日本メーカーの2013年度業績見通し:相次ぐ上方修正

トヨタは過去最高水準の営業利益を計画、日産は下方修正

2013/11/14

要 約

 日本メーカー各社は、2013年度当初は、円高の修正、好調な米国市場、堅調な国内市場を背景に、過去最高水準の販売台数・利益計画を立てていた。上半期(4月-9月)は全社増収、営業利益も日産/ダイハツを除いて全社増益を計上。10社合計の連結販売台数は前年同期比0.5%増の1,162万台、売上高は同14.5%増の28.6兆円、営業利益は同56.1%増の約2.3兆円を記録した。

 各社は上期決算発表時に、想定為替レートを円安方向へ変更し、タイ/インドネシアなどアジア市場の変調を受けて通年計画の見通しを修正した。10社合計で見ると、連結販売台数は当初計画比24万台減の2,459万台(前年同期比5.2%増)、売上高は同1.5兆円増の59.0兆円(同14.0%増)、営業利益は同4,380億円増の約4.4兆円(同50.0%増)へ修正。

 通年計画の修正の仕方は各社まちまちであり、富士重とダイハツは、販売台数/売上高/営業利益を当初から過去最高の更新を計画していたが、全てをさらに上方修正。特に富士重の営業利益は、過去最高を記録した2012年度の約2.3倍の2,780億円となる見通し。

 トヨタ/マツダは売上高/営業利益を大幅上方修正。トヨタは当初見通しと比べて、売上高を1.5兆円増の25兆円、営業利益を4,000億円増の2.20兆円へ見通しを引き上げ、経済危機前の2007年度の営業利益2.27兆円に迫る水準。

 一方日産は、販売台数/売上高/営業利益を全て下方修正。アジア/ロシア/ブラジルなど新興国での販売減少、米国などでのリコール費用が発生したことなどが要因。

 

 

日本メーカーの2013年度見通し(数値の色塗り(太字)は過去最高を示す)

 四輪車売上台数(千台)連結売上高(億円)営業利益(億円)
2013年度 計画 (当初)2013年度計画 (修正計画)2013年度 計画 (当初)2013年度計画 (修正計画)2013年度 計画 (当初)2013年度計画 (修正計画)
トヨタ 9,100 9,100 維持 235,000 250,000 上方修正 18,000 22,000 上方修正
日産 4,889 4,797 下方修正 103,700 101,900 下方修正 6,100 4,900 下方修正
ホンダ 4,430 4,430 維持 121,000 121,000 維持 7,800 7,800 維持
スズキ 2,803 2,708 下方修正 28,000 28,000 維持 1,500 1,700 上方修正
マツダ 1,120 1,130 上方修正 24,800 26,500 上方修正 1,200 1,600 上方修正
三菱 1,169 1,111 下方修正 22,700 21,300 下方修正 1,000 1,000 維持
ダイハツ 1,067 1,099 上方修正 18,000 18,500 上方修正 1,350 1,370 上方修正
富士重工 752 807 上方修正 20,500 23,000 上方修正 1,800 2,780 上方修正
いすゞ 567 503 下方修正 19,200 18,200 下方修正 1,800 1,800 維持
日野 175 170 下方修正 16,200 16,800 上方修正 850 1,000 上方修正
10社合計 24,830 24,586   574,900 589,900   39,200 43,580  
資料:各社の決算短信と決算発表資料
(注)
合計欄には、トヨタとダブルカウントになるダイハツと日野の連結数値を含まない。

 

関連レポート: トヨタ:2013年度に経済危機前の最高利益水準へ回復 (2013年11月)



連結販売台数:下半期の販売拡大で、2年連続過去最高の2,459万台を計画

  日本メーカー10社の2013年度通年の、連結販売は2,459万台と2年連続過去最高を更新する見通し(前年度比5.2%増)。日本・北米では販売計画を上方修正したものの、「アジア及びその他地域」での市場低迷を補えず、当初計画からは約24万台引き下げた。

 見通しを引き上げたのはマツダ/ダイハツ/富士重。3社とも海外販売が好調であり、富士重は販売の半数を占める北米販売計画を5万台以上引き上げた。見通しを維持したのはトヨタとホンダ。トヨタは国内販売の見通しを引き上げたものの、タイ/インドネシアを中心とするアジアでの販売計画を引き下げた。ホンダは当初の予定通り進捗している。

 見通しを引き下げたのは日産/スズキ/三菱/いすゞ/日野。各社とも、タイの初回購入支援策が2012年に終了したことに伴う需要減の影響を想定より多く受け、アジアでの販売計画を引き下げた。また、日産はロシア/ブラジル/インドで販売が伸びていないとしている。

 下方修正が一部で行われたものの、マツダ/三菱/いすゞを除く各社が過去最高の販売台数を計画している。

 2013年度上半期の連結販売台数は、10社合計で前年同期比0.5%増の1,162万台。日本国内では、エコカー補助金の終了のマイナスの影響を、軽自動車の販売増加などで最小限にととどめ、同3.8%減の237万台を販売。海外では北米市場の拡大等で1.7%増の926万台を販売した。メーカー別では富士重工は、ただ1社、2桁増の同12.9%増の39.3万台を販売した。各社とも下半期でのさらなる販売拡大を目指す。

日本の自動車メーカー10社の四輪車連結販売台数

(千台)

  (参考)
2007
年度
2011
年度
2012
年度
2013年度
(計画)
上半期 下半期
2012
年度
2013
年度
2012
年度
2013
年度
(計画)
当初 上半期
決算
発表時
四輪車
売上
台数
トヨタ 8,913 7,352 8,871 9,100 9,100 4,516 4,468 4,355 4,632
日産 3,698 4,456 4,533 4,889 4,797 2,197 2,164 2,336 2,633
ホンダ 3,925 3,108 4,014 4,430 4,430 1,995 2,046 2,019 2,384
スズキ 2,406 2,560 2,660 2,803 2,708 1,275 1,273 1,385 1,435
マツダ 1,240 1,016 1,053 1,120 1,130 502 524 551 606
三菱 1,337 1,001 987 1,169 1,111 478 499 509 612
ダイハツ 945 973 1,042 1,067 1,099 529 519 513 580
富士重工 597 640 724 752 807 348 393 376 414
いすゞ 509 381 534 567 503 248 255 286 248
日野 112 129 155 175 170 76 79 79 91
10社合計 22,624 20,514 23,376 24,830 24,586 11,559 11,622 11,817 12,964
四輪車
国内
売上
台数
トヨタ 2,188 2,071 2,279 2,120 2,230 1,192 1,101 1,087 1,129
日産 684 639 620 632 652 294 304 326 348
ホンダ 615 588 692 825 825 354 320 338 505
スズキ 673 596 672 660 682 341 341 331 341
マツダ 257 226 226 228 232 115 116 111 116
三菱 214 152 134 148 148 63 66 71 82
ダイハツ 571 606 655 634 664 338 322 317 342
富士重工 209 172 163 156 170 72 87 91 83
いすゞ 74 54 63 63 70 30 32 33 38
日野 46 37 44 45 47 20 21 24 26
10社合計 4,914 4,498 4,849 4,832 5,009 2,461 2,367 2,388 2,642
四輪車
海外
売上
台数
トヨタ 6,725 5,281 6,592 6,980 6,870 3,324 3,367 3,268 3,503
日産 3,013 3,817 3,913 4,257 4,145 1,903 1,861 2,010 2,284
ホンダ 3,310 2,520 3,322 3,605 3,605 1,641 1,726 1,681 1,879
スズキ 1,732 1,964 1,989 2,143 2,026 934 932 1,055 1,094
マツダ 983 790 827 892 898 387 408 440 490
三菱 1,123 849 853 1,021 963 415 433 438 530
ダイハツ 374 368 387 433 435 191 197 196 238
富士重工 388 468 561 596 637 276 305 285 332
いすゞ 435 327 471 504 433 218 223 253 210
日野 66 92 111 130 123 56 58 55 65
10社合計 17,709 16,016 18,528 19,998 19,577 9,098 9,255 9,430 10,322
資料:各社の決算短信と決算発表資料。
(注)1.
Daimler 子会社の三菱ふそう、Volvo 子会社のUDトラックスは、決算を開示していない。
2.
トヨタとホンダは米国会計基準。”三菱” は三菱自動車。
3.
10社合計には、 トヨタとダブルカウントになるダイハツと日野の連結数値を含まない(後出表も同じ) 。連結売上台数には、生産用部品台数を一部に含む。
4. トヨタは、中国合弁会社など非連結会社の出荷分を含めたグループ総販売台数では、2013年度は1010万台を計画。2012年度実績は969.2万台。
5.
日産の2013年度上半期実績・計画は、発表のグローバル販売台数からの試算値。グローバ ル販売台数は小売ベースで、生産用部品として出荷し、持分法適用の在外会社で組立てた台数を含んでいる。
6. ホンダは2012年度より、売上台数の開示範囲を変更。従来は「(A) ホンダと連結子会社の販売台数」に「(B)持ち分法適用子会社への生産用部品販売台数」を加えた台数を開示してきたが、(A)のみを「連結販売台数」として2012年度より開示する。(A)と「持ち分法適用子会社の販売台数」を合わせたものを「グループ販売台数」として、新たに開示。上表は、2011年度より、「グループ販売台数」を掲載している。
7.
スズキの売上台数は OEM 供給車を含まないスズキブランド車の台数。2013年度の海外販売は一部、スズキによる予想値を含む。
8.
三菱自動車は2011年度より、売上台数は自社ブランド車のみの小売台数を利用。同社は2011年度より売上台数のカウント方法を変更し、新たな(卸売)売上台数にはOEM供給台数を含んでいる。
9.
ダイハツと日野の売上台数は自社ブランド車のみ (トヨタの台数には、ダイハツと日野を含んでいる)。共に2011年度分よりグローバル販売台数を利用。

10.

いすゞの2007年度には、海外連結子会社 8社の15ヶ月決算を含む (12ヶ月ベースの海外売上台数は 385千台)。

11.

2013年度下半期の計画値は各社発表の2013年度の通年計画と上半期実績からの試算値。

日本の乗用車メーカー7社の地域別販売台数

(千台)

  トヨタ 日産 ホンダ スズキ マツダ 三菱 富士重工 7社合計
日本 2007年度 2,188 721 615 673 256 219 209 4,881
2008年度 1,945 612 556 665 219 168 179 4,344
2009年度 2,163 630 646 622 221 171 171 4,624
2010年度 1,913 600 582 588 206 164 158 4,211
2011年度 2,071 655 588 596 206 152 172 4,440
2012年度 2,279 647 692 672 216 134 163 4,803
2013年度計画
(当初)
2,120 660 825 660 220 148 156 4,789
2013年度計画
(上半期決算時)
2,230 680 825 682 225 148 170 4,960
北米 2007年度 2,958 1,352 1,850 n.a. 406 160 210 6,936
2008年度 2,212 1,133 1,496 85 347 119 207 5,599
2009年度 2,098 1,067 1,297 41 307 88 250 5,148
2010年度 2,031 1,245 1,458 33 342 94 307 5,510
2011年度 1,872 1,404 1,323 32 372 106 309 5,418
2012年度 2,469 1,466 1,731 30 372 85 390 6,543
2013年度計画
(当初)
2,640 1,610 1,795 3 415 100 420 6,983
2013年度計画
(上半期決算時)
2,630 1,650 1,795 n.a. 415 107 471 7,068
欧州 2007年度 1,284 636 391 n.a. 327 341 86 3,065
2008年度 1,062 530 350 302 322 272 78 2,916
2009年度 858 517 249 281 239 169 39 2,352
2010年度 796 607 198 244 212 218 60 2,335
2011年度 798 713 158 223 183 218 55 2,348
2012年度 799 660 171 197 172 181 61 2,241
2013年度計画
(当初)
830 720 185 220 200 212 54 2,421
2013年度計画
(上半期決算時)
840 660 185 211 200 206 50 2,352
アジア
及び
その他
地域
2007年度 2,483 1,061 1,069 n.a. 374 640 92 n.a.
2008年度 2,348 1,136 1,115 1,253 373 507 92 6,824
2009年度 2,118 1,301 1,200 1,407 426 532 103 7,087
2010年度 2,568 1,733 1,274 1,778 513 511 132 8,509
2011年度 2,611 2,073 1,039 1,710 486 525 104 8,548
2012年度 3,324 2,141 1,420 1,761 475 587 110 9,818
2013年度計画
(当初)
3,510 2,310 1,625 1,920 500 709 121 10,695
2013年度計画
(上半期決算時)
3,400 2,210 1,625 1,815 495 650 116 10,311
合計 2007年度 8,913 3,770 3,925 2,406 1,363 1,360 597 22,334
2008年度 7,567 3,411 3,517 2,305 1,261 1,066 555 19,682
2009年度 7,237 3,515 3,392 2,350 1,193 960 563 19,210
2010年度 7,308 4,185 3,512 2,643 1,273 987 657 20,565
2011年度 7,352 4,845 3,108 2,560 1,247 1,001 640 20,753
2012年度 8,871 4,914 4,014 2,660 1,235 987 724 23,405
2013年度計画
(当初)
9,100 5,300 4,430 2,803 1,335 1,169 752 24,889
2013年度計画
(上半期決算時)
9,100 5,200 4,430 2,708 1,335 1,111 807 24,691
資料:各社の決算短信と決算発表資料。
(注)1.
トヨタ、スズキ、富士重工は連結売上台数ベース。
2.
日産は、グローバル販売台数 (生産用部品として出荷され、在外持分法適用会社で組立した車両を含む)。
3.
ホンダは、2010 年度までは売上台数ベース、2011年度からグループ販売台数ベース。
4.
マツダは、グローバル販売台数 (マツダブランドで販売される小売台数の全て)。
5. 三菱自動車は小売ベース(2010年度実績より新カウント方式を採用)。

 



売上高:当初計画より1.5兆円上方修正し、59兆円を計画

 2013年度、日本自動車メーカー10社の連結売上高は、前年度比14.0%増の59.0兆円を計画。当初計画に比べて、販売台数は下方修正されたのに対して、売上高は合計で約1.5兆円の上方修正。当初計画より、円安が進んだことが要因。

 上方修正したのはトヨタ/マツダ/ダイハツ/富士重/日野の5社。特にトヨタは当初計画比1.5兆円の大幅上方修正。維持したのがホンダ/スズキの2社。下方修正したのは、販売台数計画でも下方修正をした日産、三菱、いすゞの3社。日産は、連結方法変更前の方式での試算値では、当初計画を維持しており、過去最高の売上高を計上する見通し。

 ホンダ/ダイハツ/富士重/日野も過去最高の売上高を計画している。

 10社合計の、2013年度上半期の連結売上高は全社増収で、前年同期比14.5%増の28.6兆円。増加幅が大きいのは富士重工(25.3%増)、マツダ(22.6%増)、ホンダ(21.6%増)。特にホンダは販売台数の増加幅(2.6%)に比べて、売上高の増加幅(21.6%)が大きかった。

 

日本の自動車メーカー10社の連結売上高

(億円)

  (参考)
2007
年度
2011
年度
2012
年度
2013年度(計画) 上半期 下半期
2012
年度
2013
年度
2012
年度
2013
年度
(計画)
当初 上半期決算
発表時
売上高 トヨタ 262,892 185,837 220,641 235,000 250,000 109,083 125,374 111,558 124,626
日産(注2) 108,242 94,090 96,296 103,700 101,900 45,468 47,562 50,828 54,338
ホンダ 120,028 79,481 98,779 121,000 121,000 47,072 57,243 51,707 63,757
スズキ 35,024 25,122 25,783 28,000 28,000 12,268 13,702 13,515 14,298
マツダ 34,758 20,331 22,053 24,800 26,500 10,235 12,543 11,818 13,957
三菱 26,821 18,073 18,151 22,700 21,300 8,600 9,290 9,551 12,010
ダイハツ 17,026 16,313 17,649 18,000 18,500 8,627 9,001 9,022 9,499
富士重工 15,723 15,171 19,130 20,500 23,000 8,980 11,256 10,150 11,744
いすゞ 19,248 14,001 16,556 19,200 18,200 7,801 8,752 8,755 9,448
日野 13,686 13,146 15,414 16,200 16,800 7,454 8,354 7,960 8,446
10社合計 622,738 452,105 517,389 574,900 589,900 249,507 285,722 267,882 304,178
国内
売上高
トヨタ 61,362 56,621 55,026            
日産 21,878 19,466 19,041     9,273 9,266 9,768  
ホンダ 15,858 15,179 16,530     8,496 7,819 8,034  
スズキ 9,814 9,868 10,409 9,800 10,000 5,151 5,043 5,258 4,957
マツダ 8,801 5,602 5,880 5,900 6,100 2,945 3,052 2,935 3,048
三菱 4,885 3,571 3,295 4,700 4,700 1,549 2,026 1,746 2,674
ダイハツ 11,771 11,608 11,820     6,211 5,764 5,609  
富士重工 5,440 4,985 6,718 6,081 6,437 3,098 3,306 3,620 3,131
いすゞ 6,547 5,584 5,922 6,000 6,200 2,794 2,894 3,128 3,306
日野 9,246 8,926 9,854            
10社合計 134,586 120,877 122,821            
海外
売上高
トヨタ 201,530 129,215 165,615            
日産 86,364 74,624 77,255     36,195 38,296 41,060  
ホンダ 104,171 64,302 82,249     38,576 49,424 43,673  
スズキ 25,210 15,254 15,374 18,200 18,000 7,117 8,659 8,257 9,341
マツダ 25,957 14,729 16,173 18,900 20,400 7,290 9,491 8,883 10,909
三菱 21,936 14,502 14,856 18,000 16,600 7,051 7,264 7,805 9,336
ダイハツ 5,255 4,705 5,829     2,416 3,237 3,413  
富士重工 10,284 10,186 12,411 14,419 16,563 5,883 7,951 6,528 8,612
いすゞ 12,701 8,417 10,634 13,200 12,000 5,007 5,858 5,627 6,142
日野 4,440 4,220 5,560            
10社合計 488,153 331,228 394,567            
資料:各社の決算短信と決算発表資料。
(注)1.

国内売上高/海外売上高は、外部顧客の所在地別売上高を示している。空欄は各社発表がないことを意味する(後出表も同じ) 。

2. 日産は2013年度より、中国合弁会社の連結方法を比例連結方式から持ち分法方式へ変更する。表中の日産の2013年度計画値は持ち分法方式の値(以下同様)。従来の方式による試算値は、当初計画、上半期決算発表時とも112,000億円(過去最高)。
3. ダイハツの「国内売上高」、「海外売上高」の値は、2011年度分より出所を決算短信を利用。

 



利益:純利益は経済危機前を超える水準へ、下半期の想定ドルレートは平均95.6円

 10社の利益計画の合計は上方修正され、営業利益は当初計画比約4,380億円増の4.36兆円(前年度比50.0%増)見通し。メーカー別では、日産以外が上方修正または当初目標を維持し、スズキ/ダイハツ/富士重/いすゞ/日野の5社は過去最高を更新する計画。トヨタは当初目標と比べて4,000億円上方修正し、2.2兆円と2007年度の過去最高の2.27兆円に迫る水準。同社は下半期の1ドルの為替レートを95円と想定しているため、2013年11月中旬の97円から99円のレートが続けば、過去最高を上回る可能性もある。

 日産は唯一、営業利益の計画を当初の6,100億円から4,900億円に下方修正。新興国を中心とした販売の低迷、米国などでのリコール費用の発生などが要因。

 また、経常利益の10社合計も上方修正され、4.44兆円(前年度比50.5%増)、純利益は3.2兆円(同56.7%増)を計画。純利益は過去最高を記録した2007年度の3.1兆円を上回る見通し。

 日本メーカーの2013年度上半期の利益水準は、日産・ダイハツを除いて増益を果たした。10社合計でみると、各利益項目とも前年同期に比べて約50%増となり、営業利益は2.29兆円、経常利益は2.34兆円、純利益は1.71兆円となった。

 2013年度の想定ドルレート(上半期決算発表時)は通年で平均1ドル=97.0円。上半期の決算レートは平均98.2円であり、下半期の想定レートは平均で95.6円。2013年11月中旬の97-99円のレートが続けば、業績がさらに上ぶれる可能性もある。

 

日本の自動車メーカー10社の連結営業利益/経常利益/純利益

(億円)

  (参考)
2007
年度
2011
年度
2012
年度
2013年度(計画) 上半期 下半期
2012
年度
2013
年度
2012
年度
2013
年度
(計画)
当初 上半期決算
発表時
営業利益 トヨタ 22,704 3,556 13,208 18,000 22,000 6,937 12,554 6,271 9,446
日産 7,908 5,458 5,235 6,100 4,900 2,870 2,219 2,365 2,681
ホンダ 9,531 2,313 5,448 7,800 7,800 2,768 3,564 2,680 4,236
スズキ 1,494 1,193 1,446 1,500 1,700 661 903 785 797
マツダ 1,621 (387) 539 1,200 1,600 115 740 424 860
三菱 1,086 637 674 1,000 1,000 308 508 366 492
ダイハツ 652 1,155 1,330 1,350 1,370 737 702 593 668
富士重工 457 440 1,204 1,800 2,780 433 1,507 771 1,273
いすゞ 1,096 974 1,308 1,800 1,800 573 903 735 897
日野 459 375 651 850 1,000 297 605 354 395
10社合計 45,897 14,184 29,062 39,200 43,580 14,665 22,898 14,397 20,682
経常利益 トヨタ 24,372 4,328 14,036 18,900 22,900 7,945 13,435 6,091 9,465
日産 7,664 5,351 5,293 6,450 5,150 2,756 2,313 2,537 2,837
ホンダ 8,958 2,574 4,888 7,800 7,650 3,010 3,376 1,878 4,274
スズキ 1,569 1,306 1,556 1,650 1,800 700 924 856 876
マツダ 1,485 (368) 331 970 1,230 4 363 327 867
三菱 857 609 939 900 1,000 316 610 623 390
ダイハツ 666 1,282 1,481 1,500 1,520 789 780 692 740
富士重工 454 373 1,006 1,750 2,720 453 1,462 553 1,258
いすゞ 1,223 1,029 1,417 1,900 1,900 604 966 813 934
日野 410 346 669 810 960 281 575 388 385
10社合計 46,583 15,202 29,466 40,320 44,350 15,788 23,449 13,678 20,901
純利益 トヨタ 17,179 2,835 9,621 13,700 16,700 5,482 10,006 4,139 6,694
日産 4,823 3,414 3,424 4,200 3,550 1,783 1,898 1,641 1,652
ホンダ 6,000 2,114 3,671 5,800 5,800 2,139 2,428 1,532 3,372
スズキ 803 539 804 900 1,000 419 517 385 483
マツダ 918 (1,077) 343 700 1,000 57 250 286 750
三菱 347 239 380 500 700 301 467 79 233
ダイハツ 349 651 814 820 800 444 367 370 433
富士重工 185 385 1,196 1,100 2,070 404 998 792 1,072
いすゞ 760 913 965 1,150 1,150 421 568 544 582
日野 222 163 477 600 720 185 396 292 324
10社合計 31,015 9,362 20,404 28,050 31,970 11,006 17,132 9,398 14,838
資料:各社の決算短信と決算発表資料。
(注)1.
米国会計基準を採用しているトヨタとホンダの経常利益欄は、税引前当期利益。
2. 日産の2013年度計画値(上半期決算発表時)を、従来通りの、中国合弁会社を比例連結ベースで試算した値は、営業利益6,000億円、経常利益5,450億円、純利益3,550億円。
3.
ホンダは、2012年度より、有形固定資産(オペレーティング・リース資産除く)の減価償却方法を、定率法から定額法に変更した。その結果、従来方法と比べて2012年度純利益は357億円増加している。
4. 富士重工は、株式売却に伴って特別利益が発生し2013年通年の純利益計画を1,780億円から2,070億円へ上方修正したことを、上半期決算発表後の2013年11月13日に発表した。
5. 赤字のカッコ表記は、損失もしくはマイナスを示す(以下同様)。

日本の自動車メーカー10社の為替レート(実績と想定)

(円)

  (参考)
2007
年度
2011
年度
2012
年度
2013年度(計画) 上半期 2013年度
下半期
2012
年度
2013
年度
当初 上半期決算
発表時
ドル トヨタ 114 79 83 90 97 79 99 95
日産 114.4 79.1 82.9 95.0 97.9 79.4 98.9 97.0
ホンダ 114 79 84 95 97 79 99 95
スズキ 114 79 83 90 97 79 99 95
マツダ 114 79 83 90 97 79 99 95
三菱 115 79 82 95 97 79 98 95
ダイハツ 114 80 84 93 97 79 97 97
富士重工 116 79 82 90 97 80 98 95
いすゞ 115 79 82 95 96 80 96 96
日野 114 79 82 90 97 80 98 96
平均 114.4 79.1 82.8 92.3 97.0 79.3 98.2 95.6
ユーロ トヨタ 162 109 107 120 130 101 130 130
日産 161.6 109.0 106.8 122.0 130.0 100.5 130.0 130.0
ホンダ 162 108 108 120 127 101 130 125
スズキ 160 109 107 120 127 101 130 125
マツダ 162 109 107 120 128 101 130 125
三菱 162 111 105 125 126 101 129 125
ダイハツ 161 109       102  
富士重工   108 106 120 127 103 129 125
いすゞ                
日野                
平均 161.5 109.0 106.7 121.0 127.9 101.3 129.7 126.4
資料:各社の決算短信と決算発表資料、各報道。
(注)1.

複数レートを発表している場合は、売上レートを掲載。

2. 2013年度下半期の想定レートはMarkLines推定を含む。

 



営業利益計画の増加要因:為替変動が約1.5兆円、原価低減が約4,800億円

 10社合計の、2013年度の営業利益は、当初計画と比較して4,380億円上方修正され、4兆3,580億円の見通し。想定為替レートを円安にしたため、「為替変動」による増益要因が1兆719億円から、1兆5,339億円へ4,620億円引き上げられたことが大きな要因。「原価低減等」の増益要因も4,209億円から4,813億円へ拡大。

 10社合計の2013年度上期の営業利益は2兆2,898億円となり、前年同期に比べて、8,233億円の増益。うち、売上変動による増益は288億円、為替変動による増益は1兆904億円、原価低減などによる増益は2,486億円。一方、経費・試験開発費などの増加による減益は4,376億円。

 

日本の自動車メーカーの営業利益増減要因

(億円)

  (参考)
2007
年度
2011
年度
2012
年度
2013年度(計画) 上半期 下半期
2012
年度
2013
年度
2012
年度
2013
年度
(計画)
当初 上半期
決算
発表時
10社
合計
営業利益 45,897 14,184 29,062 39,200 43,580 14,665 22,898 4,522 20,682
営業利益増減 2,571 (5,003) 14,877 10,137 14,517 9,744 8,232 (197) 6,285
売上変動 6,260 1,518 10,774 4,016 4,282 10,369 288 4,763 3,994
為替変動の影響 863 (6,575) 2,574 10,719 15,339 (1,718) 10,904 (5,475) 4,435
原価低減等 3,111 2,153 9,426 4,209 4,813 4,659 2,486 688 2,327
経費・研究開発費など (5,849) (2,226) (7,000) (6,106) (6,776) (3,231) (4,376) (218) (2,400)
その他 (1,814) 127 (897) (2,701) (3,141) (335) (1,070) 45 (2,071)
トヨタ 営業利益 22,704 3,556 13,208 18,000 22,000 6,937 12,554 6,271 9,446
営業利益増減 317 (1,126) 9,652 4,792 8,792 7,263 5,617 2,389 3,175
営業面/販売面 2,900 1,500 6,500 800 1,150 5,800 400 700 750
原価改善 1,200 1,500 4,500 1,600 2,000 2,300 1,400 2,200 600
為替変動の影響 0 (2,500) 1,500 4,000 7,400 (600) 5,400 2,100 2,000
諸経費 (3,302) (1,000) (3,000) (1,608) (1,758) (200) (1,900) (2,800) 142
(内)研究開発費 (681) (500) (200) (300)   100 0
(内)設備関連費用等 (997) 300 200 0   200 0
(内)労務費 (602) (1,000) (700) (150)   (550) 0
(内)その他 (1,022) 200 (2,300) 250   (2,550) 0
その他 (481) (626) 152 (37) 317 189 (317)
日産
(注1)
営業利益 7,908 5,458 5,235 6,100 4,900 2,870 2,219 2,365 2,681
営業利益増減 353 83 (223) 865 (335) (227) (651) 4 316
為替変動の影響 (162) (1,700) 302 2,250 2,150 (349) 1,449 651 701
販売台数・構成 750 2,236 (572) 800 200 896 (607) (1,468) 807
購買コスト等 882 845 1,904 1,600 1,600 833 857 1,071 743
生産・品質関連コスト     (537)   (300)   (461) (537) 161
販売金融   498 2 (150) (150) (51)   53 (150)
研究開発費 (15) (331) (370)     (389) (154) 19 154
販売費 (381) (1,513) (535) (1,900) (1,900) (738) (1,061) 203 (839)
持ち分法適用の影響       (900) (1,100)   (428)   (672)
その他 (721) 48 (417) (835) (835) (429) (246) 12 (589)
ホンダ 営業利益 9,531 2,313 5,448 7,800 7,800 2,768 3,564 2,680 4,236
営業利益増減 1,012 (3,384) 3,134 2,351 2,351 2,017 795 1,117 1,556
売上変動/構成差等 1,700 (1,551) 2,934 1,316 1,436 2,444 (120) 490 1,556
為替変動の影響 376 (1,140) 358 2,480 2,480 (342) 1,766 700 714
コストダウン効果等 115 (928) 1,666 200 200 1,192 (351) 474 551
研究開発費 (361) (322) (404) (475) (475) (282) (138) (122) (337)
販管費 (818) 558 (1,419) (1,170) (1,290) (995) (361) (424) (929)
スズキ(注2) 営業利益 1,494 1,193 1,446 1,500 1,700 661 903 785 797
営業利益増減 165 124 253 54 254 14 242 239 12
売上・構成変化等 408 (542) 327 34 209 184 178 143 31
為替変動の影響 225 (289) (69) 260 425 (169) 342 100 83
原価低減 284 226 284 280 270 83 92 201 178
減価償却費 (117) 353 94 (210) (160) 18 (59) 76 (101)
研究開発費 (166) (57) (95) (110) (110) (63) (17) (32) (93)
諸経費等 (469) 433 (288) (200) (380) (39) (294) (249) (86)
マツダ 営業利益 1,621 (387) 539 1,200 1,600 115 740 424 860
営業利益増減 36 (625) 926 661 1,061 331 625 595 436
台数・車種構成 80 (363) 338 499 620 235 213 103 407
為替変動の影響 234 (376) 184 560 900 (111) 603 295 297
商品力向上 (133)         171   (171) 0
コスト削減 158 56 367 157 157   107 367 50
販売費用 (42) (27) (68) (183) (204) (29) (124) (39) (80)
その他 (261) 85 105 (372) (412) 65 (174) 40 (238)
三菱 営業利益 1,086 637 674 1,000 1,000 308 508 366 492
営業利益増減 684 234 37 326 326 (34) 200 71 126
台数/車種構成 543 168 123 280 70 (9) (102) 132 172
為替変動の影響 146 (105) (34) 280 400 (87) 307 53 93
コスト低減等 154 272 432 200 280 187 190 245 90
その他   (106) (323) (174) (134) (81) (14) (242) (120)
販売費用 (64) 5 (161) (260) (290) (44) (181) (117) (109)
米国販売金融事業 (95)        
ダイハツ(注3) 営業利益 652 1,154 1,330 1,350 1,370 737 702 593 668
営業利益増減 109 120 176 20 40 317 (34) (141) 74
売上/車種構成 190 237 267 110 240 423 (25) (156) 265
為替変動の影響 39 (39) 55 100 140 (19) 117 74 23
原価低減 106 78 55 60 60 25 22 30 38
諸経費等 (227) (156) (202) (250) (400) (113) (148) (89) (252)
富士
重工
(注4)
営業利益 457 440 1,204 1,800 2,780 433 1,507 771 1,273
営業利益増減 (22) (401) 764 596 1,576 245 1,074 519 502
売上構成差 (8) 12 817 37 437 596 213 221 224
為替変動の影響 10 (420) 293 639 1,334 (43) 872 336 462
原価低減等 70 (22) 315 120 174 144 135 171 39
試験研究費 (13) (52) (10) (99) (109) (20) (50) 10 (59)
諸経費 (81) 80 (650) (101) (260) (432) (96) (218) (164)
いすゞ 営業利益 1,096 974 1,308 1,800 1,800 573 903 735 897
営業利益増減 26 92 334 492 492 135 330 199 162
売上変動/構成差 (113) 58 307 250 160 223 113 84 47
為替変動の影響 34 (45) 40 250 250 (17) 165 57 85
経済変動 (82) (74) 44 (60) (50) 12 (4) 32 (46)
合理化 172 112 89 132 202 34 89 55 113
費用圧縮他   92 (131) (80) (70) (114) (33) (17) (37)
前年度影響(震災操業損など)   (51) (15) (3) (12)  
採算改善他 76        
設備・研究開発関連 (137)        
子会社決算期変更 76        
日野 営業利益 459 375 651 850 1,000 297 605 354 395
営業利益増減 92 86 276 199 349 148 308 128 41
販売面の影響 82 360 308 100 130 303 110 5 20
経営環境面の変化 (36) (308) 28 30 130 (51) 195 79 (65)
原価改善 190 186 199 200 200 86 82 113 118
原価変動等 (144) (152) (198) (131) (111) (190) (79) (8) (32)
震災の影響     (61)     (61)  
資料:各社の決算短信と決算発表資料。
(注)1. 日産の「購買コスト等」には、原材料・エネルギーコストを含む。
2.
スズキの「売上・構成変化等」には原材料影響を含む。
3.
ダイハツの「諸経費等」には減価償却費を含む。
4.

富士重工の「原価低減等」には原材料高騰影響を含む。

 



設備投資・研究開発費:高水準の計画を維持

 2013年度の10社合計の設備投資計画は、前年度比16.5%増の2兆7,920億円であり、5年ぶりの高水準を維持。当初計画と比較では微増で、多くが円安による海外投資分の円換算額の増加によるものとされる。

 また、10社合計の研究開発費の計画は同11.2%増の2兆4,650億円と当初計画比微増となり、2007年度を超え過去最高となる見込み。

 

日本の自動車メーカー10社の連結設備投資・減価償却費・研究開発費

(億円)

  (参考)
2007
年度
2011
年度
2012
年度
2013年度(計画) 上半期 下半期
2012
年度
2013
年度
2012
年度
2013
年度
(計画)
当初 上半期決算
発表時
設備投資 トヨタ 14,802 7,067 8,527 9,100 9,400 3,192 4,272 5,335 5,128
日産 4,289 4,064 5,245 5,200 5,200 1,936 2,223 2,128 2,977
ホンダ 6,540 4,065 5,936 7,000 7,000 2,507 3,037 1,558 3,963
スズキ 2,436 1,267 1,693 2,700 2,400 770 1,010 497 1,390
マツダ 755 780 772 1,300 1,400 339 487 441 913
三菱 567 710 514 800 800 258 328 452 472
ダイハツ 1,117 693 731 1,150 1,050 272 379 421 671
富士重工 563 543 702 670 720 339 273 204 447
いすゞ 506 333 575 1,000 1,000 269 348 64 652
日野 437 429 499 800 700 204 159 225 541
10社合計 30,458 18,829 23,964 27,770 27,920 9,610 11,978 10,679 15,942
減価償却費 トヨタ 10,424 7,329 7,273 7,500 7,700 3,436 3,687 3,893 4,013
日産 3,709 3,344 3,158 3,300 3,300 1,566 1,560 1,778 1,740
ホンダ 4,173 2,937 2,866 3,600 3,700 1,311 1,842 1,626 1,858
スズキ 1,616 1,031 937 1,150 1,100 458 517 573 583
マツダ 665 688 600 580 580 298 268 390 312
三菱 719 534 503 600 600 242 260 292 340
ダイハツ 665 611 562 620 600 269 284 342 316
富士重工 655 537 559 550 550 247 260 290 290
いすゞ 415 360 356 400 400 169 195 191 205
日野 442 435 408 380 380 195 188 240 192
10社合計 22,376 16,760 16,252 17,680 17,930 7,727 8,589 9,033 9,341
研究開発費 トヨタ 9,588 7,798 8,074 8,900 9,000 4,074 4,769 3,724 4,231
日産 4,575 4,280 4,699 5,080 5,080 2,149 2,343 1,844 2,737
ホンダ 5,879 5,198 5,602 6,300 6,300 2,661 2,927 2,214 3,373
スズキ 1,087 1,098 1,193 1,300 1,300 578 595 463 705
マツダ 1,144 917 899 1,000 1,000 427 494 483 506
三菱 776 550 599 730 730 281 317 213 413
ダイハツ 442 338 357 420 450 167 210 215 240
富士重工 520 481 491 590 600 249 299 180 301
いすゞ 603 588 612 640 640 298 339 288 301
日野 395 404 434 440 455 204 216 207 239
10社合計 24,172 20,910 22,169 24,540 24,650 10,717 12,083 9,409 12,567
資料:各社の決算短信と決算発表資料。

(注 1.

日産の2013年度計画値(上半期決算発表値)を、従来通り、中国合弁会社を比例連結ベースで試算した値は、設備投資5,700億円、減価償却費3,500億円、研究開発費5,200億円。

2.

ホンダは、2012年度より、有形固定資産(オペレーティング・リース資産除く)の減価償却方法を、定率法から定額法に変更。そのため、従来の方法と比較して、2012年度の減価償却費は563億円減少した。

 

                     <自動車産業ポータル、マークラインズ>