業、船舶、航空、その他) | 13 % |
<要因>
1)ZFグループ売上
・2006年度は、同社連結グループベース売上で前年比で、8%増加し11,659百万ユーロ。前年に引き続き、業績は、市場成長を超える伸びをみせた。同社のコアビジネスである乗用車及び商業車向けドライブラインとシャシー技術製品(合計で売上の87%を占める)は、国際市場での地位をさらに固めた。
・乗用車用製品では特に、6速AT、アクスルドライブ、エレクトロニックダンピングシステム、アクスルシステム及びエレクトロニックパワーステアリングが、好調。
・商業車用製品では、ドライブライン、及びシャーシーのコンポーネントと共にATシステム、バス用低床アクスル、ステアリングシステムが好調。各々の部門及びビジネスユニットはその産業の好況、特に商業用車及び建設関係機械の好況に支えられた。建設用、農業用機械、船舶、航空、鉄道車両関係は前年と同様売上比率13%。
2)乗用車ドライブライン部門
・本部門は、売上で前年比+3.2%で1,979百万ユーロを達成。全体で乗用車用トランスミッションを、約1.3百万基生産した。
・ZF Getriebe GmbH, Saarbrucken工場は、前年比+4%の約1,029,000基のATを販売し、 売上は1,720百万を達成。オートマチック6速トランスミッションが生産全体の95%以上を占めた。
Brandenburg工場は、前年比2%増加の262,000基のマニュアルトランスミッションを供給し、売上げは258百万ユーロ。
・上海のAT新工場ZF Transmission (Shanghai) Co. Ltd.は、2006年秋に正式稼働した。
・2006年6月、同社は、VWのPassat Lingyu用5速ATの量産を開始している。
・新世代乗用車用6速ATの量産を開始。 この6速ATは、ガソリンエンジンで燃費効率が3%、ディーゼルエンジンで燃費効率を6%改善する。同時に加速時間を短縮しまた、シフトタイム50%短縮される。このトランスミッションはBMWの3シリーズCoupeとX3に2006年9月より搭載されており、その他モデルへの採用予定もある。
・2006年7月1日、ZF Getriebe N.V.はPunch International NV, によって買収された。Punch社はベルギーの
Sint-Martens-Latemに拠点を置く、多角的技術グループ企業。Punch社は、Sint-Truidenの工場にて引き続きZF
Getriebeの事業を継続し、CVTの生産を行う。
3)乗用車シャシー部門
・同部門の売上は、厳しい市場環境が続く中、前年比12%増の2,329百万ユーロを達成。
新規工場は、各々計画通り、又は、それ以上の生産量を上げることができた。
なお、それら新工場は、以下の通り;
国 | 会社名 | 納入先及び生産品目 |
中国 | ZF Fawer Chassis Technology(Changchun) | アウディ向けフロントおよびリアアクスルシステム |
タイ | ZF Lemforder (Thailand) Co. Ltd | BMW向けアクスル |
オーストラリア | ZF Lemforder Australia Pty. Ltd. | GM Holden向けアクスルシステム |
米国 | ZF Lemforder Corporation (Tuscaloosa工場) |
Mercedes M-Class、R及びGLモデルへの生産変更を完了 |
なお、納入先の減産の影響で、唯一ZF Lemforder Chicago LLC, USAが計画を下回った。
4)商用車及び特殊ドライブライン部門
・予想を上回る成長を遂げている商用車業界にあって、同部門は市場での強い地位と革新的製品の投入によって成長し、売上高は前年比で8%増の1,776百万ユーロ。
・トラックドライブラインテクノロジー事業ユニットでは、市場成長を上回り、売上高は前年比で12%増の1,236百万ユーロ。
西欧でのシェアは45%に達し、また、ロシア及び中国の合弁会社OOO ZF Kama, Russia、及び、ZF Drivetech (hangzhou)
Co. Ltd, Chinaも好調であった。
・バスドライブラインテクノロジー事業ユニットの売上高は、前年比で2%増加し、330百万ユーロ。バス用トランスミッションでの市場優位性を維持するとともに、一部マーケットまたは地域での地位がさらに強化された。
・韓国でのコーチ事業はマニュアルトランスミッション、及び、ZF-Intarderの補助リターダーで新規顧客を開拓し、伸張。中国のバスメーカーとは、エコマットオートマチックトランスミッションを順調に立ち上げることができた。中国に加え、東南アジアと中近東市場は主要ターゲットとして見据えている。
・マニュアル6速トランスミッションの現地組立て用部品製造の中国 ZF Drivetech (Suzhou) Co. Ltd は順調。
・ドイツ、ハノーバーでの IAA 商業車展示会で新型エコライフ・オートマチック・トランスミッションを発表した。このトランスミッションは、まず初めにVolvo
B9TL ダブルデッキバスに採用された。
・北米での依然厳しい市場環境が続く中で、ピックアップ/バンドライブラインテクノロジー事業は売上を12%伸ばし133百万ユーロ。これは、主に、欧州市場での伸張によるもので、日産
Cabstar 及びAtleon 用トランスミッションの量産開始によるところが大きい。
・軍事用車輌、民間用特殊車輌、鉄道車輌及び産業用ドライブを含む、特殊ドライブラインテクノロジー事業ユニットは2006年度は、12%売上を伸ばし142百万ユーロであった。
5)オフロード車両用ドライブライン及びアクスルシステム部門
・商用車及び建設機械の好調な市場を背景に同部門の売上は、前年比で20%増加し1,692百万ユーロ。加えて新規のビジネスもこの売上増に貢献している。
・商用車用アクスルシステム事業ユニットは前年比で21%増加し193百万ユーロ。バス部門の主要マーケットである欧州のみが緩やかな成長であったものの、最も売上増に寄与したのは、中国及び南米での
Bus Rapid Transit向けの低床アクスルシステムの販売好調にあった。ロシア及びウクライナでは、初期生産オーダーを受注した。
大型トラック用全輪ドライブテクノロジートランスファーケースの製品群は14%売上を伸ばした。
・商業車用シャシーモジュール事業ユニットは、売上高で前年比16%の266百万ユーロ。売上増は、シャシーサスペンション及びキャビンサスペンションによるところが大きい。また、アジアにおける急成長に対応し上海で新工場を設立した。
韓国では、大手メーカーへの供給を開始することができた。
・乗用車用アクスルドライブ事業ユニットは、再度二桁成長を遂げ、前年比44%増の341百万ユーロ。米国での新型リアアクスルの生産開始、及び、Audi向けのリアー及びフロントアクスルドライブの生産開始が寄与した。また、Thyrnau工場では、グランドベベルギアードライブを1.1百万個生産し、同製品の生産工場としては世界最大となった。
6)パワートレーン及びサスペンション部品部門
・この部門の売上は、前年比で5%増加し、2,125百万ユーロ。売上増は、ドイツ及び海外が同程度に増加した。また、従来の製品からさらに技術的に改良された製品へのシフト傾向にある。
NAFTA地域のビジネスは、不安定であった。メーカーの生産減による影響は、完全にはカバーすることができなかった。
アジアでの販売は、中国の主要顧客への販売シェアを回復したことで増加した。更に、効率改善プロジェクトと、アジアの新規顧客開拓が効果を挙げた。
パワートレーン部品事業ユニット売上は、前年比で5%増の1,046百万ユーロ。乗用車部門では、デュアルマスフライホイールと磨耗補償クラッチに対する需要が、前年度の高い需要を更に上回った。
ハイブリッドシステム用エレクトリックドライブの欧州顧客との開発は、乗用車及び小型商業車分野で成功した。また、新開発のトルクコンバーター補完としてのウエットスターティングエレメントの量産が進んだ。
トーショナルバイブレーションデカプリングに際立った特徴のある、新世代トルクコンバーターの量産を開始し、市場の反響も好調。同事業ユニットは、2006年は、年間を通して好調な商用車ビジネスの好影響を受けた。クラッチ及びデュアルマスフライホイールシステムに加え、大型商業車(ConAct)用の統合空気圧クラッチコントロールシステムの量産は好調であった。
継続的な燃料消費の低減を可能とする、商用車用エアーコンプレッサークラッチ及びベルトドライブダンパーを開発した。
・厳しい状況が続いているにもかかわらず、サスペンション部品事業ユニットの売上は、前年比で3%増の1,219百万ユーロ。Nivomatサスペンションレベルレギュレーティングシステムを除く全製品が、売上に貢献した。特に、エレクトリックダンピングシステムCDC
(Continuous Damping Control)の売上が伸びた。新しいSUV車部門を開設し、又、中型及び上級クラスモデル向けの新しいプロジェクトが計画されている。乗用車部門では、アンプリデュードセレクティブダンピングが中型車の下位モデルの標準装備として、2007年に初めて発表される。
7)ラバーメタル技術部門
・同部門の売上は、515百万ユーロ(前年比4%減)。 この現象は為替差損、および、Sun Manufacturing &
Coating LLC(米国、ケンタッキー州)の売却による。
8)ZF Lenksysteme GmbH
・同部門の2006年度の売上は、前年度に続き業界平均を上回り、2,349百万ユーロ(前年比5%増)。 50%の売上がZF Friedrichshafen
AGに連結計上されている。
売上構成は以下の通り:
・ | 乗用車用ステアリングシステム | 57% |
・ | ステアリングポンプ | 14% |
・ | 乗用車用ステアリングコラム | 15% |
・ | 商用車用ステアリングシステム及びコラム | 14% |
・同部門では、特に中国における海外子会社、及び、Servolectric電動パワーステアリングシステムが最大の売上原動力となった。2006年度には、2002年の生産開始以来、400万台が生産され、ZF
Lenksysteme GmbH社をコンパクトカー部門での、世界のマーケットリーダーに押し上げている。ハイドロリックパワーステアリングの売上も順調であった。
商用車ステアリング分野も、引き続き好調で、特に欧州で昨年度と同様の高水準を維持した。
<2007年度の展望>
全社
・2006年度と比較すると、2007年度は同社のコア部門の業績は、若干落込むものと思われる。
・長期的に成長を維持し、量産可能な新製品開発投資を維持するためにも、既存顧客のみならず、新たな顧客を確保する必要がある。新興市場での成長に乗り遅れない為にも、グロ-バルマーケットでのプレゼンス拡大は必須。各地域でのより一層の活動がその目標到達に欠かせない。
特に製品戦略はより高度なdesign-to-market (市場に応じたデザイン)アプローチが必要であり、また、地域ごとに多様な顧客の期待に答えうるものでなければならない。更に、重要な日本と韓国の自動車メーカーに対する製品開発と、営業活動努力を強化する。国際マーケットでの地位の向上と、競争力の強化の為、販売市場での活動に加え、グローバルな調達マーケットでの可能性の追求が必要となる。中国、インド及び東欧がその主要な活動拠点となる。
部門別
乗用車ドライブライン部門
・2007年度売上は、業界全体の平均より若干上の4%成長を見込む。
乗用車シャシー部門
・2007年度は2006年度と同様に厳しい年となると予想される。大型乗用車用アクスルの大口契約の終了の結果売上低迷が予測される。
商用車及び特殊ドライブライン部門
・2007年度、欧州の商用車業界は好調を維持すると思われる。アジア大洋州及び南米地域の市場規模は、拡大するものと予測され、一方北米は低迷が予測される。2007年度は8%の売上増を見込む。
Friedrichshafen工場でのエコライフオートマチックトランスミッションの量産開始へ向けた次のステップへ踏み出すことが急務。フランスBoutheon工場では中型トラック用AS
Tronic ミッドオートマチックトランスミッションの量産に向けて準備が整いつつある。また、中国及びインドでの活動は強化中。
オフロード車両用ドライブライン及びアクスルシステム部門
・本部門は、2006年度の集中的な次期型の商品開発努力の結果、2007年度も良好なポジションを維持できる見込み。また、新市場参入のための世界規模での販売活動が非常に強化された。2006年度の20%もの高い成長を受けて、2007年度は4%の成長を見込む。
パワートレーン及びサスペンション部品部門
・西欧及び北米の乗用車市場の緩やかな成長を受け、同部門は著しい変化は望めないものの、商用車市場においては高水準の売上を確保できると予測。ハイブリッド部品やモジュール、システム互換性のあるコントロールドダンピングシステムなどの乗用車・商用車向け新規製品は市場でさらに重要性を増すものとみている。
全体としては、同部門は2007年度も6%弱の売上成長を見込む。
ラバーメタル技術部門
・2007年度、本部門は若干の売上増を見込んでいる。 自動車メーカーからの値下圧力と、アジア太平洋地域内の最適な生産コスト地区への生産移管の必要性は継続するものとみている。この事業ユニットは、成長市場及び、特に成長著しいアジア自動車メーカーにおけるプレゼンス強化を図る。
ZF Lenksysteme GmbH
・同部門の売上は、若干の増加しか期待できない。さらなる成長が期待されるが、コスト低減への最大限の努力によってのみ達成出来るものとみている。
開発動向
研究開発費用 |
( 単位:百万ユーロ ) | 2006年度 | 2005年度 | 2004年度 | 2003年度 | 2002年度 |
研究開発費用 |
606 | 550 | 525 | 524 | 523 |
研究開発体制
・世界の研究開発拠点で4,500名が従事、うち660名はFriedrichshafenのCorporate Research & Developmentに勤務している。
・2006年12月には、上海の開発センターを拡張し、人員を2010年までに3倍にする計画を策定した。
・2006年、研究開発環境における開発活動の持続的進歩が可能となるプログラム(German:INSEL)に着手した。
この活動の目的は、同等のインプット(人的資源、コスト)で、より良質で、より早くアウトプット(プロジェクト)を得ることにある。次の基本設計原則がグループ全体でのINSEL評価基準となる。
-プロセス、組織及びツールの効率性
-プロジェクトおよび変更マネジメント
-製品改良
-技術的専門性
-主要指標、目標達成契約及びフォローアップ
2006年に全社研究開発部門は、企業の技術的リーダーシップ拡大に成果があった。特にドライブラインとシャーシーの機能的なネットワークの構築、並びに、ハイブリッドドライブラインテクノロジーの開発に成果があった。
新製品開発
・2006年に乗用車用新世代オートマチック6速トランスミッションを発表した。これは2001年に発表した第1世代の改良型でシフト時間の短縮と共に燃費効率を、3%から6%軽減したもの。乗用車用のトランスミッション開発分野では、同社は、スタンダード車、及び、全輪駆動車向けマルチレシオオートマチックトランスミッションとデュアルクラッチの開発に注力している。このトランスミッション技術は、部品とモジュールから集積システムまでのハイブリッドソリューションによって補完される。
・商用車ドライブラインテクノロジー分野では、部品からコンプリートシステムに至る様々なハイブリッドドライブソリューション製品を2006年度IAA自動車ショーで発表した。このハイブリッドソリューションは、特に、頻繁に停車と発車を繰り返す市内及び郊外交通機関の問題を解決し得るものである。
例えば、MANとの共同で行った、スターティングクラッチを不要とする配送トラック用のエレクトロダイナミックスターティングエレメントの開発。Ivecoとの共同で行ったオートメイテッドeTronicトランスミッションをベースとしたハイブリッドトランスミッションシステムの開発。 また、日産と共同で新型Cabstarモデル用のハイブリッド研究を発表した。
・燃料消費、及び、排出ガスの削減は、実際に必要な時だけにアクティブコントロールエレメントに必要なエネルギーを供給することによって実現できる。エレクトリカルコントロールエレメントが、その必要条件を提供する。様々な先進的プロジェクト開発の中で、エレクトロメカニカルアクチュエーターが開発されアクティブシャシーシステム向けにテストされている。
・アクティブトランスバーストルクディストリビューションを備えた新しいTV-HAG アクスルドライブは、エレクトロメカニカルアクチュエーターを備え、ドライビングダイナミクスと機敏性と共にトラクションの改善が図られる。試作車によってその機能性が証明されている。全輪駆動テクノロジー関連では、個々の車輪のターゲット・トルク・ベクトルが可能。
・ハイブリッドドライブテクノロジー分野での活動は、更に強化。例えば、スタートーストップとハイブリッド機能を備えたトラック用の磨耗フリースターティングエレメントを開発中で、ドイツハノーバーでのIAA自動車ショーで初めて展示した。また、燃費低減ドライビングダイナミクスと快適性を兼ね備えた乗用車向けのハイブリッドのフルコンセプトを開発した。
・通常車両のドライブラインも、燃料消費の効率改善の視点から効率化を図った。その目的のため、従来のトランスミッション改善のための様々な分析を行い、将来の燃焼エンジンのドライブライン設計に配慮している。
・乗用車ドライブラインとシャシーのネットワークシステム化の可能性については、過去すでに実証しているが、伝達可能ホイール力の最適利用のためにiWD(インテリジェントホイールダイナミクス)活動を継続。同様の評価を商用車分野で2006年に開始した。この場合、ステアリングシステムと同様トランスミッション、シャシー、キャビンダンピングのネットワーキング化が重要課題ととらえている。
設備投資
設備投資 |
( 単位:百万ユーロ ) | 2006年度 | 2005年度 | 2004年度 | 2003年度 | 2002年度 |
有形資産への投資額 |
469 | 525 | 566 | 619 | 698 |
グループ全体
・グループ全体での投資は前年度525百万ユーロから減額し469百万ユーロ。投資売上比率が4%に下がったのは、高い売上伸長の影響。
部門別
乗用車ドライブライン部門
・同部門の投資は6速ATの生産能力増強及びドイツSaarbruckenの製品立ち上げに向けた投資に集中。
乗用車シャシー部門
・同部門では、ドイツの主要拠点、米国ノースカロライナのニュートン工場、ブラジルSorocaba-SP工場、及び中国上海に対する投資が主体。
商用車及び特殊ドライブライン部門
・同部門では、引き続く高い需要と、新製品投入のため、Friedrichshafen(ドイツ)、Eger(ハンガリー)、Sorocaba-SP(ブラジル)の各拠点を中心に投資した。
オフロード車両用ドライブライン及びアクスルシステム部門
・同部門ではドイツ国内及びGainesville(北米、ジョージア州)、Sorocaba-SP(ブラジル)、Steyr(豪州)への投資を行った。
パワートレーン及びサスペンション部品部門
・同部門へは、2006年度グループ全体の中で最大の投資を行った。投資の大部分はSchweinfurt(ドイツ)、Trnave(スロバキア)、Ramos Arizpe(メキシコ)、Sao Bernardo de Campo-SP(ブラジル及び上海(中国)の製品立ち上げに対する投資。