米国のEV充電インフラ(2)

問題点および充電コスト

2023/12/15

要約

 米国の充電インフラは、2000年代初めからかなり場当たり的な形で発展してきた。問題点としては、充電ステーションの不足、複数のコネクターやアダプターの混在、充電器の信頼性、充電ステーションの好ましくない立地などが挙げられる。

 また、人口密度が高く、共同住宅の割合が多い高度に開発された都市部では、自宅の充電器が不足している傾向がある一方で、地方では公共の充電器が不足していることが多い。これは複雑かつ絶えず変わり続けているトピックである。

 充電や支払い方法の合理化は、航続距離への不安を軽減し、EVの購入を検討する人を増やすことにつながる。また、コネクターの種類に関係なく、より多くの充電器を利用できるようにすることも、この目的に貢献する。これはさまざまな変動要因が関わっている複雑なトピックであり、新たな進展が継続的に起きている。

 

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