カーボンニュートラル製品・素材の展示取材(2)リサイクル

バッテリー、タイヤ、内装材のリサイクル、再生プラスチックなど

2023/11/01

要約

 自動車業界はサプライチェーン全体でカーボンニュートラルに向けた取り組みを強化している。日本で開催される展示会においては、2022年ごろから当初は自動車メーカーや大手サプライヤーの取り組みが講演で紹介されはじめ、次第に各社の展示ブースでカーボンニュートラル関連製品・活動内容が出展されるようになった。最近では各社の取り組み内容もScope 1~3(注:温室効果ガス(GHG)排出量算定、報告の基準の1つ)へ拡がり、部品・素材、エネルギー分野まで様々な事例が紹介されている。


 本稿ではマークラインズが約1年にわたり取材したカーボンニュートラル関連展示のうち、バッテリー材料のレアメタルやアルミのスクラップ材など金属を再利用する技術や、タイヤ、内装材のリサイクル、プラスチックのマテリアルリサイクル、ケミカルリサイクルなどの事例を取り上げる。これらの取り組みは廃棄物・資源循環による原材料や燃料の脱炭素化に貢献する。

展示会名 主催 会期
エコプロ2022(SDGs Week EXPO) (一社)サステナブル経営推進機構、日本経済新聞社 2022/12/7~9
オートモーティブワールド2023 RX Japan株式会社 2023/1/25~27
スマートエネルギーWeek RX Japan株式会社 2023/3/15~17
人とくるまのテクノロジー展2023 公益社団法人自動車技術会 2023/5/24~26

 

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