ハノーバーメッセ 2023:Industrial Transformation ~ 変化をもたらす
Catena-X データエコシステム、リサイクルに向けたボッシュのバッテリー放電システム
2023/05/30
- 要約
- Catena-X / Cofinity-X:自動車産業のデータエコシステムを構築
- バッテリーのリサイクル:Boschが欧州初の完全自動バッテリー放電システムを開発
要約
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ハノーバーメッセ 会場入口(HANNOVER MESSE 2023、主催:© 2023 Deutsche Messe AG) |
ハノーバーメッセは、産業発展をテーマとした世界最大級の見本市であり、2023年度は4月17日から21日までの5日間、ドイツメッセ社が主催し、ハノーバー展示場で開催された。今年のテーマは「Industrial Transformation-Making the Difference(インダストリアル・トランスフォーメーション ‐ 変化をもたらす)」。出展企業が、近年のエネルギー不足、サプライチェーンの崩壊、気候変動に左右されない、持続可能な価値創造に向けて、ビジネスと産業の変革に明確な指針を示す場となった。
3年間のコロナ規制を経て、世界最大の見本市は再びフルフォーマットでの開催となり、300社以上のスタートアップ企業を含む4,000社以上の企業が参加し、世界中から13万人(デジタルではさらに15万人)が来場した。来場者の43%は海外からで、ドイツに次いで、オランダ、中国、韓国、ポーランド、米国が上位を占めた。
今年度のキートピックス:
- AI & マシーンラーニング
- カーボンニュートラル生産
- エネルギーマネジメント
- 水素や燃料電池
- インダストリー 4.0
今年の見本市には、ドイツのOlaf Scholz首相、パートナー国インドネシアのJoko Widodo大統領、ドイツのRobert Habeck経済大臣など、50カ国以上から100人以上の政治家代表団が参加し、展示会場を見学、また講演を行なった。欧州連合(EU)の代表もかつてないほど来場し、その他、欧州、アルゼンチン、メキシコ、カナダ、日本、中国、米国、インドから代表団が来場した。今年度のパートナー国であるインドネシアは、魅力的な投資・パートナーシップ先として自国をアピールし、そのダイナミックなビジネス環境を強調した。
水素をテーマとするHydrogen Fuel Cell Europeの展示会場では、ボッシュ、シェフラー、シーメンス、リンデなど25カ国から500社以上が、エネルギーや資源の効率化、気候保護の推進をサポートする、水素の製造、貯蔵、輸送、消費に関する最新のイノベーションとソリューションを紹介した。
(参照先:Global Exhibition Reports - Hannover Messe 2023)
ハノーバーメッセの出展者は、ドイツメッセのイベント主催者とともに、「今年のイベント関して非常にポジティブな結論に達した。世界有数の産業見本市が競争力のある、かつ気候変動に左右されない工業生産のための技術が既に存在していることを示した。次のステップとして、利用可能なすべてのソリューションを一貫して活用する必要がある。」と述べた。
来年のハノーバーメッセは2024年4月22日から26日に開催予定。
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