IAA 2017 : 欧州メーカー、SUVラインナップを強化
欧州市場の変化に対応する戦略モデルを披露
2017/10/26
- 要約
- Skoda:Karoq、Kodiaq Scout、Kodiaq SportlineでSUVラインナップを拡大
- PSAグループ:Citroen C3 Aircross、Opel Grandland Xでブランド攻勢を継続
- Jaguar Land Rover:Jaguar E-PaceとLand Rover Discovery SVXのSUVラインナップを披露
- Renault:Megane R.S.で高性能、コンセプトカーSymbiozでコネクティビティをアピール
- Ford:EcoSportとMustangの新型バージョンを展示
- SEAT:Aronaで製品ラインナップを拡大
- Dacia:人気のコンパクトSUV、Dusterの次世代モデルを投入
- Borgward:コンセプトカーIsabellaで伝統を復活
要約
ドイツのフランクフルトで9月10日から24日まで、開催された国際モーターショー(IAA)2017は、9月16日から一般公開日となった。50以上の乗用車ブランドが出展、来場者数は約81万人となった。IAA 2017のスローガンは「Future now」で、革新技術の展示は過去最高の363件に達した。
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IAA 2017:Skodaの展示ブース |
IAA 2017に出展したドイツメーカーと同様に、SUVセグメントの需要が伸びていることから、欧州メーカーもSUVやクロスオーバーを展示していた。出展モデルには、Ford EcoSportなどのサブコンパクトクロスオーバーや、Jaguar F-Pace、Citroen C3 Aircross、Dacia Duster、Skoda KaroqなどのコンパクトSUVがある。またLand Rover Discovery SVXやSkoda Kodiaqなど、より大型のモデルを出展したメーカーもあった。全体的に展示モデルがクロスオーバーやSUVに集中したことは、欧米メーカーが欧州における事業計画を重視していることを示している。
SUVやクロスオーバーの出展数よりも重要なのは、複数のメーカーが将来の自動車市場に向けた戦略を示すコンセプトを示したことである。Renault Symbiozはコネクティビティを強調し、Skoda Vision Eは電気自動車の重要性をアピール、Borgward Isabellaコンセプトは同社のデザインスタディを表していた。
本稿はIAA 2017の展示車両に焦点を当てたレポートの第3弾。Skoda、Citroen、Opel、Jaguar Land Rover、Renault、Ford、SEAT、Dacia、Borgwardなど、ドイツ系以外の欧州メーカーを中心に展示内容を取り上げる。ドイツOEMのEVやICE (内燃機関車)については先行レポートで報告している。アジアメーカーの展示については今後リリース予定のレポートで報告する。
関連レポート:
IAA 2017:ドイツメーカーはEVシフト強化を前面に (2017年10月)
IAA 2017:ドイツメーカーのICE(内燃機関車)、ブランド強化とラインナップ拡充 (2017年10月)
Skoda:Karoq、Kodiaq Scout、Kodiaq SportlineでSUVラインナップを拡大
IAA 2017におけるSkodaの展示から、同社の今後の計画と現在の戦略をかいま見ることができる。KaroqとKodiaqは、SkodaのSUVセグメントにおける成長に向けた継続的な取り組みを表している。コンセプトカーVision Eは、Skodaが将来的な成長戦略において電気自動車を重視していることを示している。
Skoda Karoq コンパクトSUV
KaroqはYetiの後継車であるが、車内空間と技術の統合が旧型との違いを際立たせている。 全長4,382mm、全高1,603mm、全幅1,841mm、ホイールベース2,638mmと、サイズが旧型車よりも大きくなったことで快適さが増した。また、521Lの荷室もKaroqの特徴である。後部座席のシートをたたむと、荷室はトータルで1,630Lまで広がる。オプションで個別に調節できるVarioFlexシートを装着すれば、収納スペースは最大1,810Lまで拡大する。
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Skoda Karoq | Skoda Karoq 荷室 |
Karoqには、2種の3気筒ガソリンエンジンと3種の4気筒ターボディーゼルエンジンの5種のエンジンが設定されている。7速DCTとの組み合わせが標準装備となる140 kWのTDIエンジンを除き、すべてのエンジンは6速MTもしくは7速DCTとの組み合わせが可能。さらに、いずれのエンジンも前輪駆動と四輪駆動の選択ができる。Normal、Sport、Eco、Individual、Snowモードが選べるドライブモードセレクト(DMS)が搭載されている。
Skoda Karoq エンジン諸元 | |||||
エンジン | 1.0L 3気筒 TSI | 1.5L 3気筒TSI | 1.6L 4気筒TDI | 2.0L 4気筒TDI | 2.0L 4気筒TDI |
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燃料 |
ガソリン
|
ガソリン
|
ディーゼル
|
ディーゼル
|
ディーゼル
|
最高出力 |
85 kW
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110 kW
|
85 kW
|
110 kW
|
140 kW
|
最大トルク |
200 Nm
|
250 Nm
|
250 Nm
|
340 Nm
|
400 Nm
|
最高速度 |
187 km/h
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204 km/h
|
188 km/h
|
207 km/h
|
211 km/h
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0-100 km/h加速タイム |
10.6秒
|
8.4秒
|
10.7秒
|
8.9秒
|
7.8秒
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「革新的なコネクティビティ・ソリューションでセグメントトップ」のモデルとうたわれた、Karoqのインフォテインメントシステムは、第2世代の静電容量式タッチパネルのモジュラー・インフォテインメント・マトリックスを採用している。またトリムにWi-Fiホットスポットを搭載。モバイルオンラインサービスシステムSkoda Connectは、インフォテインメントのオプションと車両に問題が発生したときの緊急アシスタントを提供する。オプションのSmartLink+は、Apple CarPlayやAndroid Auto、MirrorLink、SmartGateと互換性がある。またKaroqはSkodaで初めて完全カスタマイズ可能なデジタルインストルメントクラスターを採用したモデルである。駐車支援システム(Park Assist)、車線維持支援システム(Lane Assist)、渋滞運転支援システム(Traffic Jam Assist)、死角検知システム(Blind Spot Detect)など、多くの先進運転支援システムが利用できる。
Skoda Kodiaq Sportline/Kodiaq Scout ミッドサイズSUV
2017年3月のジュネーブモーターショーで初披露された、高性能指向のSportlineとオフロード指向のScoutは両方ともIAA 2017で展示され、SkodaブランドがSUVに注力していることを示した。Sportlineは、アルカンターラの表皮を使用したフロントスポーツシート、フェンダーやグローブボックスのバッジ、黒いルーフライン、ステンレスペダルなど、スポーティさを強調。エンジン、トランスミッション、パワーステアリングを制御する標準装備のドライブモードセレクトシステム(DMS)には4種のモード(Eco、Normal、Sport、Individual)が設定されている。オプションのAdaptive Dynamic Chassis Control (DCC)はダンパーを電子制御し、より快適でエキサイティングなドライブ体験を提供する。Sportlineは、8通りのエンジンとトランスミッションの組み合わせを提供する。エンジンの出力範囲は110 kW から140 kWで、MTまたはDCTと組み合わせが可能。
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Skoda Kodiaq Sportline | Skoda Kodiaq Scout |
Sportlineが性能を重視する一方、Scoutはオフロード走行に焦点を当てる。Scoutのフロントとリアのスポイラーは、9mm長くなり、デザインが新しくなった。Scoutの地上高は194mm、ランプブレークオーバーアングルは21.3度、アプロ―チアングルは20.1度、ディパーチャーアングルは22.8度。標準装備のOff-Road Assistシステムは電動シャシーシステムの調整を補助し、Rough-Roadパッケージは、アンダーボディ、エンジン、トランスミッションを保護する。標準装備の四輪駆動システムには、車軸への負荷を能動的に分配する電子制御の多板クラッチを採用。Scoutのエンジンは、出力110 kW から 140 kWの2種のガソリンエンジンと2種のディーゼルエンジンがある。
Skoda Vision E Concept SUVクーペEVコンセプト
自動車業界が代替燃料車へと移行していく中で、Skodaの製品ラインナップにおける電動化は、同社が掲げる戦略2025 Strategyの鍵となる。Vision EはSkoda初のEVコンセプトで、同社が2020年に発売する予定のフルEVのプレビューとなる。Vision Eは出力225kWの電気モーターで駆動し、最高速度は180 km/h。フロントアクスルとリアアクスルの間のフロア下に格納されたリチウムイオンバッテリーで500kmの走行が可能で、30分で80%の充電ができる。
Vision Eは、レベル3の自動運転を実現する機能を備えている。センサーには長距離用のLiDAR、3Dカメラ、中短距離用のレーダー探知機を採用。車車間・路車間通信がセンサーの機能を補完する。同時に、これらのシステムが、渋滞運転支援(Traffic Jam Assist)や高速道路運転時のAutopilot、自動駐車を行うCar Park Autopilotなどの先進運転支援システムを可能にする。またVision Eはリアルタイムの交通情報Online Traffic Information、複数の緊急コール用アプリケーション、ドライバーの視線を追う機能、運転前の準備をサポートするpreconditioning systemなど、コネクティビティとインフォテインメントシステムを備えている。
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Skoda Vision E | Skoda Vision E 内装 |
Vision Eのデザインはモダンさを強調し、乗員のために快適なインテリアを提供する。くさび形のボディに結合した非常に特徴的なラインは、動きを生み出している。クリスタルのような外観が特徴の三角形のマトリックスLEDヘッドランプなど、外装ランプのすべてにLEDが使用されている。内装では、Bピラーやトランスミッショントンネルをなくすことで、室内がより広くなった。個々に回転するシートは乗員同士の交流を容易にし、大型ガラスの表面と統合されたアンビエントライトでより温かいもてなしを体験できる。前席乗員と後席乗員用にある中央のタッチスクリーンとディスプレイは、それぞれの乗員の体験をカスタマイズすることができる。
PSAグループ:Citroen C3 Aircross、Opel Grandland Xでブランド攻勢を継続
CitroenとOpelはIAA 2017で自社ブランドのSUVを披露した。Citroen C3 AircrossとOpel Grandland Xは、それぞれのブランド攻勢の主力モデル。Citroenは多種多様なSUVモデルを発表し、Opelは2017年に新モデル7車種を投入する「7 in 17」計画を表明。Insignia GSiとInsignia Country Tourerは、Opelラインナップの多様性を強調した。
Citroen C3 Aircross コンパクトSUV
C3 Aircrossは新世代のコンパクトSUVで、さまざまな技術を用いたSUVの空間にパーソナライズされたオプションが組み合わせられる。全長4,150mm、全幅1,760mm、全高1,640mm、ホイールベース2,600mm。広いインテリア空間を提供し、同クラストップの室内高、広い足元スペース、410~520Lの荷室を備える。さらなるフレキシビリティを追加する機能として、2パートでスライドするシート、平らにたためる前席シートを採用している。90種類のエクステリアの組み合わせと5種類の内装デザインオプションのカスタマイズも特徴。
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Citroen C3 Aircross | Citroen C3 Aircross 内装 資料:Citroen |
C3 Aircrossでは、6種のエンジンが設定されている。どのエンジンもオプションで6速MTと組み合わせることができる。また、PureTech 110は新型6速電動ATとの組み合わせも可能。すべてのエンジンとも前輪駆動が標準。C3 Aircrossに搭載されているグリップコントロール(Grip Control)とヒルアシストディセント(Hill Assist Descent)システムは、さまざまな路面における操作性と走行性を向上させる。グリップコントロールシステムには、Standard、Sand、All-Road、Snow、Offの5種のモードがある。
Citroen C3 Aircross エンジン諸元 | ||||||
エンジン | PureTech 82 1.2L 3気筒 |
PureTech 110 1.2L 3気筒 |
Puretech 130 1.2L 3気筒 |
BlueHDi 90 1.6L 4気筒 |
BlueHDi 100 1.6L 4気筒 |
BlueHDi 120 1.6L 4気筒 |
---|---|---|---|---|---|---|
燃料 |
ガソリン
|
ガソリン
|
ガソリン
|
ディーゼル
|
ディーゼル
|
ディーゼル
|
最高出力 |
60 kW
|
81 kW
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96 kW
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66 kW
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73 kW
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88 kW
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C3 Aircrossは快適性と利便性という点で、乗員用の幅広いシートと、最高レベルの音響が提供できるよう設計された車室が特徴である。C3 Aircrossには12種のドライブアシスト・システムが搭載され、4種のコネクティビティ技術が投入されている。運転支援システムには、リアビジョンカメラ、ヘッドアップディスプレイ(HUD)、制限速度認識システム、死角検知システム、車線逸脱警告システムなどがある。コネクティビティの特徴として、ナビゲーションシステムConnect Nav 3D、緊急通報システムConnect Box、それにワイヤレス・スマートフォン充電器が挙げられる。
C3 Aircrossは、欧州では2017年10月に発売予定で、その後まもなく世界的に発売する予定。
Opel Grandland X クロスオーバーSUV
OpelとPSAが共同開発したGrandland Xは、スタイルと機能性を兼ね備えたモデルを提供することで、欧州におけるSUVセグメントの成長に追従することを狙っている。Grandland Xは、全長4,477mm、全幅1,844 mm、全高1,636mm、ホイールベース2,675mm。フロントグリルは中央のOpelエンブレムから細長いヘッドランプまで伸びたウイングレットにより、ワイドスタンスを際立たせている。ボディ下部に施されたクラッディングが、がっしりしたホイールアーチや19インチホイールと結合してクルマに活力を与えている。傾斜のあるルーフラインとフロントからリアへ流れるキャラクターラインにより、側面はスポーティな外観となっている。
ユーザーは発売時に、1.2Lのガソリンターボエンジン(出力96 kW、最大トルク230 Nm)と1.6Lのディーゼルエンジン(出力88 kW、最大トルク300 Nm)の2種のエンジンから選ぶことができる。いずれもスタート/ストップシステムが標準装備され、6速MTもしくは6速ATとの組み合わせが可能。その後に追加で、プラグインハイブリッドのパワートレイン、高性能ディーゼルエンジン、8速ATなど、さらに多くのオプションが設定される。オプションのグリップコントロール(Grip Control)はあらゆる走行条件おいてトラクションを向上させる機能。
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Opel Grandland X | Opel Grandland X 内装 |
パノラマサンルーフ、AGR認証のエルゴノミクス設計シートが、Grandland Xの快適性をサポート。新世代のIntelliLink、パーソナルアシスタントシステムOnstar、ワイヤレス・スマートフォン充電器などのコネクティビティが利便性を向上させる。その他Grandland Xに標準装備されたシステムには、カメラ方式の車線逸脱防止支援システム(Lane Departure Warning)、道路標識認識(Road Sign Recognition)、ヒルスタートアシスト(Hill Start Assist)などがある。オプションの先進運転支援システムには、自動緊急ブレーキ(AEB)の付いた前方衝突回避警報(FCW)、アダプティブクルーズコントロール(ACC)などがある。
Grandland XはPSAのフランスSochaux工場で生産され、価格は23,700ユーロから。
Opel:Insignia GSi セダン/Insignia Country Tourer 小型クロスオーバー
IAA 2017では、OpelのInsignia GSiとInsignia Country Tourerが両方とも世界初披露となり、スポーツセダンやオフロード・アドベンチャーを中心としたモデルを紹介した。Insignia GSiは、2.0L4気筒直噴ガソリンエンジン(出力191kW、最大トルク400Nm)と2.0L4気筒ツインターボ・ディーゼルエンジン(出力154kW、最大トルク480Nm)の2種のエンジンから選択が可能。どちらのエンジンもパドルシフト付き8速ATと組み合わせる。メカトロニクスFlexRideシャシーは、条件やドライビングスタイルによって、走行性能を調節し、標準装備のトルクベクタリング付き四輪駆動システムは、必要に応じてそれぞれの車輪に駆動力を分配する。大型のクローム・エアインテークとスポイラーが付いたリアフェイスはInsignia GSiの性能を向上させると同時に、スポーティな外観を際立たせる。
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Opel Insignia GSi | Opel Insignia GSi 内装 |
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Opel Insignia Country Tourer |
Insignia GSiが走行性能を重視する一方、Insignia Country Tourerはオフロード性能を強調する。フロントとリアのシルバーのスキッドプレートと結合した黒い保護クラッディングにより、Insignia Country Tourerは頑強な外観になっている。25mm高くなった地上高、Twinsterトルクベクトリングの四輪駆動システム、5リンク式リアサスペンションなどが、オフロード性能を向上させている。標準のリアディファレンシャルの代わりに、電子制御多板DCTを用いると、非常に高い精度で後輪に動力を伝達することが可能になる。当初のエンジンオプションは、2.0Lガソリンターボエンジン(出力191kW)、2.0 Lディーゼルツインターボエンジン(出力154kW)、2.0 Lディーゼルエンジン(出力125 kW)、1.5 Lガソリンターボエンジン(出力121kW)。
Insignia Country Tourerは2017年秋に発売、価格は34,885ユーロから。Insignia GSiは2017年10月から受注を開始する予定。どちらのモデルもドイツのRusselsheimで生産される。
Jaguar Land Rover:Jaguar E-PaceとLand Rover Discovery SVXのSUVラインナップを披露
IAA 2017におけるJaguar Land Roverの展示は、2台の異なるSUVにスポットを当てている。JaguarのコンパクトSUV、E-Paceは性能と実用性を兼ね備え、Land Rover Discovery SVXは全地形走行性能を強調している。
Jaguar E-Pace コンパクトSUV
2017年7月に発表されたE-Paceは、IAA 2017で初披露となった。E-PaceはJaguarのスポーツカー、F-Typeからスタイリングデザインを取り入れたコンパクトSUVで、動力性能と利便性・実用性を合わせ持つ。伝統的なJaguarのグリル、がっしりとしたプロポーション、フロントとリアの短いオーバーハング、流れるルーフラインにより、E-Paceは確固たるスタンスを構えている。 E-Paceは、全長4,395mm、全幅1,983mm、全高1,649mm、ホイールベース2,681mm。内装は革のフェイシアと内張り、クロームトリム、カスタマイズ可能なインテリア照明などが特徴で、快適性と高級感を出している。
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Jaguar E-Pace | Jaguar E-Pace 内装 資料:Jaguar |
E-PaceはJaguarで初めてJLRのオールアルミニウム製2.0Lガソリン/ディーセルエンジンIngeniumを搭載したモデル。D150とD180のエンジンは、6速MTを組み合わせることが可能。9速ATはすべてのエンジンと組み合わせることができる。すべてのエンジンオプションに四輪駆動システムを設定、D150エンジンは前輪駆動システムも選択できる。エンジンのトルクをほぼすべてリアアクスルに伝達させることができるActive Drivelineは、P300とD240にオプション設定される。
Jaguar E-Pace エンジン諸元 | |||||
エンジン | D150 2.0L 4気筒ターボ |
D180 2.0L 4気筒ターボ |
D240 2.0L 4気筒ターボ |
P250 2.0L 4気筒ターボ |
P300 2.0L 4気筒ターボ |
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燃料 |
ディーゼル
|
ディーゼル
|
ディーゼル
|
ガソリン
|
ガソリン
|
最高出力 |
110 kW
|
132 kW
|
177 kW
|
184 kW
|
221 kW
|
最大トルク |
380 Nm
|
430 Nm
|
500 Nm
|
365 Nm
|
400 Nm
|
0-100 km/h 加速タイム |
10.1/10.7/10.5 秒
(Manual FWD/Manual AWD/Auto) |
9.9/9.3 秒
(Manual/Auto) |
7.4 秒
|
7.0 秒
|
6.4 秒
|
E-Paceは容量577Lの荷室を備えている。後部シートを折りたたむと収納スペースは1,234Lまで拡大する。利便性の向上については、12Vの充電ポイントと車内の2カ所にあるUSB充電ポートが挙げられる。またE-Paceは、10インチのタッチスクリーンが付いた新世代インフォテインメントシステムTouch Proを搭載している。先進運転支援システムについては、ドライバーモニタリング(Driver Condition Monitor)、緊急ブレーキ(Emergency Braking)が標準装備で、他に死角検知(Blind Spot Assist)、前方モニタリング(Forward Traffic Monitor)、駐車支援(Park Assist)が利用可能である。
E-Paceは2017年冬に発売され、製造契約を締結したMagna SteyrのオーストリアGraz工場で生産される予定。2018年には中国市場向けにChery Jaguar Land Roverの常熟工場で生産される予定。
Land Rover Discovery SVX ミッドサイズSUV
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Land Rover Discovery SVX |
IAA 2017で披露されたLand RoverのDiscovery SVXは、特に厳しいオフロード条件に適合する車両として、同社のSpecial Vehicle Operations部門により設計された。第5世代Discoveryはオフロード性能を向上させるため、アルミニウム製のアーキテクチャーが強化された。アーキテクチャーと4コーナーのエアサスペンションシステムが上げ、アプローチアングル、ディパーチャーアングル、ランプブレークオーバーアングルを向上。側壁に高さがあるGoodyearの32インチWranglerオールテレーンタイヤを採用することにより、接触圧を減少し、柔らかい地面での性能を向上している。
Discovery SVXは、スーパーチャージャー付き5.0LV8ガソリンエンジン(出力386kW、最大トルク625Nm)を搭載、ツインスピード・トランスファーボックスを備えた8速ATを組み合わせる。油圧アクティブロールコントロールシステムがホイールアーティキュレーションを上げ、車体制御を向上させて、ボディロールを抑え、オフロード条件におけるトラクションが向上する。この他の動力システムには、ヒルディセント・コントロール(HDC)、トラクション・コントロールシステム(TCS)、アダプティブ・ダイナミクス、ダイナミック・スタビリティコントロール(DSC)、オールテレイン・プログレス・コントロール(ATPC)がある。
Discovery SVXは英国Coventry近郊にあるLand Rover Special Vehicle Operationsのテクニカルセンターで2018年に生産が開始される。
Renault:Megane R.S.で高性能、コンセプトカーSymbiozでコネクティビティをアピール
IAA 2017におけるRenaultの展示は、一般的なモデルよりも特殊な車両に焦点を当てている。Megane R.S.は、性能やドライビングの楽しさを強調し、コンセプトカーSymbiozは、未来のクルマがどのように人の日常生活と一体化し、家とつながり、新しいモビリティ体験を提供できるか、ということを示している。
Renault Megane R.S. 高性能ハッチバック
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Renault Megane R.S. |
Renaultはフランクフルト・モーターショーで新しいパワートレインを強調した第3世代のMegane R.S.を発表した。シリンダーヘッド、エアフィルター、ターボチャージャーを改良し、新型のターボチャージャー付き1.8L 4気筒直噴ガソリンエンジンは出力205kW、最大トルク390Nmを発揮する。新型エンジンは、6速MTもしくはデュアルクラッチ6速ATとの組み合わせが可能。Megane R.S.は同セグメントで初めて俊敏性とコーナリングを向上させる四輪操舵システム4Controlを標準搭載したモデルという点が注目される。フロントとリアの油圧バンプストップ、前輪独立懸架式サスペンション、リミテッド・スリップ・ディファレンシャルなどが操舵性を向上させる。 MULTI-SENSEシステムには5種のドライブモード(Comfort, Normal, Sport, Race, Perso)がある。
Megane R.Sは性能向上とともに、レーシングカーの伝統を引き継ぐデザインとなっている。Megane GTに比べ、Megane R.S.はフェンダーやトラックが幅広くなっている。フロントの幅広いエアインテークと前輪の後ろにあるベントはエンジン冷却機能を向上させ、リアディフューザーと新型リップスポイラーはダウンフォースを高める。フロントバンパーのF1スタイルのブレードはRenault Sportのホールマークとしての役割を果たし、ボディの中でもひと際目を引く。フォグランプ、コーナリングランプ、ヘッドランプに使われているLEDライトシステムにより、照明機能も改善された。内装では、フロント・スポーツシートがスポーティさを際立たせ、R-Link 2マルチメディアシステムと様々な運転支援システムが日常使用における実用性を提供している。
Megane R.S.は2017年12月に受注を開始する予定。
Renault Symbioz セダンコンセプト
コンセプトカーSymbiozは、未来のクルマがどのように家と人をつなぐのか、というコンセプトを示すために、家のリビングルームに似せた空間に展示された。リビングルームのデザインから着想を得た内装で、Symbiozは、家で使われているのと同じ材料を使い、もう一つの部屋という位置づけである。車室内の光量を最大限にするため、光沢のある表面にはすべて透明なガラスが使われている。さらにリビングルームに似せて、小さなスチールフレームのテーブルが座席の間に展開する。伸縮可能なダッシュボードと回転するフロントシートは、Bピラーをなくしたことや観音開きのドアなどと共に、そこでリラックスできるような、広い魅力的な空間を提供する。車を運転しないときには、快適性を向上させるため、前席シートはアームチェアに変わる。
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Renault Symbioz | Renault Symbioz 内装 |
Symbiozではドライビング・アプリケーションと乗員の利便性という両方の点で、コネクティビティが重要な役割を果たしている。道路上では、事故や渋滞などの問題に遭遇する前に警告することができる。レベル4の自動運転技術を見据えて、自動運転で料金所を通過することでもできる。Symbiozは、どの座席にいても乗員を認識し、パーソナライズされたメディアやサービスを提供する。シートベルト・コントロール・スクリーンは、天気などの情報を乗員に提供し、乗員は家にあるテレビ、サーモスタット、冷蔵庫など接続された機器を離れたところからコントロールすることが可能になる。ダッシュボードがある位置に埋め込まれた、幅80mmのUltra-High-DefinitionのOLEDディスプレイに情報が表示される。
SymbiozはRenaultのゼロ・エミッション戦略に沿ったフルEVで、リアアクスルの各車輪に1つずつ、2つの永久磁石モーターを使用する後輪駆動システムを採用、出力500 kW、最大トルク660 Nmを発揮する。72kWhのバッテリーは、航続距離500kmで、20分で80%の充電が可能。誘導充電システムを通じて、自動で充電することもできる。スマートグリッドの一環として、Symbiozは週末ドライブ用に充電、または家庭の電力使用ピーク時や停電時に家電製品へ電力を供給するなど、システムのニーズに合わせて、電力を分配することができる。
Renaultは2017年末にSymbiozをベースにした試乗車が利用できると発表した。コンセプトカーに基づく量産車は2023年に披露される見通し。
Ford:EcoSportとMustangの新型バージョンを展示
FordがIAA 2017で展示した車両には、欧州初披露となるリニューアルモデルが含まれる。新型EcoSportは内装を改良して、新たな技術を導入。新型Mustangは性能を向上する拡張機能を追加した。
Ford EcoSport サブコンパクトクロスオーバー
Fordは近年の欧州におけるSUVセグメントの成長に注目し、新型EcoSportで攻勢をかける。内装はユーザーフレンドリーなコントロールやソフトタッチ素材など、多くの変更点が特徴的。4.2インチのデジタルインストルメントクラスターと共に、中央に配置されたタッチスクリーンがモダンな内装にしている。EcoSportで利用できる新機能には、B&O PLAYサウンドシステム、Adjustable Speed Limiter(ASL)付きのクルーズコントロール、リアビューカメラ、死角検知システム(BSD)、コネクティビティとしてSYNC 3がある。エクステリアでは、新デザインのバンパー、大径ホイール、新デザインのテールランプ、コントラストをなすルーフカラーのオプションなどが、EcoSportをクリーンな外観に仕立てている。
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Ford EcoSport | Ford EcoSport 内装 資料:Ford |
EcoSportの発売当初は、1.0L EcoBoostガソリンエンジンと1.5L TDCiディーゼルエンジンの2種のエンジン出力を設定する予定。新たに追加する1.5LEcoBlueエンジンはエミッション削減を実現し、2018年に投入する予定。すべてのエンジンは6速MTとの組み合わせになるが、出力92 kWのEcoBoostは6速ATとの組み合わせも可能。新型1.5L EcoBlueエンジンは、必要に応じて20ミリ秒以下で前輪と後輪に半々ずつトルク配分できるIntelligent AWDを初めて採用する。
Ford EcoSport エンジン諸元 | |||||
エンジン | 1.0L 3気筒 EcoBoost* |
1.0L 3気筒 EcoBoost |
1.0L 3気筒 EcoBoost |
1.5L 4気筒 EcoBlue** |
1.5L 4気筒 TDCi |
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Fuel |
ガソリン
|
ガソリン
|
ガソリン
|
ディーゼル
|
ディーゼル
|
Power |
74 kW
|
92 kW
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103 kW
|
92 kW
|
74 kW
|
*2018年以降に発売
** 2018年半ばにエンジン更新、スペックは同じで排出ガス量を低減
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1.0-liter EcoBoost エンジン | 1.5-liter EcoBlue エンジン |
新型EcoSportは、2017年末に欧州市場で発売され、ルーマニアのCraiova工場で生産される予定。
Ford Mustang スポーツカー
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Ford Mustang |
フランクフルトで展示された新型Mustangは、パワーと性能が向上した点が特徴。高圧直噴と低圧ポート燃料噴射システムのデュアルフューエルにより出力を向上した331kWの5.0L V8エンジンと、オーバーブースト機能により290 kWを出力する新型2.3L EcoBoostエンジンの2種が選択可能。6速MTのほか、リアルタイム・アダプティブ・シフトスケジューリングを採用して燃費と加速を向上する新型10速ATをそれぞれのエンジンに組み合わせることが可能。新たに採用するMagneRideサスペンションは、ダンピング抵抗の増減を電子制御するフルイドを通じて道路状況にすばやく順応することができる。
Mustangのエクステリアは、エアベントと一体化したロワーフードとデザインが変更されたロワーグリルが特徴。どちらもMustangのアグレッシブな外観を際立たせ、空力性能を向上させる。LEDヘッドランプ、デイタイムランニングライト、方向指示器、3D tri-barテールランプなどが標準装備される。新たに導入された技術には、カスタマイズ可能な12インチのインストルメントクラスターとMustangの性能と動力をドライバーの好みに合わせて設定できるカスタマイズ可能なドライブモードがある。先進運転支援システムには、歩行者検知機能が付いた衝突回避アシスト (Pre-Collision Assist)、アダプティブクルーズコントロール(ACC)、ディスタンスアラート(Distance Alert)がある。
新型Mustangは欧州市場で2018年に発売が開始される予定。
SEAT:Aronaで製品ラインナップを拡大
IAA 2017で展示された多くの他ブランドと同様に、SEATもSUVを強調する選択としてAronaを展示した。AronaはSEAT史上最大のブランド攻勢をかける主力商品として、フランクフルトで初披露された。SEATがAronaとIbizaの研究開発に合計9億ユーロを投資したことは注目に値する。
SEAT Arona コンパクトクロスオーバーSUV
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SEAT Arona |
SEAT最大のブランド攻勢の一環として、コンパクトクロスオーバーのAronaは、同社が拡大しているSUVラインナップの中で、大型のAtecaを補う。AronaはVWのMQB A0プラットフォームを使ったSEATで2車種目のモデルで、コンパクトクロスオーバーのセグメントに投入する最初のモデル。Aronaは、全長4,138mm、全高1,552mm、全幅1,780 mm、ホイールベース2,566mm。この高さがオフロードの性能を向上させ、乗員により広い頭上空間を提供している。荷室容量は400L。クロスオーバーとしてのポジションを強調し、外観は黒で強調されたバンパー、ホイールアーチ、サイドスカートで際立たせている。ユーザーは、ルーフとロワーボディで分けたツートンカラーも選択可能。
Aronaは、3種のガソリンエンジンと、2種のディーゼルエンジン、2018年に投入予定のCNGエンジンがある。すべてのエンジンに、直噴式、ターボコンプレッサー、スタート/ストップシステムが採用されている。Aronaは前輪駆動システムのみ。フロントアシスト(Front Assist)、アダプティブ・クルーズ・コントロール(ACC)、疲労検知システム(Fatigue Detection)などの運転支援システムを装備。さらにリアカメラが運転操作をアシストする。8インチのタッチスクリーン、ワイヤレス充電器や、Apple CarPlay、Android Auto、MirrorLinkと互換性のあるインフォテインメントシステムも備える。
SEAT Arona エンジン諸元 | ||||||
エンジン | 1.0L 3気筒 TSI | 1.0L 3気筒 TSI | 1.5L 4気筒 TSI | 1.6L 4気筒 TDI | 1.6L 4気筒 TDI | 1.0 TSI* |
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燃料 |
ガソリン
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ガソリン
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ガソリン
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ディーゼル
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ディーゼル
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CNG
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最高出力 |
70 kW
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85 kW
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110 kW
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70 kW
|
85 kW
|
88 kW
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トランスミッション |
5速MT
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6速MT
7速DCT |
6速MT
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5速MT
7速DCT |
6速MT
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N/A
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*2018年投入
AronaはスペインのMartorell工場で生産され、すでに発売している。
Dacia:人気のコンパクトSUV、Dusterの次世代モデルを投入
世界初公開となった第2世代のDusterは、DaciaがIAA 2017に出展した中核的なプラットフォームを含む複数バージョンのモデルの中でも主力の位置にある。人気が高いDusterはDaciaのアイコン的SUVで、2010年に発売されて以来、100万台以上を売り上げた。
Dacia Duster コンパクトSUV
第2世代のDusterは、内装デザインを一新、エクステリアを改良して、装備を追加する一方で、依然として購入しやすい価格で提供することで、オリジナルモデルの人気をさらに高める狙いがある。前モデルとの継続性を保つために、エクステリアの変更は、ごくわずかに留まった。新型Dusterのサイズは旧型とあまり変わらず、全長4,300mm、全高1,603mm、全幅1,800mm。ライトの間をあけたことで、フロントエンドとリアエンドが幅広くなったように見える。サイドから見ると、高いベルトラインが頑強な印象を与え、またフロントガラスが100mm前面に押し出され、より傾斜がつき、車室が長くなった。
Dusterの内装は、実用性と快適性を向上させるために完全に新しいデザインとなった。新型のS字型ダッシュボードは、より垂直な角度になり、ドライバーにフォーカスしている。シートは、新しいフレーム、より高密度のフォーム、調節可能な新型ヘッドレストを採用している。新型のMediaNav Evolutionタッチスクリーンは、操作しやすいように、センターコンソールのより高い位置に埋め込まれている。ステアリングホイールの高さと位置は調節可能。荷室内部の収納スペースは合計28.6Lで、旧型モデルよりも5.8L大きい。新たに搭載されたシステムには、マルチビューカメラシステム、死角検知 (Blind Spot Warning)、キーレスエントリー、フルオートエアコンなどがある。
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Dacia Duster | Dacia Duster 内装 |
新型Dusterは、2種のガソリンエンジンと2種のディーゼルエンジンを、5速MTもしくは6速MT、6速ATと組み合わせ、旧型と同じエンジンとトランスミッションのオプションを提供している。前輪駆動システムと四輪駆動システムが選択可能。地上高が210mm、アプロ―チアングルが30度、ディパーチャーアングルが33度あり、手ごろな価格にもかかわらず、オフロード性能も実現している。ヒルディセント・コントロール(HDC)とヒルスタート・アシスト(HAC)システムにより、坂道での操作性がさらに向上した。
Dacia Duster エンジン諸元 | ||||
エンジン | SCe 115 4気筒 1.6L | TCe 125 4気筒 1.2L | dCi 90 1.5L | dCi 110 4気筒 1.5L |
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燃料 | ガソリン | ガソリン | ディーゼル | ディーゼル |
最高出力 | 85 kW | 92 kW | 66 kW | 80 kW |
最大トルク | 156 Nm | 205 Nm | 220 Nm | 260 Nm |
Dusterは2018年に発売が開始され、ベース価格は約10,000ユーロとなる見込み。
Borgward:コンセプトカーIsabellaで伝統を復活
Borgwardは IAA 2017でSUVのBX5やBX7も展示しているが、今回初披露となるコンセプトカーIsabellaが注目される。旧Borgwardが製造したクラシックモデルの名前を共有したIsabellaコンセプトは、可能性のある将来のモデルを示した現代的なデザインスタディとなっている。
Borgward Isabella スポーツクーペコンセプト
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Borgward Isabella Concept |
Isabellaコンセプトは歴史と伝統とモダンを融合したモデルとして表現され、近年復活を果たした自動車メーカーがこれから進むべき方向性を示している。Isabellaコンセプトは4ドア、4シートのクーペで、電動パワートレインを搭載している。空力特性を持つコンポーネントや冷却用エアインレットなどからも見てとれるように、性能を重視したデザインとなっている。全長5,000mm、全高1,400mm、全幅は1,900mmで、流れるような形状とシャープなラインが融合し、ユニークな外観を持つ。他に注目すべき点は、グリルがないこと、特徴的なヘッドランプとテールランプ、リアを包み込む温室のようなガラスなど。
Isabellaコンセプトのドアはフロント側とリア側にスライドし、未来を感じさせるインテリアが現れる。特筆すべきは、シンプルなデザインの内装で、さまざまな機能をコントールするためのボタンやノブがまったくない点である。その代わりに、本来センタースタックやコンソールがあるべき場所に、オーバーラップタッチスクリーンが埋め込まれている。ステアリングホイールのデザインはクリーンで、コントロールデバイスがないのも特徴。光あふれるインテリアを温室のようなガラスが包み、よりモダンな美しさを演出している。
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