CATARC提携レポート 中国新エネルギー車 (NEV)動向 2018年2月

2018年1月の新エネルギー車生産台数は前年同月比821%増

2018/03/08

中国国内生産 (概要)



このレポートは北京CATARC科学技術センター*のレポートをマークラインズが編集・翻訳したものです。
過去のCATARC提携レポートはこちらをご参照ください

 2018年1月の新エネルギー車  (EV、PHV、FCVが対象で、鉛酸電池搭載車は含まない)生産台数は前年同月比821%増の4万台弱となり、前年同月比で過去最高の伸び率を記録した。昨年までは年初の生産が減少する傾向にあったが、2018年はエンジン車両の販売規制等の影響により新エネルギー車生産は拡大した。車種別の比率はEVとPHVが64%と36%、乗用車とバス、特殊車両が85%と7%、8%であった。



中国国内生産

EV

 2018年1月のEV生産台数は前年同月比616%増、車種別では乗用車が同比509%増、バスが同比7,923%増、特殊車両が同比1,032%増となった。乗用車を生産した25社のうち、1,000台超を生産したメーカーは6社で、ブランド別では北京ブランドが1位となった。乗用車の二次電池は三元系の搭載率が73%と最も高く、リン酸鉄リチウムの27%がそれに続く。バスと特殊車両を生産したメーカーはそれぞれ21社と35社。特殊車両は貨物運搬用が最も多く、7社が100台超を生産した。

PHV

 2018年1月のPHV生産台数は前年同月比で1,789%増、車種別では乗用車が同比2,411%増、バスが同比34%増となった。乗用車を生産したメーカーは11社で、ブランド別ではBYDと栄威が上位を占めた。バスを生産したメーカーは7社。マンガン酸リチウム電池を搭載したバスの比率が最も高かった。



国内動向

工業情報化部、「新エネ車購置税免除リスト管理強化に関する公告 (意見公募稿)」を発表

 2018年2月8日、工業情報化部は「新エネルギー車車両購置税免除リスト管理強化に関する公告 (意見公募稿)」を発表した。意見公募稿は「車両購置税免除対象新エネルギー車リスト」の動態管理を実施すると記している。

  • 工業情報化部と税務局は、2017年1月1日以前に「リスト」入りして公告発表日までに生産されなかったモデルと、2017年1月1日以降に「リスト」入りして12ヵ月間、生産されなかったモデルについて、公示後5営業日以内に異議の申し出がない限り、「リスト」から削除される。
  • 「リスト」から削除されたモデルは機動車合格証情報管理システムに反映されない。また、税務機関は車両購置税免除の申請を受け付けない。
  • すでに「リスト」から削除されたモデルはメーカーが再申請して、審査が通れば再び「リスト」入りすることができる。
  • 新車購入時に購置税を免除された車両は、譲渡・取引をする際に購置税を追徴されることはない。
  • 工業情報化部は「リスト」に記載された企業、車種に対する事後監督検査を強化する。

新エネルギー車保険、年内に新規定

 中国保険監督管理委員会 (China Insurance Regulatory Commission, CIRC)は新エネルギー車に特化した保険の細則を2018年中頃に公布する。これに先立ち、中国保険業協会は4月に「車両零整比」 (部品価格と完成車販売価格の比率)を公布する。

CIRCは新エネルギー車に関するリスクを保険の角度から研究した結果、新エネルギー車には次のような特徴があることが分かった。

  • 技術の成熟度と普及度が車両の補償コストに直接影響する。
  • 電池の特性によりエンジン車両よりも自然発火しやすい。
  • 駆動時の騒音が小さいため、歩行者の安全を脅かす恐れがある。
  • 男性より女性の方が新エネルギー車を選ぶ傾向があり、35歳までの若年層は新エネルギー車の購買意欲が高い。

交通部、無人運転の路上試験技術規範を起草

 交通運輸部の李小鵬部長は1月7日、国務院新聞弁公室が開いた記者会見で、無人運転車の路上試験を推進し、その技術研究を積極的に進める意向を示した。現在、技術規範を起草中であること、関連部門と政策指導文書の策定を検討していることを明らかにした。

 李部長は、「無人運転技術は現代の通信ネットワーク、製造、新エネルギーなど一連の技術を結集した一つの融合体である。自動運行船、自動軌道交通の分野はすでに躍進と普及を見せているので、自動車の自動運転分野でも研究を進める。」と述べた。

中国汽車工程研究院、「中国インテリジェント自動車指数評価規程 (意見募集稿)」を公布

 中国汽車工程研究院股份有限公司 (China Automotive Engineering Research Institute Co., Ltd.)と国家インテリジェント自動車統合システム試験区 (i-VISTA)管理センターは2月6日、「中国インテリジェント自動車指数評価規程 (意見請求稿)」を公布した。 意見の募集期間は2018年2月6日~28日で、3月に正式版が公布される。 評価結果は6月までに第1弾が、11月には第2弾が発表される。
 今回公布された「中国インテリジェント自動者指数評価規程 (意見募集稿)」は現在活用されているADAS (先進運転支援システム)、ACC (アダプティブクルーズコントロールシステム)、AEB (自動緊急ブレーキシステム)、LDW (車線逸脱警報システム)、BSD (死角検知システム)、APS (自動駐車補助システム)などを安全、体験、エネルギー消費、効率の4つの面から評価し、その後の技術発展及び活用状況に基づく自動運転における製品評価を段階的に導入する。

上海市、新エネルギー車普及台数16.5万台超

 上海経済情報化委員会は2月6日、上海市の新エネルギー車普及台数が16.55万台に、充電装置と車両の比率が1.27:1と、ともに全国一となったと発表した。2017年の新エネルギー車普及台数は61,354台で前年比35%増となった。生産額は232.38億元で、同比42.6%増を記録した。栄威、比亜迪、Tesla、北京汽車、申竜の5ブランドがシェアトップ5である。

東風汽車の事業計画、5年間で新エネルギー車20モデルを投入

 東風汽車有限公司は2月5日、「2022中期事業計画」を発表した。2022年までに販売台数を260万台、売上高を3,000億元に引き上げ、合弁メーカートップ3入りを目指す。製品については40の新型車を投入し、うち半数を新エネルギー車とする。先進技術は先進運転支援システム (ADAS)、ProPILOT、易泊 (eparking)、コネクテッド技術を傘下の全ブランドに導入する。

蔚来汽車、上海嘉定区に工場を建設

 上海市嘉定区の発表によると、電気自動車 (EV)メーカー蔚来汽車 (NIO)の車両工場が嘉定区に建設される。場所は上海市嘉定区外岡鎮で、敷地面積は約53万平方メートル。NIOの関係者によると、この拠点の建設は2018年中に着工される。現在、ES8は安徽省合肥で生産しているが、この工場では生産資格を取得した後に、ES8に続く新型車の生産を行う。

出典:
Energy-saving and new energy vehicle network www.chinaev.org
CATARC Beijing Operations

* CATARC (China Automotive Technology & Research Center; 中国自動車技術研究センター)は国務院国有資産監督管理委員会に所属する国営企業で、自動車業界標準及び技術法規の策定、製品認証テスト、 品質保証システム認証、業界企画及び政策研究、情報コンサルティングなどを行う。
CATARCが提供する新エネルギー自動車産業向けの情報サービス「省エネ・新エネルギー車ネットワーク (Energy-saving and new energy vehicle network)」は中国の省エネ・新エネルギー車関連の情報をタイムリーに提供する情報サービスで、マーケティングおよび技術コンサルティングや調査・研究、予測等も行います。