自動車生産台数 タイ 2023年

2023年12月 生産台数速報

2024年1月29日

＊掲載している速報値とデータベースの詳細情報とでは、情報ソースの違い、速報値と確定値の違いなどから、差異が生じることがございます。

タイ、2023年の自動車販売は8.7%減、生産は2.2%減 (詳報)
・タイ工業連盟(FTI)が発表したデータによると、2023年12月のタイにおける国内新車販売台数は前年同月比17.5%減の6万8,326台だった。ピックアップトラックをはじめとするローン審査の厳格化、タイのGDPの90%超に相当する家計債務、景気減速と2024年度予算成立の遅れなどが販売に悪影響を与えた。2023年通年では前年比8.7%減の77万5,780台となった。
・Toyota Motor Thailand (TMT)のデータによると、2023年のメーカー別販売は、トヨタ(Lexusを含む)が前年比7.9%減の26万5,949台、シェア34.3%で首位。続いて、いすゞが28.5%減の15万1,935台、ホンダが13.9%増の9万4,336台、フォードは16.4%減の3万6,483台、三菱は35.2%減の3万2,668台となった。中国メーカーでは、BYDが3万432台で6位、MGが0.1%増の2万7,311台で7位、Netaが1万3,836台で10位だった。
・2023年の販売台数を車型別に見ると、乗用車は10.4%増の29万2,505台、商用車は17.3%減の48万3,275台だった。商用車のうち1トンピックアップトラック(PPV含む)は28.5%減の32万5,024台。
・年間のモデル別販売上位5モデルは、1位がいすゞ「D-Max」で12万7,290台、2位がトヨタ「ハイラックス(Hilux)」で11万4,585台、3位がトヨタ「ヤリスエイティブ(Yaris ATIV)」で5万5,527台、4位がホンダ「シティ(City)」で4万3,262台、5位がフォード「レンジャー(Ranger)」で2万8,848台となった。
・FTIが発表した12月の生産台数は前年同月比15.8%減の13万3,621台だった。1トンピックアップトラックが前年同月比21.4%減、乗用車も7.9%減となった。電気自動車(EV)の輸入拡大も生産減少の要因の一つであった。2023年通年の生産台数は2.2%減の184万1,686台で、FTIの改訂後予想の185万台を下回った。
・12月の完成車輸出台数は前年同月比19.1%減の9万305台。2023年通年では11.7%増の111万7,539台、金額ベースでは15.3%増の7,200億バーツとなった。
・FTIは、2024年の自動車生産について、2023年比3.2%増の190万台と予想する。内訳は輸出向けが115万台、国内販売向けが75万台となる。

タイの自動車生産・小売販売台数

	2023年12月	前年同月比	2023年 1-12月	前年同期比
生産	133,621	-15.8%	1,841,686	-2.2%
国内販売	68,326	-17.5%	775,780	-8.7%
輸出 (CBU)	90,305	-19.1%	1,117,539	11.7%

出所: FTI (Federation of Thai Industries), 各種報道

2023年11月 生産台数速報

2023年12月21日

＊掲載している速報値とデータベースの詳細情報とでは、情報ソースの違い、速報値と確定値の違いなどから、差異が生じることがございます。

タイ、11月の自動車販売は9.8%減、生産は14.1%減 (詳報)
・タイ工業連盟(FTI)が発表したデータによると、2023年11月のタイにおける新車販売台数は前年同月比9.8%減の6万1,621台となった。ピックアップトラックをはじめとして、ローン審査の厳格化が販売減の主な要因になっているという。乗用車は増加したが、ピックアップトラック、乗用ピックアップ(PPV)、5-10トントラックの販売がいずれも2桁減となった。1-11月の累計販売台数は前年同期比7.7%減の70万7,454台。FTIは、11月30日から12月11日まで開催されたモーター・エクスポでは多くの成約があり、12月の販売は増加する見込みだと述べた。
・Toyota Motor Thailand (TMT)のデータによると、11月販売のメーカー別では、トヨタが前年同月比11.6%減の2万1,700台、シェア35.2%で首位。続いて、いすゞが37.1%減の1万415台、ホンダが横ばいの7,328台、BYDが4,512台、MGが29.5%増の2,500台となった。なお、その他中国メーカーでは長城汽車が74.6%増の1,573台で8位、哪吒汽車(Neta)が1,492台で9位となった。
・11月の販売台数を車型別に見ると、乗用車は21.2%増の2万4,567台、商用車は22.8%減の3万7,054台だった。商用車のうち1トンピックアップトラック(PPV含む)は39.1%減の2万2,104台。
・11月のモデル別登録台数上位5モデルは、1位がトヨタ「ハイラックス(Hilux)」で8,028台、2位がいすゞ「D-Max」で7,402台、3位がトヨタ「ヤリスエイティブ(Yaris ATIV)」で4,847台、4位がBYD「ドルフィン(Dolphin、海豚)」で2,825台、5位がホンダ「シティ(City)」で2,653台となった。
・FTIが発表した11月の生産台数は前年同月比14.1%減の16万3,337台。タイ国内販売向け生産が全体の42.8%、輸出向けが57.2%だった。1-11月の累計生産は前年同期比1.0%減の170万8,042台。
・11月の完成車輸出台数は、前年同月比13.2%増の9万9,609台。豪州、中東、欧州、北米、中米、南米で引き続き増加した。金額ベースでは前年同月比16.9%増の656億バーツだった。1-11月の累計輸出台数は前年同期比15.6%増の102万7,234台となった。
・FTIは、2023年通年の生産目標185万台について達成可能だとみている。

タイの自動車生産・小売販売台数

	2023年11月	前年同月比	2023年 1-11月	前年同期比
生産	163,337	-14.1%	1,708,042	-1.0%
国内販売	61,621	-9.8%	707,454	-7.7%
輸出 (CBU)	99,609	13.2%	1,027,234	15.6%

出所: FTI (Federation of Thai Industries), 各種報道

2023年10月 生産台数速報

2023年11月24日

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タイ、10月の自動車販売は8.8%減、生産は7.0%減 (詳報)
・タイ工業連盟(FTI)が発表したデータによると、2023年10月のタイにおける新車販売台数は前年同月比8.8%減の5万8,963台となった。1-10月の累計販売台数は前年同期比7.5%減の64万5,833台。FTIによると、引き続きローン審査の厳格化が販売減の主な要因になっているという。そのうえ、家計債務は依然として高水準にあり、政府の投資にも影響する2024年度(2023年10月-2024年9月)の国家予算の執行の遅れがタイ経済の減速につながっているとしている。
・Toyota Motor Thailand (TMT)のデータによると、10月販売のメーカー別では、トヨタが前年同月比18.0%減の2万852台、シェア35.4%で首位。続いて、いすゞが22.2%減の1万962台、ホンダが23.6%増の7,306台、BYDが3,840台、MGが43.2%増の2,700台となった。なお、その他中国メーカーでは長城汽車が10.3%増の1,115台で8位、哪吒汽車(Neta)が1,058台で9位となった。
・10月の販売台数を車型別に見ると、乗用車は13.7%増の2万2,130台、商用車は18.4%減の3万6,833台だった。商用車のうち1トンピックアップトラック(PPV含む)は35.1%減の2万2,998台。
・10月のモデル別登録台数上位5モデルは、1位がトヨタ「ハイラックス(Hilux)」で7,693台、2位がいすゞ「D-Max」で7,177台、3位がトヨタ「ヤリスエイティブ(Yaris ATIV)」で5,227台、4位がホンダ「シティ(City)」で2,666台、5位がBYD「ドルフィン(Dolphin、海豚)」で2,413台となった。
・FTIが発表した10月の生産台数は前年同月比7.0%減の15万8,734台。タイ国内販売向け生産が全体の40.6%、輸出向けが59.4%だった。1-10月の累計生産は前年同期比0.6%増の154万4,705台。
・10月の完成車輸出台数は、前年同月比12.2%増の10万5,726台。豪州、中東、欧州、北米、中米、南米で増加した。金額ベースでは前年同月比17.3%増の725億バーツだった。1-10月の累計輸出台数は前年同期比15.9%増の92万7,625台となった。
・FTIは10月24日に2023年の生産予想台数を従来の190万台から185万台に再度下方修正している。

タイの自動車生産・小売販売台数

	2023年10月	前年同月比	2023年 1-10月	前年同期比
生産	158,734	-7.0%	1,544,705	0.6%
国内販売	58,963	-8.8%	645,833	-7.5%
輸出 (CBU)	105,726	12.2%	927,625	15.9%

出所: FTI (Federation of Thai Industries), 各種報道

2023年9月 生産台数速報

2023年10月24日

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タイ、9月の自動車販売は16.3%減、生産は8.4%減 (詳報)
・タイ工業連盟(FTI)が発表したデータによると、2023年9月のタイにおける新車販売台数は前年同月比16.3%減の6万2,086台となった。1-9月の累計販売台数は前年同期比7.4%減の58万6,870台。FTIは、自動車販売に打撃を与える要因として、家計債務が増加するなか、ピックアップトラック向けをはじめとしたローン審査が厳格化していることなどを引き続き挙げている。
・Toyota Motor Thailand (TMT)のデータによると、9月販売のメーカー別では、トヨタが前年同月比7.9%減の2万1,141台、シェア34.1%で首位。続いて、いすゞが49.5%減の1万898台、ホンダが34.2%増の9,113台、BYDが3,231台、フォードが41.2%減の2,948台となった。なお、その他中国メーカーではMGが9.8%増の2,427台で6位、長城汽車が12.7%増の1,031台で10位となった。
・9月の販売台数を車型別に見ると、乗用車は10.4%増の2万5,425台、商用車は28.3%減の3万6,661台だった。商用車のうち1トンピックアップトラック(PPV含む)は43.6%減の2万3,343台。
・9月のモデル別登録台数上位5モデルは、1位がトヨタ「ハイラックス(Hilux)」で8,452台、2位がいすゞ「D-Max」で8,282台、3位がトヨタ「ヤリスエイティブ(Yaris ATIV)」で4,279台、4位がホンダ「シティ(City)」で2,974台、5位がフォード「レンジャー」で2,182台となった。
・FTIが発表した9月の生産台数は前年同月比8.4%減の16万4,093台。タイ国内販売向け生産が全体の36.6%、輸出向けが63.4%だった。1-9月の累計生産は前年同期比1.6%増の138万5,971台。
・9月の完成車輸出台数は、前年同月比2.9%減の9万7,476台。中東、欧州、北米、中米、南米で増加した。なお、比較のベースとなる前年同月は、半導体不足や新型コロナウイルス流行が緩和し始め、高水準の輸出となっていた。金額ベースでは前年同月比7.5%減の625億バーツだった。1-9月の累計輸出台数は前年同期比16.3%増の82万1,899台となった。
・FTIは10月24日、2023年の生産予想台数を従来の190万台から185万台に再度下方修正した。輸出向けの105万台は据え置いたが、国内販売向けを従来の85万台から80万台に引き下げた。

タイの自動車生産・小売販売台数

	2023年9月	前年同月比	2023年 1-9月	前年同期比
生産	164,093	-8.4%	1,385,971	1.6%
国内販売	62,086	-16.3%	586,870	-7.4%
輸出 (CBU)	97,476	-2.9%	821,899	16.3%

出所: FTI (Federation of Thai Industries), 各種報道

2023年8月 生産台数速報

2023年9月21日

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タイ、8月の自動車販売は11.7%減、生産は12.3%減 (詳報)
・タイ工業連盟(FTI)が発表したデータによると、2023年8月のタイにおける新車販売台数は前年同月比11.7%減の6万234台となった。1-8月の累計販売台数は前年同期比6.2%減の52万4,784台。FTIは、自動車販売に打撃を与える要因として、家計債務が増加するなか、ピックアップトラック向けをはじめとしたローン審査が厳格化していることなどを引き続き挙げている。
・Toyota Motor Thailand (TMT)のデータによると、8月販売のメーカー別では、トヨタが前年同月比10.6%減の2万871台、シェア34.6%で首位。続いて、いすゞが28.2%減の1万1,380台、ホンダが0.2%増の7,084台、フォードが36.8%減の2,956台、またBYDが2,251台で初めて上位5位に入った。なお、同じく中国ブランドのMGは22.3%増の2,122台で6位、長城汽車が32.2%増の1,071台で10位となった。
・8月の販売台数を車型別に見ると、乗用車は4.9%増の2万3,645台、商用車は19.9%減の3万6,589台だった。商用車のうち1トンピックアップトラック(PPV含む)は32.6%減の2万4,622台。
・8月のモデル別登録台数上位5モデルは、1位がトヨタ「ハイラックス(Hilux)」で1万218台、2位がいすゞ「D-Max」で9,700台、3位がトヨタ「ヤリスエイティブ(Yaris ATIV)」で4,280台、4位がホンダ「シティ(City)」で3,824台、5位がフォード「レンジャー」で2,552台となった。
・FTIが発表した8月の生産台数は前年同月比12.3%減の15万657台。タイ国内販売向け生産が全体の41.2%、輸出向けが58.8%だった。1-8月の累計生産は前年同期比3.1%増の122万1,878台。
・8月の完成車輸出台数は、前年同月比19.4%増の8万7,555台。豪州、中東、欧州、北米、中米、南米で増加した。金額ベースでは前年同月比22.0%増の602億バーツだった。1-8月の累計輸出台数は前年同期比19.5%増の72万4,423台となった。
・FTIは8月25日に2023年の自動車生産台数の予想を従来の195万台から190万台に引き下げたが、直近の報道によると、さらなる予想引き下げの可能性について言及したという。

タイの自動車生産・小売販売台数

	2023年8月	前年同月比	2023年 1-8月	前年同期比
生産	150,657	-12.3%	1,221,878	3.1%
国内販売	60,234	-11.7%	524,784	-6.2%
輸出 (CBU)	87,555	19.4%	724,423	19.5%

出所: FTI (Federation of Thai Industries), 各種報道

2023年7月 生産台数速報

2023年8月24日

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タイ、7月の自動車販売は8.8%減、生産は4.7%増 (詳報)
・タイ工業連盟(FTI)が発表したデータによると、2023年7月のタイにおける新車販売台数は前年同月比8.8%減の5万8,419台となった。1-7月の累計販売台数は前年同期比5.5%減の46万4,550台。FTIによると、タイ国内経済の減速、家計債務の増加やその他のマイナス要因に加え、ピックアップトラック向けをはじめとしたローン審査の厳格化が依然として自動車販売に打撃を与えている。FTIは、新政権が自動車産業およびタイ経済全体を押し上げる支援策を打ち出すと予想されるため、第4四半期の見通しはより明るいものになると述べた。
・Toyota Motor Thailand(TMT)のデータによると、7月販売のメーカー別では、トヨタが前年同月比0.7%増の2万421台、シェア35.0%で首位。続いて、いすゞが27.9%減の1万1,735台、ホンダが4.1%増の7,551台、フォードが23.7%減の2,754台、三菱が36.6%減の2,505台となった。なお、中国ブランドのMGが35.2%増の1,973台、BYDが1,376台と6位と7位にまで躍進した。
・7月の販売台数を車型別に見ると、乗用車は17.3%増の2万2,511台、商用車は19.9%減の3万5,908台だった。商用車のうち1トンピックアップトラック(PPV含む)は26.6%減の2万4,982台。
・7月のモデル別登録台数上位5モデルは、1位がいすゞ「DMax」で8,944台、2位がトヨタ「ハイラックス(Hilux)」で8,811台、3位がトヨタ「ヤリスエイティブ(Yaris ATIV)」で3,337台、4位がホンダ「シティ(City)」で3,069台、5位がフォード「レンジャー」で2,144台となった。
・FTIが発表した7月の生産台数は前年同月比4.7%増の14万9,709台。タイ国内販売向け生産が全体の42.2%、輸出向けが57.8%だった。1-7月の累計生産は前年同期比0.7%増の107万1,221台。
・7月の完成車輸出台数は、前年同月比30.0%増の10万8,052台。北米を除くほぼ全ての仕向地で増加した。金額ベースでは前年同月比30.0%増の676億バーツだった。1-7月の累計輸出台数は前年同期比19.5%増の63万6,868台となった。
・FTIは7月25日、2023年の自動車生産台数の予想を従来の195万台から190万台に引き下げた。輸出向けは105万台に据え置いたが、タイ市場向けを従来の90万台から85万台に下方修正した。予想引き下げの背景には、ローン審査の厳格化、輸出の不振から多くの産業で残業や勤務シフトを削減していること、生活費と金利の上昇、EV販売の増加が続くもののその多くが輸入車であること、の4点を挙げた。

タイの自動車生産・小売販売台数

	2023年7月	前年同月比	2023年 1-7月	前年同期比
生産	149,709	4.7%	1,071,221	0.7%
国内販売	58,419	-8.8%	464,550	-5.5%
輸出 (CBU)	108,052	30.0%	636,868	19.5%

出所: FTI (Federation of Thai Industries), 各種報道

2023年6月 生産台数速報

2023年7月25日

＊掲載している速報値とデータベースの詳細情報とでは、情報ソースの違い、速報値と確定値の違いなどから、差異が生じることがございます。

タイ、6月の自動車販売は5.2%減、生産は1.8%増 (詳報)
・タイ工業連盟(FTI)が発表したデータによると、2023年6月のタイにおける新車販売台数は前年同月比5.2%減の6万4,440台となった。1-6月の累計販売台数は前年同期比5.0%減の40万6,131台。FTIは自動車販売に悪影響を及ぼす要因として、家計債務がGDP比90.6%にまで急増していることを背景に、トラック販売を中心としたローン審査が厳格化していることを挙げている。
・Toyota Motor Thailand (TMT)のデータによると、6月販売のメーカー別では、トヨタが前年同月比0.7%減の2万877台、シェア32.4%で首位。続いて、いすゞが37.9%減の1万2,505台、ホンダが60.8%増の7,067台、フォードは16.6%増の3,217台、三菱が37.5%減の3,010台となった。
・6月の販売台数を車型別に見ると、乗用車は24.2%増の2万4,333台、商用車は17.1%減の4万107台だった。商用車のうち1トンピックアップトラック(PPV含む)は27.3%減の2万7,339台。
・6月のモデル別登録台数上位5モデルは、1位がいすゞ「D-Max」で1万1,014台、2位がトヨタ「ハイラックス(Hilux)」で9,984台、3位がトヨタ「ヤリス エイティブ(Yaris ATIV)」で4,464台、4位がホンダ「シティ(City)」で4,308台、5位がフォード「レンジャー」で2,465台となった。なお中国メーカーのモデルでは、BYDの電気SUV「ATTO 3」が上位10モデルから消え、哪吒汽車(Neta)の電気SUV「Neta V」が2,203台で7位に入っている。
・FTIが発表した6月の生産台数は前年同月比1.8%増の14万5,557台。国内販売向け生産が全体の41.7%、輸出向けが58.3%だった。1-6月の累計生産は前年同期比5.9%増の92万1,512台。
・6月の完成車輸出台数は、前年同月比20.2%増の8万8,826台。アジア、豪州およびオセアニア、中東、欧州、北米向けが改善した。金額ベースでは前年同月比30.7%増の559億バーツだった。1-6月の累計輸出台数は前年同期比17.6%増の52万8,816台となった。
・FTIは7月25日、2023年の自動車生産台数の予想を従来の195万台から190万台に引き下げた。輸出向けは105万台に据え置いたが、タイ市場向けを従来の90万台から85万台に下方修正した。予想引き下げの背景には、ローン審査の厳格化、輸出の不振から多くの産業で残業や勤務シフトを削減していること、生活費と金利の上昇、EV販売の増加が続くもののその多くが輸入車であること、の4点を挙げている。

タイの自動車生産・小売販売台数

	2023年6月	前年同月比	2023年 1-6月	前年同期比
生産	145,557	1.8%	921,512	5.9%
国内販売	64,440	-5.2%	406,131	-5.0%
輸出 (CBU)	88,826	20.2%	528,816	17.6%

出所: FTI (Federation of Thai Industries), 各種報道

2023年5月 生産台数速報

2023年6月22日

＊掲載している速報値とデータベースの詳細情報とでは、情報ソースの違い、速報値と確定値の違いなどから、差異が生じることがございます。

タイ、5月の自動車販売は0.5%増、生産は16.5%増 (詳報)
・タイ工業連盟(FTI)が発表したデータによると、2023年5月のタイにおける新車販売台数は前年同月比0.5%増の6万5,088台となった。1-5月の累計販売台数は前年同期比4.9%減の34万1,691台。FTIは自動車販売に悪影響を及ぼす要因として、家計債務の増大によるトラック販売を中心としたローン審査の厳格化に加え、タイの政情不安を挙げている。8月までにタイの新内閣が発足する見通しであり、新政権樹立後に販売が上向く可能性があると期待される。
・Toyota Motor Thailand (TMT)のデータによると、5月販売のメーカー別では、トヨタが前年同月比4.0%減の2万1,296台、シェア32.7%で首位。続いて、いすゞが15.6%減の1万3,281台、ホンダが33.0%増の6,697台、三菱は36.3%減の3,005台、フォードが31.7%増の2,993台となった。
・5月の販売台数を車型別に見ると、乗用車は29.4%増の2万5,985台、商用車は12.4%減の3万9,103台だった。商用車のうち1トンピックアップトラック(PPV含む)は19.2%減の2万7,323台。
・5月のモデル別登録台数上位5モデルは、1位がいすゞ「D-Max」で1万3,120台、2位がトヨタ「ハイラックス(Hilux)」で1万1,063台、3位がトヨタ「ヤリス エイティブ(Yaris ATIV)」で4,572台、4位がホンダ「シティ(City)」で4,379台、5位がホンダ「HR-V」で2,547台となった。なお、BYDの電気SUV「ATTO 3」が2,025台で前月に続き9位に入っている。
・FTIが発表した5月の生産台数は前年同月比16.5%増の15万532台。国内販売向け生産が全体の40.4%、輸出向けが59.6%だった。1-5月の累計生産は前年同期比6.7%増の77万5,955台。
・5月の完成車輸出台数は、前年同月比12.2%増の8万6,358台。金額ベースでは前年同月比18.9%増の550億バーツだった。2022年5月はロシアのウクライナ侵攻やコロナ感染拡大による上海のロックダウンなどの影響で半導体不足が深刻化していたため、比較のベースが低くなっている。5月の輸出は仕向地別で豪州を除くほとんど全ての地域で改善した。豪州向けは多くの車両が植物(草など)、昆虫、泥、砂などで汚染されていることが判明し、現地の検疫検査局の厳格な基準に適合するよう出荷前に徹底的な洗浄が必要であるため、出荷が遅れている。1-5月の累計輸出台数は前年同期比17.1%増の43万9,990台となった。

タイの自動車生産・小売販売台数

	2023年5月	前年同月比	2023年 1-5月	前年同期比
生産	150,532	16.5%	775,955	6.7%
国内販売	65,088	0.5%	341,691	-4.9%
輸出 (CBU)	86,358	12.2%	439,990	17.1%

出所: FTI (Federation of Thai Industries), 各種報道

2023年4月 生産台数速報

2023年5月24日

＊掲載している速報値とデータベースの詳細情報とでは、情報ソースの違い、速報値と確定値の違いなどから、差異が生じることがございます。

タイ、4月の自動車販売は6.1%減、生産は0.1%減 (詳報)
・タイ工業連盟(FTI)が発表したデータによると、2023年4月のタイにおける新車販売台数は前年同月比6.1%減の5万9,530台となった。FTIは減少の要因として金融機関のローン審査厳格化と家計債務の増大などを挙げている。1-4月の累計販売台数は前年同期比6.1%減の27万6,603台となった。
・Toyota Motor Thailand (TMT)のデータによると、4月販売のメーカー別では、トヨタが前年同月比9.8%減の1万9,565台、シェア32.9%で首位。続いて、いすゞが19.6%減の1万3,336台、ホンダが25.5%増の6,409台、フォードは13.2%増の2,871台、三菱が26.1%減の2,858台となった。
・4月の販売台数を車型別に見ると、乗用車は1.4%減の2万203台、商用車は8.4%減の3万9,327台だった。商用車のうち1トンピックアップトラック(PPV含む)は20.3%減の2万6,818台。
・4月のモデル別登録台数上位5モデルは、1位がいすゞ「D-Max」で1万622台、2位がトヨタ「ハイラックス(Hilux)」で8,906台、3位がトヨタ「ヤリス エイティブ(Yaris ATIV)」で5,053台、4位がホンダ「シティ(City)」で3,381台、5位がフォード「レンジャー(Ranger)」で2,200台となった。なお、BYDの電気SUV「ATTO 3」が1,743台で前月に続き9位に入っている。
・FTIが発表した4月の生産台数は前年同月比0.1%減の11万7,636台。国内販売向け生産が全体の42.3%、輸出向けが57.7%だった。1-4月の累計生産は前年同期比4.6%増の62万5,432台。
・4月の完成車輸出台数は、前年同月比43.5%増の7万9,940台。金額ベースでは前年同月比49.8%増の502億バーツだった。2022年4月はロシアのウクライナ侵攻やコロナ感染拡大による上海のロックダウンといった半導体不足にもつながる複数の事象が発生したため比較のベースが低くなっている。仕向地別ではアジア、豪州、中東、アフリカ、欧州向けが増加した。1-4月の累計輸出台数は前年同期比18.3%増の35万3,632台となった。

タイの自動車生産・小売販売台数

	2023年4月	前年同月比	2023年 1-4月	前年同期比
生産	117,636	-0.1%	625,423	4.6%
国内販売	59,530	-6.1%	276,603	-6.1%
輸出 (CBU)	79,940	43.5%	353,632	18.3%

出所: FTI (Federation of Thai Industries), 各種報道

2023年3月 生産台数速報

2023年4月25日

＊掲載している速報値とデータベースの詳細情報とでは、情報ソースの違い、速報値と確定値の違いなどから、差異が生じることがございます。

タイ、3月の自動車販売は8.4%減、生産は4.2%増 (詳報)
・タイ工業連盟(FTI)が発表したデータによると、2023年3月のタイにおける新車販売台数は前年同月比8.4%減の7万9,943台となった。バンコク・モーターショー(会期：3月22日-4月2日)の開催により前月との比較では11.7%増加した。家計債務が増大するなか、ピックアップトラック販売を中心に金融機関がローン審査基準を厳格化していることをFTIは販売へのマイナス影響として指摘している。1-3月の累計販売台数は前年同期比6.1%減の21万7,073台となった。
・Toyota Motor Thailand (TMT)のデータによると、3月販売のメーカー別では、トヨタが前年同月比14.3%減の2万5,713台、シェア32.2%で首位。続いて、いすゞが21.4%減の1万7,133台、ホンダが1.8%増の1万185台、フォードは46.6%増の4,077台、三菱が12.2%減の4,072台となった。
・3月の販売台数を車型別に見ると、乗用車は0.2%増の2万9,835台、商用車は12.8%減の5万108台だった。商用車のうち1トンピックアップトラック(PPV含む)は22.2%減の3万6,066台。
・3月のモデル別登録台数上位5モデルは、1位がいすゞ「D-Max」で1万4,795台、2位がトヨタ「ハイラックス(Hilux)」で1万1,628台、3位がトヨタ「ヤリス エイティブ(Yaris ATIV)」で6,724台、4位がホンダ「シティ(City)」で4,930台、5位がフォード「レンジャー(Ranger)」で3,144台となった。
・FTIが発表した3月の生産台数は前年同月比4.2%増の17万9,848台。半導体をはじめとする部品供給の改善により生産が増加した。国内販売向け生産が全体の43.85%、輸出向けが56.15%だった。1-3月の累計生産は前年同期比5.8%増の50万7,787台。
・3月の完成車輸出台数は、前年同月比4.8%増の9万8,381台。金額ベースでは前年同月比8.6%増の606億バーツだった。1-3月の累計輸出台数は前年同期比12.6%増の27万3,692台となった。FTIは継続する問題として、自動車輸出用のRoRo船の不足と豪州向け輸出の遅れをあげた。豪州向けの多くの車両が植物(草など)で汚染されていることが判明し、現地の検疫検査局の厳格な基準に適合するよう、出荷前に徹底的な洗浄が必要になっている。

タイの自動車生産・小売販売台数

	2023年3月	前年同月比	2023年 1-3月	前年同期比
生産	179,848	4.2%	507,787	5.8%
国内販売	79,943	-8.4%	217,073	-6.1%
輸出 (CBU)	98,381	4.8%	273,692	12.6%

出所: FTI (Federation of Thai Industries), 各種報道

2023年2月 生産台数速報

2023年3月23日

＊掲載している速報値とデータベースの詳細情報とでは、情報ソースの違い、速報値と確定値の違いなどから、差異が生じることがございます。

タイ、2月の自動車販売は3.9%減、生産は6.4%増 (詳報)
・タイ工業連盟(FTI)が発表したデータによると、2023年2月のタイにおける新車販売台数は前年同月比3.9%減の7万1,551台となった。FTIはバンコク・モーターショー(会期：3月22日-4月2日)の開催に伴う販売促進活動や新型車の導入により、3月から4月の販売増加を見込んでいる。1-2月の累計販売台数は前年同期比4.7%減の13万7,130台となった。
・Toyota Motor Thailand (TMT)のデータによると、2月販売のメーカー別では、トヨタが前年同月比2.5%増の2万5,612台、シェア35.8%で首位。続いて、いすゞが23.9%減の1万5,375台、ホンダが22.8%増の8,705台、三菱は21.7%減の3,606台、フォードが73.6%増の3,593台となった。
・2月の販売台数を車型別に見ると、乗用車は10.1%増の2万4,867台、商用車は10.0%減の4万6,684台だった。商用車のうち1トンピックアップトラック(PPV含む)は18.8%減の3万3,635台。
・2月のモデル別登録台数上位5モデルは、1位がいすゞ「D-Max」で1万4,786台、2位がトヨタ「ハイラックス(Hilux)」で1万1,513台、3位がトヨタ「ヤリス エイティブ(Yaris ATIV)」で4,958台、4位がホンダ「シティ(City)」で4,820台、5位がフォード「レンジャー(Ranger)」で3,476台となった。
・FTIが発表した2月の生産台数は前年同月比6.4%増の16万5,612台。半導体をはじめとする部品供給の改善により生産が増加した。国内販売向け生産が全体の42.3%、輸出向けが57.7%だった。1-2月の累計生産は前年同期比6.7%増の32万7,939台。
・2月の完成車輸出台数は、前年同月比11.4%増の8万8,525台。アジア、豪州およびオセアニア、南米向け輸出が増加した。FTIによると自動車輸出用のRoRo船の不足が続いている。また豪州向け輸出も遅れている。多くの車両が植物(草など)で汚染されていることが判明し、豪州の検疫検査局の厳格な基準に適合するよう、出荷前に徹底的な洗浄が必要になっているという。完成車輸出は金額ベースでは前年同月比20.3%増の548億バーツだった。1-2月の累計輸出台数は前年同期比17.4%増の17万5,311台となった。

タイの自動車生産・小売販売台数

	2023年2月	前年同月比	2023年 1-2月	前年同期比
生産	165,612	6.4%	327,939	6.7%
国内販売	71,551	-3.9%	137,130	-4.7%
輸出 (CBU)	88,525	11.4%	175,311	17.4%

出所: FTI (Federation of Thai Industries), 各種報道

2023年1月 生産台数速報

2023年2月21日

＊掲載している速報値とデータベースの詳細情報とでは、情報ソースの違い、速報値と確定値の違いなどから、差異が生じることがございます。

タイ、1月の自動車販売は5.6%減、生産は7.0%増 (詳報)
・タイ工業連盟(FTI)が発表したデータによると、2023年1月のタイにおける国内新車販売台数は前年同月比5.6%減の6万5,579台となった。半導体不足により一部モデルの納車が遅れているという。
・Toyota Motor Thailand (TMT)のデータによると、1月販売のメーカー別では、トヨタが前年同月比7.4%増の2万3,796台、シェア36.3%で首位。続いて、いすゞが5.0%減の1万4,651台、ホンダが17.1%減の7,071台、フォードは34.5%増の3,377台、三菱が32.1%減の3,284台となった。
・1月の販売台数を車型別に見ると、乗用車は2.1%減の2万2,864台、商用車は7.3%減の4万2,715台だった。商用車のうち1トンピックアップトラック(PPV含む)は9.1%減の3万1,771台。
・1月のモデル別販売上位5モデルは、1位がいすゞ「D-Max」で1万6,052台、2位がトヨタ「ハイラックス(Hilux)」で1万3,016台、3位がホンダ「シティ(City)」で4,734台、4位がトヨタ「ヤリス エイティブ (Yaris ATIV)」で4,554台、5位がフォード「レンジャー(Ranger)」が3,239台となった。
・FTIが発表した1月の生産台数は前年同月比7.0%増の16万2,327台(3月1日 FTIの修正データに基づき更新)。
・1月の完成車輸出台数は、前年同月比24.3%増の8万6,786台。過去45カ月間で最高となった12月との比較では22.2%減。引き続き自動車輸出用のRoRo船が不足しているという。金額ベースでは完成車輸出は前年同月比23.1%増の527億バーツだった。
・FTIは、2023年の自動車生産について、2022年比3.5%増の195万台と予想する。内訳は輸出向けが105万台(1.2%増)、国内販売向けが90万台(6.4%増)となる。

タイの自動車生産・小売販売台数 (*生産台数に修正が入りました。2023年3月1日)

	2023年1月	前年同月比
生産*	162,327	7.0%
国内販売	65,579	-5.6%
輸出 (CBU)	86,786	24.3%

出所： FTI (Federation of Thai Industries), 各種報道