Shanghai Aerospace Automobile Electromechanical Co., Ltd.(SAAE) [上海航天汽車機電股份有限公司] 2012年12月期の動向

ハイライト

業績

(単位:百万元)
2012年12月期 2011年12月期 増減率 (%) 要因
売上高 1,529.39 2,387.16 (35.93) -PV製品市場の競争が激化、生産能力の過剰、製品価格の転落が主因。
営業利益 (1,289.19) (115.13) - -PV製品の価格が急速に下落したため、同社のPV製品事業において大きな損失。
利益 (1,239.55) (78.01) -
純利益 (1,241.42) (109.13) -

 

売却

-2012年8月、所持する「成都航天模塑股份有限公司(成都模塑)」の株式17.14%を「四川航天工業集団」へ売却することで合意した。

受注

-同社はBMW、PSAなどに自動車用エアコン、センサーを納入していると発表。ブラシレスEPSは技術開発や納入に関する契約を顧客と達成した。バス向けブラシレスファンとエバポレーターファンの量産化項目はすでに生産設備の購入先を決め、生産ラインの建設を開始した。PSA向けヒューズボックスの生産設備を整備し、PSAの審査に合格した。2013年内量産を開始する見込み。 (2012年度同社の年鑑より)


組織再編

-同社は上海金橋に生産拠点を置く3社 (伝感器分公司、舒航電器分公司および上海新光汽車電器有限公司) を統合し「上海航天汽車機電股份有限公司汽車電子分公司」を設立する。その整理統合を速やかに終えるため、3社のうちの1社「上海新光 汽車電器有限公司 (上海新光)」の減資を行い、完全子会社化する。上海新光の株式30%を保有する合弁相手「上海六里企業発展総公司」と協議し、上海六里が合弁から撤退し、上海新光を減資することで合意。 (2011年2月17日付会社公告より)

開発動向

研究開発施設

-自動車用エアコン (上海德福汽車空調系統有限公司技術中心)、太陽エネルギー、自動車用電子部品、複合材料関係でそれぞれテクニカルセンターを保有。

-高級自動車部品および新材料応用領域において、同社のEPSシステム、ブラシレスモーター、ナセル、自動車軽量化構造件などの研究・開発が成果を出しつつあると発表。同済大学と共同で行う「新エネルギー車核心技術研究」でも既に短距離・小型電子自動車の試制車を作成し、2012年4月の北京自動車展示会に公表される。(2011年度同社の年鑑より)

製品開発

  • 2012年、研究開発費用が8700万元を投入。
  • 同社が開発したEPS、ABSとブラシレスモータの新技術を生産化するための施設を建設。
  • 自動車電子系統製品の開発や生産化を加速。
    ブラシ付EPSは技術開発契約、エアコンはDelphi Automotiveとサンプル開発契約を署名。
  • バス向けファンを2013年内に生産開始。
  • ブラシ付EPSの生産ラインが2014年はじめSOP段階に入る計画。
  • ABSシステムは2015年末まで生産開始計画。
  • 酸素センサーの開発は2011年に完了。BCMの開発は中止。

設備投資

主な設備投資計画

(単位:百万元)
投資項目 2012年12月期の投資額 進捗状況
EPS電動パワーステアリング 35.96 2014年市場投入
BMW 「F30/F35」用アクティブ車輪速度センサー 10.25 生産中
ABSシステム 6.57 2015市場投入
効率的電池新製品・ユニット 2.26 出荷中