世界の二輪車生産と販売:インド、中国、インドネシア・タイほかASEANの概況

インドは生産・販売とも2,000万台超、中国は需要減退が続く、ASEANは堅調

2018/07/30

概要

 本レポートは世界の二輪車需要と生産台数の集計とともに、二輪車の主要生産国であるインド、中国、およびインドネシア・タイ等ASEANの概況を報告する。

 ヤマハの資料によると、2017年の二輪車の世界需要は4年ぶりにプラスに転じ、前年比4.3%増の5,399.5万台となった。2018年は1.2%増の5,463.2万台と予測している。最大市場のインドは引き続き増加し、第2位の中国で減少傾向が続くものの、アジア全体では好調に推移する見通し。欧米、日本は前年比マイナス、ブラジルを含むその他地域はプラスに転じると予想している。(2018年2月時点)

 インド自動車工業会(SIAM)の統計によると、同国の二輪車生産・販売台数は2017年度(2017年4月~2018年3月)にいずれも2,000万台の大台を超えた。一方、中国は2017年の生産台数が1,500万台を超え、前年よりやや持ち直したものの、メーカー各社の生産は引き続き減少傾向にある。インドネシアは国内販売が不振だが、輸出台数は大幅に拡大している。タイおよびその他ASEAN諸国の生産・販売台数は堅調に推移している。各国の統計データを取りまとめると、世界主要国の二輪車生産台数は合計5,400万台水準と見られる。

 

主要国の二輪車生産
主要国の二輪車需要

 

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世界の二輪車生産と販売 (上):インド市場が世界市場の3分の1を占める(2017年4月)
世界の二輪車生産と販売 (下):ブラジルの減少が続き、パキスタン/欧州は増加 (2017年4月)

 

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