オートモーティブワールド2019:xEV駆動システムに於ける技術革新

電動車の拡大に向けたコンポーネントの進化

2019/02/14

要約

  本稿では1月17日のAUTO-4「xEVを支える駆動システムの技術革新」セミナーでの講演内容を紹介する。本セミナーは自動車メーカー2社と電機メーカー1社の講演で構成されており、電動車の特長やコンポーネント技術について講演があった。

  自動車メーカーの講演は2件とも形式上はシリーズ・ハイブリッドに分類される電動車に関するものであるが、バッテリー容量の大小やエンジンとの直結機構の有無等、構成要素にも違いがあり、コンセプトや訴求点も異なっている。

  日産のe-POWERはEVとコンポーネントを共用しEVの持つ100%モータ駆動によるレスポンスや1ペダル運転機能等の走行性能や良燃費が特長であるのに対し、ホンダのクラリティPHEVは17kWhの比較的大きなバッテリー(114KmのEV走行が可能)やエンジンとの直結機構の搭載でハイウェイ走行や電欠不安のない快適性が紹介された。

  日立製作所の講演では電動車の普及に不可欠なインバーター小型化の課題(冷却、低損失化、高信頼化)やモーター静音化についての取り組みが説明された。


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